アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

石神井公園に春が来た③“生きた化石”ミツガシワ

2021-03-29 13:45:08 | Weblog
 春が来た!というより暖かいを通り越して、ちと暑いほどの天気になった29日の東京。夜中に目が覚めた時、気温はまだ15度あり暑いくらいだったもの。久しぶりに半袖で出たけど、まるで初夏だね。練馬では昼過ぎに23.7度まで上がりました。しばらくは20度を超える気温が続くそうですよ。天気もまずまずですので、こんな時は公園へいきましょう。

 石神井公園の三宝寺池は、井の頭池、善福寺池と並んで武蔵野三大湧水池と呼ばれます。中の島(浮島)には今日のテーマのミツガシワをはじめコウホネ、カキツバタなど主に北方系の親水性植物が群落を作っており、昭和10年に国の天然記念物に指定されています。これらの沼沢植物は散策できる木道のある水辺観察園でも生育しており見ることが出来ます。

 ミツガシワは、北半球の寒冷地に分布し湿地や浅い水中に生える一属一種の植物で、亜寒帯や尾瀬のような高原に多いが三宝寺池のような暖帯の一部にも孤立的に自生している所もあります。4月頃、白い花をたくさん咲かせます(今年はちょっと早いですね)。氷河期の生き残りの植物だそうで、寒さを防ぐためか花弁には細かい毛がいっぱい生えてます。人類出現の前になる約200万年前の氷河期には北半球全体に広がっていたそうですが、生き残りは少なくなっているようで、このため“生きた化石”と称されることもある珍しい植物です。名前の由来は3枚の葉が柏の葉に似ていることから。花言葉は「わたしは表現する」だそうです。
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