ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

T子さんの話

2008-02-16 | いろんな人
「それにしても、お日さまって偉いわねー。

 きのうは 日が射してなくって、寒かったから、
 ずっとエアコンをつけていたのよ。

 きょうみたいに 日が照ってれば
 こうして 床暖房だけで こんなに暖かいんだもの。」

と、T子さん。







蔵のある家の紅梅。白梅が咲くのはまだ先。






私が 「洋の東西を問わず、神さまになるわけですよねー。」
と言おうと思ったら
T子さんが

「しかも、タダ!」

と言ったので 私は噴き出してしまい、それきりになった。







冬の名残の ツワブキの綿毛。 ほわほわほわ。






T子さんは 50代半ば、独身。

自営業。

私がケッコンする前からの知り合い。

都会のマンションで暮らし、
仕事用に別のマンションを借りている。

私がお会いする時も その駅前の仕事用のマンションで。

(オール電化、オートロック、床暖房付き!)

これも そのマンションでの会話だった。






あれは 5年前の冬。

ちょど今頃かもしれない。

私は 術後に始まったホルモン療法で リュウマチがひどくなり、
痛みの他に 手足の変形が始まったように感じていた。

「これから先、今以上にひどくなったら、どうしよう。。」
と私が言ったら

T子さんは
「あなたが心配することで 病気が良くなるならいいわよ。

 でも 心配したって、良くなるわけじゃないでしょう?

 だったら、心配するのはおやめなさい。

 ひどくなってからだって 心配することはできるんだから。」
と言った。

それもそうだ、と納得して(爆)、
その言葉は 私の座右の銘になった。

先のことは 先になってから 心配しよう(笑)。







三つ目が咲いた 私のミニ胡蝶蘭。






T子さんのお父さまは もう亡くなっているけれど
「拝み屋」と呼ばれる職業だったそうだ。

どんな拝み屋さんだったか、私は知らない。

T子さん自身は 霊が見えるとか前世がわかるとか
そんなことは全くないそうだが
スピリチュアルなことに対しては バリアがない。

バリアがないどころか、積極的に信じているようだし、
特定の人の教えを 深く信仰しているらしい。

それなのに
以前は 宗教的なことが雑談の話題に上ることはなかった。



近年では 
宗教的、あるいは 信仰的な事柄について
時々 さらりと語ってくれることがある。

私も こそっと 
その時々の 心のひっかかりを T子さんに晒す。

T子さんのアドバイスは もう充分にスピリチュアルだ。






たとえば。

実家の母と姉を思う心が 届かない、と思っていた時。

どうすれば届くでしょうか?と尋ねたら

「あなたが 心の中で お母さんやお姉さんの事を 
 考えればいいのよー。」

それだけで? 本当に?



私はそれまで 心配な人や 応援したい人がいる時には

私のパワーを
実際に 見えない玉を持つように 
両手で持って 固めて 丸めて 
その人に届け! という気持ちで 投げていた。

そうすると 届くような気がして(笑)。

けれど そんなことをする必要は 全くないんだって。

心の中で 思うだけでいいんだって。

そうなんだー!

って、すぐに信じる私(苦笑)。