蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

上越市  天ぷらの美味しい寿司屋さん

2007-08-18 11:18:00 | 寿司
日本海沿いには、おそらく数々の寿司の名店があるのではないかと、考えている。
寿司といえば、なれ寿司の系統が普通だった日本海に面した地域に、握り寿司という形態が江戸から伝わったのは、比較的近年のことらしい。そのために、この地域では保存食という性格を一切抜きにした寿司を展開することができたのではないだろうか。江戸では、握り寿司にもそれなりの伝統があり、「仕事のしてある」ネタや、濃い目の味付けのシャリから抜け出すのは中々難しいのかもしれない。

そういえば、もう一つ違いがある。お店の利用の仕方、というか・・・
お江戸の寿司屋さんは、少人数で粋に食べに行くのがふさわしい感じがする。江戸の蕎麦屋さんもそうだが、あまり大人数でいろいろなものを注文する、というのはそぐわない。ある店に行く場合は、その店で出すものに賛同する人だけが、そういう仲間をつのって行く、というのがふさわしい。
それに較べて、日本海沿いの地域では、大家族でお店へ来ている姿をよく見かけるし、それが様になっている。そのためかも知れないが、日本海沿いの寿司屋さんは(新潟の蕎麦屋さんなんかもそうだが)、守備範囲が非常に広い。

今回、伺ったお店も各種定食を準備しており、なんと「とんかつ定食」まで、お品書きにあったのだ。まさか、注文する客はいないだろうと思っていたら、目の前のお客が注文したのにはビックリした。その、かつの香りの素晴らしいこと。何事にもこだわりすぎず、広い視野が必要なのかもしれない。


まずは、鉄火巻きをつまんで、生ビール。極楽路線の始まり、始まり。
それで、天ぷらである。




夏野菜に、海老二匹、イカ。の盛り合わせ。
穴子も一皿お願いした。パリパリで、しかも量も申し分なし。
これには〆張鶴を合わせたら、あまりの幸せに、半分酩酊状態になった。




それでも、寿司屋さんにいることだけは思い出し、まずは上寿司を注文。どうやら、白身は季節のものを使うので、寿司の姿は四季様々になる。


そこへ、真打登場。「おまかせ握り」。これには地元の酒「鮎正宗」を合わせた。絶品だった。