ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

南無六地蔵菩薩

2008-10-16 | なんとなく仏教?
夢を見ていた。

怖かった。

何が怖かったのか、覚えていない。

覚えていないけど、怖かった。






私は 危急の場合でも
意外としっかりしていたり 
冷静だったり
よく 周囲が腹を立てるくらいに
ノンビリ(または、ボンヤリ)していたりするのだが

その時 私は 夢の中で
危機に立っていた。

すがるものが欲しかった。

あれは 検査の結果が出る9月9日よりも
前のことだったろうか?






私は 
「ここは観音さまでしょう!」
と思った(笑)。

そして、冷静に、
阿弥陀さまじゃなくて、観音さまを選び、
手を合わせて
「南無観世音菩薩」と唱えた。






何度くらい唱えただろう?

気がつくと 私は
違う名号(みょうごう)を唱えていた。

「南無六地蔵菩薩」。



あれ? 変わっちゃってる。

気がついたけど、
口は もう そういう癖がついて動いているので
そのまま
「南無六地蔵菩薩、南無六地蔵菩薩、・・・」
と。






今 考えれば、
六道の 6つの世界で
私たちに救いの手を差し伸べてくださるお地蔵さまにすがっていた、
ということは、
私は、 
まだまだ、解脱には程遠いらしい。。。(爆)

ただ とにかく
普段 そんな名号をとなえることのない私が
一心に 
「南無六地蔵菩薩」
と(笑)。

それが、目覚めてからも やけに鮮明に
記憶に残っていた。













翌日、
事務所で 亭主と
カタログをめくっていた。

顧客にお渡しする粗品を選ぶ必要があったのだ。

亭主が これがいいだろう、と 
指し示すものは 
なにしろ値段が安く(これ、大事!)、
今回の趣旨には 沿ったもののように思えた。

カタログのそのページの右下に それは あった。













六地蔵菩薩さま。

「コレが欲しい!」
と言うと、亭主はチラ見して
「高い。 値段ほどのことはないと思う。」

「そっか。。。」




それきりになったのだったが、
やがて 小さな商品が多数入荷されると
私が言っていた六地蔵さまが 
ひとつだけ、一緒だった。

可愛い。













以前にも書いたが、
術後 間もなく6年を迎える私の周りで、
最近、

乳房再建手術を受けて
新たな人生を歩み始める女性や

転移が見つかって 
再度の入院・手術・治療に挑む女性が
増えている。

この世での生を終えて 
私たちの誰もが行くその先で
待っていてくれることになった女性も。

愛犬は きっと 
年内にもう一度手術を受けると思う。



きっと そんな私たち みんなを
お地蔵さまは守ってくれている。

そう思いたい。

名号を唱えることは、
私も もうしていないんだけれども(爆)。