蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

高田のハス

2015-08-05 18:20:58 | 自然
高田のお堀では、ハスの花が咲き出していた。


非常に気温が高い日だったが、ハスの花には、清涼感を感じる。


このハスは明治の初めに、藩士が貧乏をしないように植えられたものだそうだ。


そのためか、内堀にはハスは植えられていない。
それで、写真にぴったりの場所がなかなか見つからない。

宙山  神楽坂

2015-08-04 23:09:00 | 日本料理
このお店のコンセプトは、ワインと味わう京懐石である。個人的な好みの移り変わりの一環なのだが、このところ日本酒の甘みが少し喉につかえるような感覚を覚えていた。そこへきて、懐石に合わせる酒はワインと来た。
伝統を外す味に、多くを期待するのは間違いだとは知りつつ、もしかして、という想いをいだいて入店した。


土日の昼にしか提供されない、昼の八寸コース。
箸の先に展開する小宇宙。


がんもどきを、まず口にしきちんとした出汁の味に驚いた。ただものではない。
となれば、昔の懐石の作法に則り中トロの握りといこう。空腹の期待感に完璧に答えてくれる。
そこから、蛸の梅和え。砂糖を加えてまったり感を出すような誤魔化しは、感じられなかった。当たり前に酸味が効き、蛸の持ち味が生きる。


素材の味をきちんと味わう、それは柔らかくて甘みを効かせた味が主流となった今日の日本では、求めてもなかなか得られない。
そういう貴重な味わいを、洗練されたグラスワインに合わせる。それは、なかなかの贅沢であった。


漬け込んだ魚の味わいも、疑問の念を全く感じさせないものであった。

静雅園 夏姿  柏崎市

2015-08-03 23:18:18 | 古民家、庭園
柏崎の南には、それ程の高さはないが道を作るのに十分な障害となる黒姫山(標高890m)がそびえ、南側からのアプローチは東側を通る国道252号船と、西側の353号線のふたつしかない。


静雅園は国道353号線からすぐの場所にある。この土地の旧家の布施氏が江戸末に、京都の庭師を招聘して作った庭であるが、布施氏の館は今では失われ庭だけが残されている。




新潟県は庭の保存に手厚い印象がある。すでに主人が失われた館でも、誰がその庭を見事に保存するのか分からないのだが、この庭のようにきっちりと手入れがなされる。どのような系統で指令が出ているのかはまるでわからないが、ともかく素晴らしい事だと思う。




夏草が生い茂る中でも、手入れがされているお陰で、昔の庭の姿がかろうじて伝わってくる。




池の汀に置かれる石の苔を見るだけでも、手厚く取り扱われた庭である事が明らかに感じられる。
池の中に建てられた一組の石には、それなりの意味が込められているのだろう。