蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

天然鰤

2011-02-18 21:44:38 | ご飯のお供
ニュースでもしきりに放映しているが、今年は天然鰤が豊漁のようだ。


捕れた鰤を、氷見で揚げても、佐渡で揚げても、それ程は変わらないのではと思う。


ともかく、切り身に包丁を入れて刺身にすれば、脂を巻いた養殖ハマチなどでは感じられない、味の深さと身のしまり方。
合い方の鯛が、また通常では無い味わい。

鰤はどんどん切って、温かいご飯に合わせるのが最高だった。

旧開智学校  松本市

2011-02-16 21:52:38 | 古民家、庭園
この校舎は明治9年に建てられ、昭和38年まで90年間現役で使われたというから大したものである。


昭和38年から39年にかけて、松本の中央の女鳥羽川沿いから現在の松本城北へ移築されたという。それにしては、移築後の管理も万全で、時代が付いていないような印象まで受ける。






細部の漆喰仕上げは、元々細かい細工の上手な日本人には得意ジャンル。竣工当初から、なかなかの姿を見せていたようだ。


建物の内部に入ると、お寺などと共通した現象だが、予測しない程の寒さが足元から攻めてくる。


昔の木の机を並べた教室。




階段自体が、建築的になかなかの仕上がりを見せている。段々が歴史のうちにすり減ってしまった姿も、そのまま展示されている。




漆喰塗が新し過ぎる印象がする所だけが、少々残念。


ハゲ天 銀座本店

2011-02-15 22:27:38 | 日本料理
個人に近い形でやっている有名店の気迫は無いが、ビルの1階から4階まで、その時の都合で選べる店造りなので、入り易い雰囲気がよい。
「ひとくち天ぷらこーす」がお値打ちに見えたので、注文した。


鯛焼き霜作り
ひとくち天ぷらの前菜なのだが、意外に量はたっぷりある。


山海くらげの胡麻酢和え
こういう物は、沢山は出さないが、食べた感触が楽しめる。


蟹茶碗蒸し
ここまでで、既に最初の生ビールが終わりそうになっている(お昼なのに!)。あわてて、日本酒を追加。蟹の出汁がよく効いている。


天ぷら其ノ一 伊勢海老 海老の菜ノ花巻き 芝海老と蓬
伊勢海老の甲羅は伊達ではなく中央は伊勢海老の塊が揚がっている(芝海老の尻尾の後ろになって残念)。タレが2種類に塩も用意されている。だいたい、塩を使った。伊勢海老の味が凝縮して、なかなか贅沢だった。


天ぷら其ノ二 ロールキャ別
天ぷらはしっかり引いた出汁に浸かっており、見た目面白く納得できる味。


天ぷら其ノ三 蕗のとう パセリ 金柑の甘露煮
この其ノ三も、素材自体の香りと衣の感触が味わいたいので、塩を主に使うことになる。金柑はそのまま。天ぷらは香りの料理だと、勝手に思う。


天ぷら其ノ四 餅と玉子焼き 帆立と若布かき揚げ 白子のポン酢添え
右の手前が白子。奥がお餅。白子ポン酢は当然、天国的な味に仕上がっているのだが、餅と玉子焼きが口触りも良く、負けない深みが出ているのに仰天。あまり、感心ばかりしていると日本酒のお代りとなりかねないので、ささっと食べきった。
以上に、赤だし、漬物、御飯が付く。食べやすい大きさで十種類の天ぷらが楽しめて、2300円はお得な感じがした。

田中家本家 雪姿(2)  須坂市

2011-02-14 22:18:41 | 古民家、庭園
長野市中心よりはやや南にある須坂は、年によってはまるで積雪の無い事もあるようだ。


2011年に入って直ぐの写真だが、雪国にしては積雪の量は少ない。
ただ、周囲の雲は、やはりそれらしい迫力を感じさせる。


立ち並ぶ蔵の前の廊下のような路地をずっと廻ると、庭への入口が開き、田中本家の人々が秋の庭と呼んだという主庭を望むことができる。


この庭では、左手前にある石橋がひとつのアクセントとなる感じだ。石橋の左は、須坂藩藩主専用のお忍びのための木戸が築かれている。


池に乗り出すような、2枚の石がこの庭全体をまとめる感じが有る。




どの方向を向いても、この石が庭の中心となるように感じられる。


池の周囲には、この石を中心として、それ以外にも様々な見どころが造り込まれているようだ。


こちらは、すぐ隣にある夏の庭。


水の流れを感じるのに絶好の庭のようだ。

もとき  北松本

2011-02-13 23:10:50 | 蕎麦
「もとき」さんの蕎麦は実に滑らかなのと同時に、ジェリーのようにプリプリとした感覚がある。


蕎麦は、蕎麦の実を3割まで磨いでしまったもの。内側の部分だけを使えば、それはそれで立派な御前粉だが、この
店では酒米を磨ぐようにして、蕎麦の実まで磨いでしまう。
結果は、普通の御前粉と色は変わらないが、腰は大分強くなる。


こちらは、天麩羅にも手を抜かない名店である。なにより、海老の甘みを出す揚げ方が凄い。


それ程大きいお店では無いのだが、駐車スペースをきっちり確保していて、そういう配慮も流石だった。

小石川後楽園 雪姿

2011-02-11 21:59:06 | 古民家、庭園
小石川後楽園 雪姿

おそらく年に一度の雪が東京に降った。それも3連休の初日である。


今日を外したら、一年待たなければならないと思い、風雪の中を出掛けた。
入口近くの梅は、ほぼ全開への準備ができていると言うのに、思わぬ事態のようだ。


淡雪が、樹の年輪を照らし出す。あの、可憐な花弁の主の姿である。




もともと、私の好みの内庭なのだが、雪が松の足元を見事に化粧する。
張り詰めた神経のように細い(薄い)石橋は、江戸の文化の粋のようにも見える。


後園に戻り、しばらく歩くと岡の向こうから梅の香がする。


梅林では咲きそろいかけた梅の花に、地上の白雪が加わり、早春の宴が行われているような印象を抱いた。


その後、大堰川の沢渡へ向かえば、急な寒波で池から湯気が上がる。



ref="http://">
水掘れ石も、小廬山も、普段とは少し違った姿を見せてくれた。

めん処 はし  江戸川橋

2011-02-10 23:47:49 | 蕎麦
「はし」さんは、自家製粉、石臼挽きのお店でありながら、昼のお客などもこなすうどんも有りの、よい意味での雑駁なお店と感じている。


せいろ、田舎の2色を見れば、それで実に見事な蕎麦姿。


せいろを頂くのは、蕎麦には本望かも知れないが、このお店にはもう一つ忘れてはならないかけ汁がある。


前回は、天麩羅蕎麦(かけ)を注文し、出汁の濃さを見せつけるようなぶくぶく水玉が浮いたりして、その見事さに腰を抜かさんばかりに驚いたのだが、今回は揚げが甘めの関西風きつね蕎麦を注文。それでも、こちらのかけ汁は記憶通りの素晴らしさだった。
それでも、蕎麦の香りはどこか飛んでしまってはいないように思われる。

天喜  本郷

2011-02-09 20:49:21 | 日本料理
こちらは、ごく普通の店構えをしているが創業100年のお店。侮れない。
今の店名は「き」は七を三つなのだが、開店当時は喜だったそうなので、そちらを使うことにした。


お店は春日通りに面しているが、昼時に混み合ってワサワサする風もない。
(標準的)天丼を注文すれば、丁寧な仕事の後に丼に蓋がされて蒸らしの時間も必要なようだ。




海老2匹。白身。海老入りかき揚げ。これは、相当に贅沢な顔ぶれである。


これで、1050円はお得だと思う。

旧古河庭園  雪吊り姿

2011-02-08 16:58:16 | 古民家、庭園
小川治平衛作の有名な庭園は、以前訪れた時は平板な感じがして、写真を撮るのが難しい庭だと感じた。




それが、松の雪吊りがよいアクセントになるように感じた。


灯篭の脇もこうやって固めてくれると、一対のような景観になる。


治平衛が最も手をかけたという瀧は、相変わらず姿にするのが難しい。


枯山水の姿は見事。やはり、教養の深い庭師だったのだろう。


こちらの梅は咲きだしたばかりだった。

古代ハヤシ  国立歴史民族博物館

2011-02-07 21:41:25 | 洋食
国立歴史民族博物館の食堂に、おやと思うメニューを見つけた。


通称、古代ハヤシ。古代米を使ったハヤシライスである。御飯は古代米らしく、腰が強い。


こちらは連れが注文した、古代カレー。
この方が甘すぎない味付けが好ましい。


民博は、歴史と民俗を分り易く解説するのが使命なので、通常は一次資料の展示は少ない。
今回に限って、江戸の双六の実物が展示され、写真撮影も(フラッシュを焚かなければ)許されていた。