ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

鰹節(1)

2009-01-08 | 食生活
かつおぶし。 かつをぶし。 かつぶし。

実家の母は 「かづぶし」と言っていた。

また 母は「出汁をひく」とは言わず、「出汁をとる」と言っていた。

私が 味噌汁の出汁に鰹節を使うのは、
鰹節の出汁が一番美味しいと思うからだ。

口に含んだ時に ぷうんと鰹節の香りが鼻腔をくすぐると、
シアワセな気分になる。







晩秋の土手。草が刈り払われたところ。






主人公・聖司が 日本中をまわって 発酵食品を追う
『にぎやかな天地』 (2004年12月28日の記事
   こんな前からずっと、いや、もっとずっと前からずっと、
   <発酵>が頭の中でぐるぐるしているジョルジュだが 
   まだ発酵しきれていないらしい;汗
   だから、すでのこの本は文庫になってしまっている;汗)、
この本の中で びっくりしたことが、ひとつならず、ある。






聖司「味噌、醤油、熟ずし、納豆、酒、酢、くさや、鰹節」

涼子「えっ? 鰹節も発酵食品なん?」



涼子「鰹節は 黴を利用して作るんやろ?

   乳酸菌で発酵させるのとは違うから、
   発酵食品とは言えへんのやと思てたわ。」

聖司「黴も微生物やからなァ。

   要するに 自然界に生息してる微生物の力を借りて
   人間が人為的に作る食品は、
   ぜんぶ発酵食品と呼んでるんとちゃうかなァ。」

涼子「発酵っていうものの考え方から入らなあかんねんやろね。」(上巻p63)



「発酵」・・・・・・ワタクシもオベンキョウさせていただきまする。

上野で菌類に関する特別展があるのだが
菌類のふしぎ―きのことカビと仲間たち―)、
もうすぐ会期が終了する。

見にいけないかなあ?







枯れ草色(笑)の愛犬。






上の会話は 主人公の聖司と 姉の涼子の会話。

この後に 聖司は別の人物とも 同じような会話をしている。



「へえ、鰹節も発酵食品か?」

「ええ、黴を使うんです。

 黴を使わん鰹節もありますけど、
 天日干しを繰り返してるうちに
 やっぱり 何かの微生物が働いています。

 スーパーで売ってる鰹節で
 <花かつお>は黴を使ってないんです。

 黴を使って作ったのは
 <本枯れ節>っていう表示がしてあります。」(下巻 P10)



私はパタンと本を閉じ、
台所へ行って 我が家の鰹節を調べた。

                      つづく