心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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いつまでも

2013年10月20日 | 母のこと
昨日 温泉に連れていきました、母を。いつものことですが。
そこで湯殿に入っていたときに、小学一年生の子どもがいる若いママに
「いつもお母さんを優しい感じで見守っているんですね。どうしてそうできるんですか?」と訊かれました。わたしは 同居していないことと 一日の内の数時間を一緒に過ごしている状態が 母を優しく見ていれるのではないかなと答えました。
すると彼女は 「わたしにはとてもできないなぁ」と今の自分が母親につい辛く当たってしまうことを嘆いている様子でした。お母さんが 年々だめになっていく(去年できたことができなくなっている)ことに対して「どうしてこういうこともできないんだろう」とがっかりしてしまうみたいでした。
「それが年を取るってことだって わかっているんだけど」と。

母親にはいつまでも元気でいてほしい そう思うからこそ感じることなのでしょう。母親の衰えを見るのが辛いのでしょう。

帰ってきてから 彼女の言葉を振り返ってみました。
わたしが思っていること。
もう高齢になってしまった母、体が弱く 年々できることが少なく限られてしまっている母、そんな母に一日一日生き伸びてほしい。だから 今日 こうしてふたりで温泉に入ることができている そのことに喜びを感じている。だからきっと母が自分で体を洗っている姿や 痛い足を引きずりながらも 湯殿まで歩いている様子を見ることができたという感謝の気持ちが わたしの中にあるのだと思います。最初から最後まで手取り足とり介助するのではなく 時には見守ることも母のためには必要なこと。少しでも自分の手で足で動かすことができるように・・・
母も昨日は
「いつまで自分でできるんだかなぁ・・・」と話していました。寝たきりにならずにいなくては という言葉には寝たきりになるとお前に悪い という思いがあるのです。だから つい自分で気になる家の中や周辺のことをわたしが行く前にやってしまっている なんてことがよくあります。それをやって次の日から体のあちこちに痛みが出たり・・・

これが家の中のことなど全然構わない人だったら ここまで痛みも出なかっただろうなと思います。わたしのようにずぼらな性格だったらよかったのにねって ときどき思います。母の綺麗好きなところ 似なかったなぁと思います(笑)
昨日も 家の中 あれこれいじっていました。絵の道具を置いていたテーブルの位置や上にあった本たちが 別の場所に。本って重いんです。それを少しずつ別の部屋に持っていったんですね。
「あぁ これですっきりしたあ!」とわたしが部屋に入ると テーブルを指差しました。なるほど・・・すっきりして気持ちが良くなった母の様子、満足げです。

いつまで こういうことができるのかと不安になります。でも 自分であれこれ移動させたり そんなことを楽しんでいる母の姿がこれからも見ることができるようであってほしいと 毎日思います。今日も会いに行きます。何か動かしているかもしれません。絵を描いているかもしれません。
そうそう 先日は段ボールを使って ベッド脇に立てるためのつい立を作っていました。自分の側には白い紙を切り抜いた白鳥の群れを 外側には 二本の木が立つ草はらを。それがまたとても良かったのです。
母にはいつも驚かされます。
こんな母が ずっと元気でいてほしい・・・
来月には 81歳になります。お医者さまに「あなたが今いるのはおまけの人生みたいなものなんだよ」と言われた母、それじゃあそのおまけが長く続くように 楽しまなくちゃね!母さん。

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水に浮かぶろうそく 可愛らしいです。
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