蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

加地邸  葉山町

2017-06-30 21:23:23 | 古民家、庭園
フランク ロイド ライトは世界的に有名な建築家である。その日本における有力な弟子は遠藤 新であった。
ライトが日本を離れてから、帝国ホテルを完成させたのも彼である。


遠藤 新が設計し、そのオリジナルの姿が残されている別荘が葉山町にあるという。
その邸宅を使って、ルネサンス・バロックの音楽の演奏会が開かれるという。その情報を知ったのは前日の21時も過ぎてのことであったが、これは行ってみるしかない。


玄関前の受付で、当日券待ちの列に並び、なんとか入場を許された。


加地家は、存在としては個人宅のようで、完全に公開される立場にはない。室内の写真撮影も許されていない。
しかし、この玄関の感じがいかにもライトで、それを綺麗に保つ意識が強く感じられた。




家の南側にあるサンルームの造りも素晴らしい。暖房完備のこの部屋なら、冬場の葉山でも居心地よく過ごせたのだろう。
竣工 昭和3年にしては、造りの先進性が目立つ。




日当たりがよいだけ、軒の張り出しが大きい。
2階の展望室(三方がガラス張りになっているのがわかる)からは、相模湾が見て取れる。
なんとも贅沢な屋敷なのだが、時代の変遷による新設備で破壊していないところが非常に貴重である。