保守、リベラルの言葉の概念をどうとらえ、実態の政治でどのように位置づけるか、自分も迷っているところでの歴史社会学者・小熊英二氏の論説。
結局、小熊氏が引用する日高氏のいうところ「名称を考えることより、実体をつくることが肝心」に、落ち着くのであろうと自分も感じました。
その実体を、どれだけ現場で起きている事柄に寄り添えるかの視点から、作って行きたいものです。
***********朝日新聞20171130*****************
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13251503.html
(論壇時評)政党のあり方 「他党と違う」は重要か 歴史社会学者・小熊英二
2017年11月30日05時00分
(前略、最後のパラグラフのみ抜粋)
社会学者の日高六郎は、68年に政治の言葉についてこう述べた〈8〉。「名称を考えることより、実体をつくることが肝心だと思う。また大多数の人たちを納得させることができる名称がまだつくられていないということは、じつは実体そのものがふたしかであり、曖昧(あいまい)であるからだと思う」。実体を作れば、名前はおのずとついてくる。言葉をこねくり回して他と差をつけるよりも、まず確かな自己を作ること。それこそが、じつは他者から信頼される近道であるはずだ。
〈8〉日高六郎「直接民主主義と『六月行動』」(世界68年8月号)
結局、小熊氏が引用する日高氏のいうところ「名称を考えることより、実体をつくることが肝心」に、落ち着くのであろうと自分も感じました。
その実体を、どれだけ現場で起きている事柄に寄り添えるかの視点から、作って行きたいものです。
***********朝日新聞20171130*****************
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13251503.html
(論壇時評)政党のあり方 「他党と違う」は重要か 歴史社会学者・小熊英二
2017年11月30日05時00分
(前略、最後のパラグラフのみ抜粋)
社会学者の日高六郎は、68年に政治の言葉についてこう述べた〈8〉。「名称を考えることより、実体をつくることが肝心だと思う。また大多数の人たちを納得させることができる名称がまだつくられていないということは、じつは実体そのものがふたしかであり、曖昧(あいまい)であるからだと思う」。実体を作れば、名前はおのずとついてくる。言葉をこねくり回して他と差をつけるよりも、まず確かな自己を作ること。それこそが、じつは他者から信頼される近道であるはずだ。
〈8〉日高六郎「直接民主主義と『六月行動』」(世界68年8月号)