花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

(2016)「5月の唱歌・童謡・名歌を歌う会」

2016年05月31日 09時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
5月の「唱歌・童謡・名歌を歌う会」に行って来ました。初夏を歌った曲と母の日にちなんで「子守歌」2曲、外国の名曲で唱歌として学校で習ったことのある2曲など、16曲を歌いました。

外国の曲は、「故郷を離るる歌」(ドイツ民謡)と「夢路より」(フォスター作曲)の2曲ですが、久しぶりに歌ったために、最初は、歌詞と音符がうまくつながらず、スムーズに歌えなかったのですが、2回目には、記憶も戻り何とか歌えるようになりました。 モーツアルトの子守歌とシューベルトの子守歌も日本語の歌詞を当てはめたものですが、よく耳にすることもあり、こちらは、最初からスムーズに歌えました。

「夏は来ぬ」は明治29年(1896年)に発表されています。 作詞が万葉集や和歌の研究の大家である“佐佐木信綱”で、文語体の歌詞で日本の風物を見事に歌いこんでありますが、今に生きる我々には、あまりお目にかかったことのない文言が並んでいます。指導していただく先生が、「卯の花」、「時鳥」、「忍音」、「早乙女」、「裳裾」、「橘」、「楝」(おうち)、「水鶏」(くいな)などを説明してくださいましたが、一般的には、明確に説明できる人が果たしてどの位いるでしょうか。
「卯の花」はウツギの花、「オウチ(楝)」は「センダン」のこと、「橘」は柑橘類の(ハナ)タチバナであり、いずれも実際に見て知っています。また、「時鳥」はホトトギスであることは承知していますが、「水鶏」(くいな)は見たこともなく知りません。
今では、学校で唱歌を教わることはほとんどないと思います。 いずれ、唱歌のほとんどが忘れ去られてしまう運命にあるのかもしれません。 音楽教育・情操教育の一環として、唱歌を取り上げてみる必要を感じています。


1、鯉のぼり(作詞・作曲者不詳)
2、背くらべ(海野厚作詞、中山晋平作曲)
3、若葉(松永みやお作詞、平岡均之作曲)
4、山の歌(久保田宵二作詞、長谷川良夫作曲)
5、朧月夜(高野辰之作詞、岡野貞一作曲) 
6、茶摘み(作詞・作曲者不詳) 
7、夏は来ぬ(佐佐木信綱作詞・小山作之助作曲)
8、故郷を離るる歌(吉丸一昌作詞、ドイツ民謡)
9、森の水車(清水みのる作詞、米山正夫作曲)
10、夢路より(津川圭一作詞、フォスター作曲)
11、この道(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)
12、モーツアルトの子守歌(堀内敬三作詞、フリース作曲)
13、シューベルトの子守歌(内藤濯作詞、シューベルト作曲)
14、揺籠の歌(北原白秋作詞、草川信作曲)
15、花の街(江間章子作詞、團伊玖磨作曲)
16、夕方のお母さん(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲)


「夏は来ぬ」<明治29年(1896年)>
作詞:佐佐木信綱
作曲:小山作之助
(一)
卯の花の 匂う垣根に
時鳥 早もきなきて
忍音もらす 夏は来ぬ

(二 )
五月雨の そそぐ山田に
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗ううる 夏は来ぬ

(三)
橘の かおる のきばの
窓近く 蛍とびかい
おこたり諫むる 夏は来ぬ

(四 )
楝ちる 川辺の宿の
門遠く 水鶏声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

(五)
五月やみ 蛍とびかい
水鶏なき 卯の花咲きて
早苗うえわたす 夏は来ぬ






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