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花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「地元のクラシック音楽鑑賞会2月例会」

2016年02月26日 10時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
地元の「クラシック音楽鑑賞会」の2月例会に行って来ました。 この会には時々出席していますが、150名程度の小ホールで料金も格段に安く中身の濃いコンサートです。「クラシック音楽の芽を育てようと、実力のある若手アーティストを招いて身近に生の音楽が楽しめる“まちづくり”をする」(パンフレットより転載)との趣旨で、地元の有志の方が音楽事務所とタイアップして演奏会を開催しています。
今回は第72回例会で、「春待ちコンサート~中西勝之(バリトン)」。 共演者はヴァイオリン:安藤莉乃さん、ピアノ:御園生瞳さんの2名でした。

<第一部>
アマポーラ(ラカジェ)         :中西、御園生
サンタ・ルチア(ナポリ民謡)      :中西、御園生
オー・ソレ。ミオ(ディ・カプア)    :中西、御園生
愛の挨拶(エルガー)          :安藤、御園生
愛の悲しみ(クライスラー)       :安藤、御園生
テンポ・ディ・メヌエット(クライスラー):安藤、御園生
ウイーン我が夢の街(ジーチンスキー)  :中西、御園生
カタリ・カタリ(カルディッロ)     :中西、御園生

<第二部>
椰子の実(大中寅二)          :中西、御園生
荒城の月(滝廉太郎)          :中西、御園生  
劇場(大中恩)               :中西、御園生 
カンタービレ(パガニーニ)        :安藤、御園生
シンコベーション(クライスラー)     :安藤、御園生
前奏曲とアレグロ(クライスラー)     :安藤、御園生
喜歌劇「秋の演習」より “荒野に最後のバラが咲く”(R.シュトラウス):中西、御園生
喜歌劇「ボッカチオ」より “君に薔薇を”(スッペ):中西、御園生

<アンコール>
喜歌劇「メリー・ウィドー」より“夕日の迫る小さな部屋で”:中西、安藤、御園生
    《二重唱:女声の部分はヴァイオリン演奏》


当初の予定では、フォレスタメンバーの中安千晶さんが出演する予定でしたが、インフルエンザで、急きょ、中西勝之さんの出演になったことを会場入り口で主催者が一人一人に謝っていました。 中安さん目当てで来場された方もあり、入場せずに帰っていかれた方も見かけました。 開会の挨拶の中で、主催者から年内には中安さんの出演を実現すること、中西さんは、中安さんの2回ほどコンサートに出演したことがある縁で急きょの代役出演の依頼をしたことの話がありました。中西さんは演奏の中で、「中安さんとは2回ほど共演したが、スラットして背が高く、なかなかの美人で、これがオペラ歌手かと思った。昨年は1年間ミュージカル“レ・ミゼラブル”に出演した。2日後には“新宿オペレッタ劇場22”で、ヨハン・シュトラウスとロベルト・シュトルツの数々のオペレッタを演奏する」、ことなどを話されました。






「(2015)12月の唱歌・童謡・名歌を歌う会」

2015年12月30日 11時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
「唱歌・童謡・名歌を歌う会」では季節にちなんだ歌が取り上げられます。12月には、冬に関する歌のほかに、クリスマスの歌や正月にちなんだ歌など16曲を楽しく歌いました。
灯台守(勝承夫作詞、イギリス民謡)は、「こおれる月影空にさえて」で始まる歌詞の素晴らしさ、さらに、メロディの素晴らしさに惹かれます。 スコットランドやウエールズの曲を始め連合王国(イギリス)には日本人の大好きな曲が多いですね。
今回初めて歌った歌が「月見草の花」です。 全く知りませんでしたが、聞いて、心に染み入るメロディーと、「月のしずくを吸って咲く」というような、すばらしい感性のうかがえる歌詞に魅了されてしまいました。 調べてみると、発表は昭和24年、歌ったのは「中根庸子」となっています。 なぜいままで知らなかったのかと残念でなりません。 歌詞は、なんとなく「みかんの花咲く丘」を思い思させます。 「月見草の花」は3拍子で短調。哀愁をそそるメロディーがなんとも言えません。(「みかんの花咲く丘」は6拍子で長調。)  山川清作詞・山本雅之作曲の童謡には、他に『森の小人』あります。

1、小ぎつね(勝承夫作詞、ドイツ民謡)-小ぎつねコンコン 山のなか 山のなか
2、たきび(巽聖歌作詞、渡辺茂作曲)-かきねの かきねの まがりかど
3、冬の夜(作詞・作曲者不詳)-燈火ちかく 衣縫母は 春の遊びの 楽しさ語る
4、牧場の朝(作詞者不明、船橋栄吉作曲)-ただ一面に 立ち込めた 牧場の朝の 霧の海
5、雪(作詞・作曲者不詳)-雪やこんこ 霰やこんこ 降っては 降っては 
6、ペチカ(北原白秋作詞、山田耕筰作曲)-雪のふる夜は たのしいペチカ 
7、灯台守(勝承夫作詞、イギリス民謡)-こおれる月影空にさえて 真冬の荒波 
8、今日の日はさようなら(金子詔一作詞・作曲)-いつまでも絶えることなく 友だちでいよう
9、月見草の花(山川清作詞、山本雅之作曲)-はるかに海の みえる丘 月のしずくを 吸って咲く
10、りんごのひとりごと(武内俊子作詞、河村光陽作曲)-私は真っ赤な りんごです お国は寒い 北の国
11、富士の山(巖谷小波作詞、作曲者不詳)-あたまを 雲の上に出し 四方の山を 見下して
12、きよしこの夜(由木康作詞、グルーバー作曲)-きよし この夜 星は ひかり
13、もみの木(並木裕一、ドイツ民謡)-もみの木 もみの木 生いや 茂れる
14、お正月(東くめ作詞、滝廉太郎作曲)-もういくつねると お正月 お正月には 凧あげて
15、蛍の光(作詞者不詳、スコットランド民謡、中田喜直編曲)-蛍の光 窓の雪 書よむ月日 重ねつつ 
16、夕方のお母さん(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲)-カナカナぜみが とおくでないた ひよこのかあさん うら
きどあけて


「月見草の花」
山川清 作詞
山本雅之作曲

(一)
はるかに海の 見える丘
月のしずくを 吸って咲く
夢のお花の 月見草
花さく丘よ なつかしの

(ニ)
ほんのり月が 出た宵は
こがねの波が ゆれる海
ボーと汽笛を 鳴らして
お船はどこへ 行くのでしょう

(三)
思い出の丘 花の丘
今日もひとりで 月の海
じっとながめる 足もとに
ほのかに匂う 月見草


<歌:中根庸子>
https://www.youtube.com/watch?v=RtAyRMaMpU0




「地域の第九合唱団コンサート」

2015年12月22日 11時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
私の住んでいる市の住民で組織されている『第九合唱団』のコンサートに行って来ました。500席のホールは開場してすぐに満席になりました。第6回目のコンサートだそうです。日本全国に「第九合唱団」と名が付いている合唱団がどれくらいあるのか、寡聞にして知りませんが、面積・人口ともに“小さな小さな市”に、オペラ歌手の指揮者をいただき、定期演奏会を行っている合唱団があることに、住民として感謝したいと思います。
「第九合唱団」と名が付いていますが、ベートーベンの「第九」はもとより、様々なオペラ合唱曲などを歌っているようです。配布された資料によると合唱参加者は60名(ソプラノ36名、アルト21名、テノール13名、バリトン11名)です。
私にとって年末に迫力のある第九を聞くのが恒例の行事のようになってきました。

~プログラム~
指揮:三村 卓也(合唱指導・テノール)、 ピアノ:比留間 千里
 第一部 若手オペラ歌手によるオペラ名場面集
    リヒャルト・シュトラウス作曲 「ナクソス島のアリアドネ」より
      偉大なる女王様       ソプラノ : 齋藤 青麗
    ジョアキー・ロッシーニ作曲 「セビリアの理髪師」より
      私は街の何でも屋      バリトン : 品田 広希
      私の名前が知りたければ   テノール : 升島 唯博
      今の歌声は         メゾソプラノ: 東 裕子
      三重奏 静かにゆっくりと  東 裕子、升島 唯博、品田 広希  
 第二部「第九合唱団」による合唱
  ゲオルク・フリドリヒ・ヘンデル作曲 オラトリオ「ユダスマカベウス」より
      見よ 勇者は帰る      ソロ:齋藤 青麗、 東 裕子
     ヨハン・セバスチャン・バッハ 作曲:カンタータ147番
      主よ 人の望みの喜びよ   ソロ :齋藤 青麗、 東 裕子
    ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
      交響曲第九番 ニ短調第四楽章(合唱終曲) 齋藤 青麗、東 裕子、升島 唯博、品田 広希




(2015年12月22日 花熟里)


「地域のゴスペルコンサート」

2015年12月13日 12時41分46秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
女性メンバーだけで結成されている地域の「ゴスペル・クリスマスコンサート」に行って来ました。今回は11回目になります。このグループのコンサートの素晴らしさに魅了されて、ここ数年、毎年見に行っています。
プログラムによれば、グループのモットーは、「ノリよく、楽しく、パワフルに!」だそうです。 ゴスペルという歌の性格から納得です。 今回のコンサートでは、ソプラノ、メゾソプラノ、アルトの各パート毎に歌を披露する場面がありました。 ソプラノパートの澄んだ美しいハーモニー、メゾソプラノパートのミュージックベル(ハンドベル)を使った楽しい歌、そして、アルトパートの迫力のある歌声。 各パートともに大変素晴らしかったのですが、アルトパートだけで14名というのはなかなかお目にかかれません。
女声コーラスグループではソプラノが主で、メンバーも大半がソプラノというのがほとんどなのではないかと思いますが、このゴスペルグループでは、各パートの人員構成では、アルトが最も多いようで、次は、メゾソプラノです。これは、女声コーラスグループでは大変珍しいのではないでしょうか。 低音パートが充実しているので、ゴスペル特有の力強く迫力のある歌声になっています。 指導されている方の“思い”がうかがえます。

グループ結成10年経過している中で、歌いたかった歌の一つに「アヴェマリア」があると紹介があり、今回、3大アヴェマリアといわれている、グノー、シューベルト、カッチーニのアヴェマリアが披露されました。アヴェマリアという曲は、クリスチャンではない多くの日本人にも愛されており、“フォレスタ”の歌うアヴェマリアを聞くと、八百万の神々や仏様を拝む私も敬虔な気持ちになります。不思議な魅力を持つ歌です。


[ Christmas ☆ Christmas ]

1.Hallelujah!
~Christmas Songs ~
2, The First Nowell ―牧人ひつじをー
3, Winter Wonderland
4.~Ave Maria~
  C.Gounod
  F.Schubert
  G.Caccini
5.Santa Claus is Coming to Town ―サンタが街にやってくるー
6.Last Christmas
7.All I Want for Christmas is You ―恋人たちのクリスマスー
8.Silent Night
9.Joy to the World

10. Amazing Grace
11. Set down Servant
12. Ride the Chariot
13. L―O―V―E
14.You Rais Me Up
15.We Will Rock You
16.Happy
17. Man in the Mirror ~Joyful Noise Ver ~
18.Days of Elijah

Happy Xmas (War is over )


(勝手にステージの写真を撮らせていただきました)









(2015年12月13日 花熟里)



「マリー・ローランサン展(府中市美術館)」

2015年11月30日 11時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
東京・府中市美術館で開催中のマリー・ローランサン展に行って来ました。BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」でも取り上げられ、「儚く美しい少女たち、フランスの“元祖”かわいい絵」という副題をつけて紹介されています。 日本でのローランサンの人気は、フランスに勝るとも劣らないようで、ローランサン専門の美術館が日本に世界に先駆けて作られました。 
【1983年(昭和58年)に長野県蓼科に高野将弘氏が個人でローランサン美術館を開設しました。しかし、2011年(平成23年)9月末にローランサン美術館は閉館、100点余の絵画コレクションは維持され、今回の府中美術館のような貸出展などで展示されています】

マリー・サンローランの魅力について、府中市美術館の学芸員の音 ゆう子氏は次のように述べています。
「なぜ、ローランサンの絵は、私たち日本人の心を、これほどまでに強く捉えてきたのでしょうか。 ――-略――  色や形といった絵の造形そのものの魅力です。たとえば、代表作「接吻」のピンク、水色、グレー、といった淡色、そして、角ばったところのまるでない、ゆるやかな形。 彼女らしい造形を、あえて一言で表せば、「かわいらしい造形」です。これが私たちを惹きつけるのです。 ――略――  日本では古くから、重厚で壮大なものばかりではなく、繊細ではかないもの、愛らしいものにも美しさを見出してきた伝統があります。今日でも「かわいい造形」に対する感受性を、たしかに持ち続けていることも感じました」

学芸員の音さんの言葉に凝縮されていますが、日本画のもつ繊細な美と共通するものを、ローランサンの絵にから感じます。府中美術館の観客はほとんど女性でしたが、男性でも好きな人は多いものと思います。

ローランサン大好きの黒柳徹子さんは,『徹子の部屋』にもローランサンの絵を飾っていますが、府中市美術館のインタビューで次のように言っています。さすがですね。フェニズム教祖の上野千鶴子女史(東京大学名誉教授)に読ませたいです。
「女の人はできる限りこういうものを見てほしいと思っています。今、女の人も強くなって、お仕事もバリバリやらなきゃならないけれど、仕事はバリバリやってもいいですから、「どこか女っぽいものもいいな」と思う心、こういうものも「いいな」って思うような感受性を持ち続けてほしい。」

冒頭で書きましたが、ローランサン美術館は閉館され、個人所蔵の貴重なコレクションは、維持され、貸出し展などで活用されているようですが、今後、超長期にわたって保存していくには、どういう形が良いのか、国家的な文化財保護という立場からも検討されていく必要があるのではないでしょうか。

<府中美術館の看板>
">



<東京新聞の記事>
http://www.tokyo-np.co.jp/event/marie/highlight.html





(2011年11月30日 花熟里)