お隣の韓国では、最近、李明博大統領、男子サッカー選手、韓流スターなどによる、竹島領有の愛国反日の過激な言動が続いています。 遂には、植民地支配下で死亡した独立運動家への天皇陛下の謝罪を李大統領が発言するにまでエスカレートしました。 わが日本では、政府もマスコミも一応平静を装い、特段の反論はしておらず、今年12月に行われる大統領選挙など韓国内の政治情勢の解説が行われているに過ぎません。例によって、韓国を刺激したくないとの外交的な配慮に基づくもののようです。
日本国民の大半は、韓国の動きに憤っており政府に積極的な対応を望んでいますが、竹島問題を国際司法裁判所に提訴することを検討するような動きが伝えられるのみです。 竹島問題は、国際司法裁判所への提訴だけではなく、韓国の侵略行為を国際的に認知してもらうために、あらゆる機会を捉えて国際社会に訴えていくべきです。 当事両国の合意を前提にしている国際司法裁判所の手続き改正を訴えるのも、その一つだろうと思います。
国連総会などでは、領土問題を訴えるような機会はないのでしょうか。 それとも、国連総会は利用してはいけないのでしょうか。 国連及び安全保障理事会は第二次世界大戦の戦勝国による体制ですから、日本やドイツなどはいまだに敗戦国扱いで、米・露・英・仏・中の5カ国が安全保障理事会の常任理事国として、拒否権など特権を有しています。 日本は、安保理の再構築、並びに、国連負担金のあり方なども改正を訴えていくべきです。 安保理の常任理事国で、世界第二位の経済大国である中国よりも国連分担金が多いのは、おかしなことです。 日本は、いつまでも、「金払いがよい物言わぬ国」であってはなりません。
さて、北朝鮮では、金正恩体制の強化が着々と進められているようです。 先般、人民軍の総参謀長の更迭が突然行われ、 また、金正恩氏の叔父で、経済立て直しに向けた改革の推進役とみられる張成沢氏が経済支援強化のために中国を訪問していると、報じられています。 また、韓国の李明博大統領の竹島訪問には、「親日売国奴の正体を隠し、怒った(韓国の)民心を静めるための政治茶番にすぎない」と批判しているようです。(読売新聞)
北朝鮮は、外国での生活経験のある若い指導者の下で、中国の改革開放路線を参考に、経済重視へカジを切ったように見えます。 今こそ、北朝鮮との真摯な対話を行うべき時に来ています。北朝鮮とは、“戦時中や終戦直後の混乱で北朝鮮に残留し死亡した日本人の遺骨収集や遺族らの墓参”など人道的な問題を赤十字社を窓口にして交渉してきましたが、絶好の機会ですので、この赤十字社を通じたパイプを政府間のパイプに繋げて、将来の国交樹立に向けた話し合いにつなげてほしいと願っています。
日本と北朝鮮の間には、拉致家族の問題(即ち、国家主権の侵害)が横たわっており、これをが決することが国交樹立の前提とする強力な意見がありますが、国際関係は複雑であり、拉致問題だけを前面に出すのは、我が国の選択肢を狭めるだけです。 国交樹立交渉と並行して拉致問題も行うべきですが、場合によっては、国交樹立を先行させることも視野に入れるべきです。
「敵の敵は味方」。
北朝鮮との交渉を進めることが、韓国への最大の牽制にもなることを武器として使うべきです。
(2012年8月15日 花熟里)
日本国民の大半は、韓国の動きに憤っており政府に積極的な対応を望んでいますが、竹島問題を国際司法裁判所に提訴することを検討するような動きが伝えられるのみです。 竹島問題は、国際司法裁判所への提訴だけではなく、韓国の侵略行為を国際的に認知してもらうために、あらゆる機会を捉えて国際社会に訴えていくべきです。 当事両国の合意を前提にしている国際司法裁判所の手続き改正を訴えるのも、その一つだろうと思います。
国連総会などでは、領土問題を訴えるような機会はないのでしょうか。 それとも、国連総会は利用してはいけないのでしょうか。 国連及び安全保障理事会は第二次世界大戦の戦勝国による体制ですから、日本やドイツなどはいまだに敗戦国扱いで、米・露・英・仏・中の5カ国が安全保障理事会の常任理事国として、拒否権など特権を有しています。 日本は、安保理の再構築、並びに、国連負担金のあり方なども改正を訴えていくべきです。 安保理の常任理事国で、世界第二位の経済大国である中国よりも国連分担金が多いのは、おかしなことです。 日本は、いつまでも、「金払いがよい物言わぬ国」であってはなりません。
さて、北朝鮮では、金正恩体制の強化が着々と進められているようです。 先般、人民軍の総参謀長の更迭が突然行われ、 また、金正恩氏の叔父で、経済立て直しに向けた改革の推進役とみられる張成沢氏が経済支援強化のために中国を訪問していると、報じられています。 また、韓国の李明博大統領の竹島訪問には、「親日売国奴の正体を隠し、怒った(韓国の)民心を静めるための政治茶番にすぎない」と批判しているようです。(読売新聞)
北朝鮮は、外国での生活経験のある若い指導者の下で、中国の改革開放路線を参考に、経済重視へカジを切ったように見えます。 今こそ、北朝鮮との真摯な対話を行うべき時に来ています。北朝鮮とは、“戦時中や終戦直後の混乱で北朝鮮に残留し死亡した日本人の遺骨収集や遺族らの墓参”など人道的な問題を赤十字社を窓口にして交渉してきましたが、絶好の機会ですので、この赤十字社を通じたパイプを政府間のパイプに繋げて、将来の国交樹立に向けた話し合いにつなげてほしいと願っています。
日本と北朝鮮の間には、拉致家族の問題(即ち、国家主権の侵害)が横たわっており、これをが決することが国交樹立の前提とする強力な意見がありますが、国際関係は複雑であり、拉致問題だけを前面に出すのは、我が国の選択肢を狭めるだけです。 国交樹立交渉と並行して拉致問題も行うべきですが、場合によっては、国交樹立を先行させることも視野に入れるべきです。
「敵の敵は味方」。
北朝鮮との交渉を進めることが、韓国への最大の牽制にもなることを武器として使うべきです。
(2012年8月15日 花熟里)