「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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『成育基本方針』変更案に対して厚労省に提出した意見2022.12.28。

2022-12-29 08:32:39 | 意見書提出

 あまり時間がなかったのですが、以下、成育基本方針に対し、意見を厚労省へ提出いたしました。

 もっと充実させていくべきと考える箇所に対して意見しました。

***********提出した意見*****************

1、こども基本法関連(2成育医療等の提供に関する施策の推進に向けた基本的な考え方 2つめの・ 新旧対照表11頁)

 「意見を表明する機会及び多様な社会活動に参画する機会が確保されること」は、非常に抽象的な書き方になっています。

 意見を表明する場や社会活動に参画する機会を、例示を入れてみるなどし、より具体性を持たせてはいかがでしょうか。

 「離婚の裁判や調停において、自らの処遇を裁判官らに述べる機会が得られるようにすること」「学校の方針決定」に意見を表明する機会を確保することや、「町会・自治会・防災組織・ボランティア活動などの」社会活動に参画する機会が確保されることなどのようにする提案です。

 どのような場合に意見表明ができるか、もう少し、深堀をお願いします。

 このままの規定の仕方のままだと6年間、抽象的な指針に従うことになってしまい、せっかくこども基本法に規定された意見表明権が使われないままにならないかと心配です。

●該当箇所:新旧対照表11頁

2、「こども家庭センター」の位置づけや運営方法について(新旧対照表27頁、37頁)

 「こども家庭センター」というものがどういうものであるか、明確に述べられていないと思います。

 母子保健部門の「子育て世代包括支援センター」と虐待防止部門が合わさりできあがるイメージでありますが、母子保健部門(保健所)と虐待防止部門(子ども家庭支援センター)のどちらが主導権をもつことになるのでしょうか。うまく連携をとることは非常に大事であり、その方向性は、大いに賛成しますが、運営をどのようにしてくか、なかなかイメージが難しいです。

 「こども家庭センター」の理念なりをもう少し詳しく記載いただけますようにお願い致します。

●該当箇所:新旧対照表27頁



●該当箇所:新旧対照表37頁

3、ゲーム障害について(新旧対照表32頁)

 ゲーム依存症や、スクリーンタイム症候群など非常に注意をせねばならない箇所だと考えます。

 学校検診などの場でも、体への影響が児童・生徒に出ていないか、フォローをお願いします。

「保健医療及び教育分野におけるゲーム障害等についての普及啓発、相談対応を行う」とありますが、「ゲーム障害」をICD-11で採用された「ゲーム行動症」とするのはいかがでしょうか。
 さらに「電子スクリーン症候群」も並列させ、「保健医療及び教育分野におけるゲーム行動症、電子スクリーン症候群等についての普及啓発、相談対応を行う」との記載を提案します。

●該当箇所:新旧対照表32頁

 

以上

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