立春

　４日は立春です。暦の上ではこの日から春が始まるのですが、依然として居座っている寒波のため日本列島の広い所で真冬の寒さが続いているようです。全国の空模様をアメダスの地図で見ると、晴れて気温もそこそこ上がっているのは関東地方だけのよう。東海から西、北日本、北海道は気温も低く、九州では雪が降っているとのことです。東京は久しぶりに暖かくなり、都心で９．８度、練馬では１０．７度と陽だまりでは春近しを思わせる天気になりました。埼玉県和光市の樹林公園に行ってみましたが、つい先日までは硬いつぼみだったマンサクも少しずつ咲きかけていました。

　マンサクは花の少ないこの季節に、他の花に先駆けて咲くので「まず咲く花」と言われていたのがだんだんと“まんさく”になったようです。黄色や赤っぽい紐のようなちぢれた花がたくさんつくので「豊年満作」から来たという説もあります。これから３月にかけて園内の遊歩道脇に植えられたマンサクが満開になると、鮮やかな黄色の帯がつながったようで見事です。

　立春を迎えたとはいえ、この冬は次から次に襲ってくる寒波がその度に“最強”と言われるほど寒いのですが、日脚もすこしずつ長くなっているようです。寒い期間を過ごした後にやってくる春は待っていただけのことはありそうです。もうちょっと辛抱しましょう！