行って来たよ、サントリー美術館。
恵比須から日比谷線で二駅目。
ホームに下りたら、左が六本木ヒルズ、右が東京ミッドタウン。
一年とちょっと前に 亭主と行って以来だ。(→2007年12月15日の記事)
なんとか、迷子にならずに帰って来られた。(ホッ。)

東京ミッドタウン、ガレリアの3Fにサントリー美術館はある。
「特別展覧会 JAPAN 蒔絵 ――宮殿を飾る東洋の燦めき――」は、
去年の10月から12月にかけて
京都の国立博物館でやっていたものなので
そちらでご覧になった方もいらっしゃることだろう。
蒔絵の芸術性は もう、息を呑む精緻さと美しさ。
私は 見ていて 思わず涙が溢れそうになった。
それくらい、素晴らしい。
本当に息を殺して、
ガラスに額をくっつけそうになりながら、
じっくりと堪能してきた。
前髪はしばしばガラスをこすり、
ガラス面には 誰かのオデコのものらしいアブラ汚れが
そっちこっちに付いている(苦笑)。
出来得るならば、このガラス、
はずしちゃってもらいたかった!

これはガレリアの入り口から 外を振り向いて撮った空。
建物の中は、一応、写真撮影は禁止だった(残念!)。
中に入っても、どこもかしこも、みな 美術館のようにピカピカで美しかったよ。
はじめに出てきたのは、日本の寺院に残された文箱。
いかにも古そう(笑)。
仁和寺、延暦寺、高山時、金剛寺、
サントリー美術館、京都国立美術館・・・。
所蔵者名にはそんな名前が記されている。
時代は平安から。
国宝だったり、重文だったり。
これだけで、来たかいがあった、と
うっかり満足してしまいそう。
でも 見所はこれからだ。
漆工芸の発展は 戦国の世が治まってからのようだ。
現存する作品の数も増え、保存状態も素晴らしく良くなってくる。
そして 同時に
海外へ渡る漆器が増えた。
時は大航海時代。
ヨーロッパの国々が 遠く日本までやって来て
異国情緒を見出したのが漆器であり、
それゆえに 漆器の事を「JAPAN」と呼ぶ。
シノワズリという中国風の趣味も流行っており、
日本のものと中国のもの、加えて インド的なものが
同じ範疇の趣味として認識されていたようだ。
それらを愛した、ヨーロッパの貴族たち。
マリー・アントワネットの母、マリア・テレジアも その一人で、
アントワネットは 膨大なコレクションとともに
その趣味を 母から引き継いだ。
小さな小さな、ピアスも入らないだろうと思われるほどの、
しかし精巧な作りの箱たち。
ガラスに額をくっつけて眺めても満足できないくらいに
精緻な表現で絵が描かれた大きな箱は
足をつけて、家具に。
金色の装飾を加えて より豪華にリメイクされた箱や壷たちもある。
よくもまあ、
革命の嵐や 大戦の炎の中を
こうして残ってくれたものだ。
守ってくれた人たちに なんとお礼を言ったらいいのだろう?
所蔵者:ヴェルサイユ宮殿美術館、ギメ東洋美術館、
ドレスデン工芸美術館、パリ装飾美術館、スウェーデン王室、
ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館、バーリーハウス・・・。
(まれに、「個人蔵」と書かれたものもあって、
いったい、どんな「個人」が? と思ったりして。)
おそらくは 仕事に誇りをもって 何十年と取り組んできた
職人達の仕事なのだろうと思う。
素晴らしい仕事をしてくれて、ありがとう。
限りない創意・工夫を尽くしてくれて、ありがとう。
同じ日本人として、私も誇らしいよ。
同じ仕事ができる現代の職人を
いったい何人くらい、私たちは敬う事ができるのか、
それを考えると
私たち日本人が
大事なものを 本当に大事にはしてこなかったように思われて
なんだか恥ずかしいよ。
会期は今月の26日(月)まで。
恵比須から日比谷線で二駅目。
ホームに下りたら、左が六本木ヒルズ、右が東京ミッドタウン。
一年とちょっと前に 亭主と行って以来だ。(→2007年12月15日の記事)
なんとか、迷子にならずに帰って来られた。(ホッ。)

東京ミッドタウン、ガレリアの3Fにサントリー美術館はある。
「特別展覧会 JAPAN 蒔絵 ――宮殿を飾る東洋の燦めき――」は、
去年の10月から12月にかけて
京都の国立博物館でやっていたものなので
そちらでご覧になった方もいらっしゃることだろう。
蒔絵の芸術性は もう、息を呑む精緻さと美しさ。
私は 見ていて 思わず涙が溢れそうになった。
それくらい、素晴らしい。
本当に息を殺して、
ガラスに額をくっつけそうになりながら、
じっくりと堪能してきた。
前髪はしばしばガラスをこすり、
ガラス面には 誰かのオデコのものらしいアブラ汚れが
そっちこっちに付いている(苦笑)。
出来得るならば、このガラス、
はずしちゃってもらいたかった!

これはガレリアの入り口から 外を振り向いて撮った空。
建物の中は、一応、写真撮影は禁止だった(残念!)。
中に入っても、どこもかしこも、みな 美術館のようにピカピカで美しかったよ。
はじめに出てきたのは、日本の寺院に残された文箱。
いかにも古そう(笑)。
仁和寺、延暦寺、高山時、金剛寺、
サントリー美術館、京都国立美術館・・・。
所蔵者名にはそんな名前が記されている。
時代は平安から。
国宝だったり、重文だったり。
これだけで、来たかいがあった、と
うっかり満足してしまいそう。
でも 見所はこれからだ。
漆工芸の発展は 戦国の世が治まってからのようだ。
現存する作品の数も増え、保存状態も素晴らしく良くなってくる。
そして 同時に
海外へ渡る漆器が増えた。
時は大航海時代。
ヨーロッパの国々が 遠く日本までやって来て
異国情緒を見出したのが漆器であり、
それゆえに 漆器の事を「JAPAN」と呼ぶ。
シノワズリという中国風の趣味も流行っており、
日本のものと中国のもの、加えて インド的なものが
同じ範疇の趣味として認識されていたようだ。
それらを愛した、ヨーロッパの貴族たち。
マリー・アントワネットの母、マリア・テレジアも その一人で、
アントワネットは 膨大なコレクションとともに
その趣味を 母から引き継いだ。
小さな小さな、ピアスも入らないだろうと思われるほどの、
しかし精巧な作りの箱たち。
ガラスに額をくっつけて眺めても満足できないくらいに
精緻な表現で絵が描かれた大きな箱は
足をつけて、家具に。
金色の装飾を加えて より豪華にリメイクされた箱や壷たちもある。
よくもまあ、
革命の嵐や 大戦の炎の中を
こうして残ってくれたものだ。
守ってくれた人たちに なんとお礼を言ったらいいのだろう?
所蔵者:ヴェルサイユ宮殿美術館、ギメ東洋美術館、
ドレスデン工芸美術館、パリ装飾美術館、スウェーデン王室、
ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館、バーリーハウス・・・。
(まれに、「個人蔵」と書かれたものもあって、
いったい、どんな「個人」が? と思ったりして。)
おそらくは 仕事に誇りをもって 何十年と取り組んできた
職人達の仕事なのだろうと思う。
素晴らしい仕事をしてくれて、ありがとう。
限りない創意・工夫を尽くしてくれて、ありがとう。
同じ日本人として、私も誇らしいよ。
同じ仕事ができる現代の職人を
いったい何人くらい、私たちは敬う事ができるのか、
それを考えると
私たち日本人が
大事なものを 本当に大事にはしてこなかったように思われて
なんだか恥ずかしいよ。
会期は今月の26日(月)まで。