心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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慣れてきたかも

2017年09月05日 | ほんのすこし
昨日、慣れない障子貼りをして失敗したなとショボンとしていたわたしです。
今日は早めに行き、食事の支度をしてから残りの障子貼りに取りかかりました。昨日の無残な結果を見て、
「これ、破って新しい障子を買ってくるよ」というと
「なんもそこまでしなくてもいいって。これでも大丈夫大丈夫」と慰められました。

ところが、なんと。
昨日あんなに四苦八苦した貼り方が、今日は自分でもなんだかすんなり。
なんだか面白いほどすっきりと出来ていくのです。母がソファに座りながらこっちを見て
「昨日と全然違うなあ。手つきがもう違うもの」と声をかけています。
その声を聞きながら、ますます調子に乗って(笑)。今日は母がやろうとしていた分も全部やることにしました。こういうことって慣れるのが大事なのね。
ちょっと自信がついたら、手つきもサーって伸ばしたくらいにして。振り返りながら
「ちょっと職人っぽくない?」と言うと、
「あまり調子に乗ると失敗するよ」と釘を刺されました。

途中、介護担当の方から電話があり、これから伺ってもいいかと。一瞬部屋に広げている障子貼りのすごい状態が頭にあったけど「どうぞどうぞ」と。
来るまでしっかりやり遂げておきました。担当者との面談が終わった頃には、糊もすっかり乾いていました。
4枚の障子をそれぞれの場所にはめ込むのですが、母が元あった場所をこれはあっちにあれはこっちにと指示出し。

それにしても後ろ側が汚い(笑)。
母が糊を濃く作りすぎたからだと反省。
「もう、これ破って新しいのでもう一回やらない?」とわたし。
「いい、いい。どうせ後ろだから誰にも見えないし」と母。(えーーー、そういう問題じゃないと思うんだけどなあ)
きちんとした母ですが、この頃はこういった感じで、面倒なことはやらなくてもいいという傾向が出てきました。わたしの労力を思ってのことだとは思うのですが、わたしは再挑戦してもいいのに・・・って思っているのです。
でも、住んでいる母がこれでいいというのですから、いいか。

いや、いいはずないなあ。
明日、聞いてみようっと。


学ばせてもらっています

2017年09月05日 | ほんのすこし
母から頼まれた障子紙をホームセンターに探しに行きました。まさかあんなに種類があるとは思わず。
迷いに迷って、電話をし。それでもわからず一番標準的な無難なものだろうというものを選び母のところへ。
昨日、そんな母の用事を足して早めにお昼前に着いたのでした。着いたらとても静か。
足音を立てないように静かに入っていくと、母が寝ていました。午前中はいつも少し寝ているのです。その時間が大事だと思っているので、なるべく音を立てないように台所に立ちました。
いつもはお昼もだいぶ過ぎた頃に来るのですが、昨日は朝からフレンチトーストを仕込んでいたので、母と一緒にお昼に食べようと思っていたのです。旬菜館で野菜を買い込み、ついでにイナダのお刺身サクも買いました。
お昼は味噌汁が食べたかったので、フレンチトーストに味噌汁? まあ、いいでしょ。食べたいものを食べる、それが一番です(でもわたしの食べたいものなんですけどね)。

出汁をしっかりとり、インゲンとミョウガの味噌汁に。少し前に母が庭にあったミョウガを取って味噌汁に入れたら美味しかったといっていたので、それを思い出して。
ほんとは玉子も入れたかったけど、フレンチトーストで玉子使ってるからね。それから前日に茹でておいたカリフラワーをバター炒めし、さらにこの日買ったアスパラの穂先も入れて。
フレンチトーストはとてもしっとり味が染みていて、母もとても美味しいと喜んでくれました。

お昼を満喫し、少し休んだ後、買ってきた食材を下ごしらえ。
イナダはネギ塩たれをかけて食べる予定なのでそのタレを作り、買ってきたミョウガはごま油で炒め煮。ポテトサラダには庭のキュウリを塩もみして入れて。ハムも少し入れて。キュウリの漬け物はちょうどいいあんばいに漬かっているし。
後はお風呂掃除だけだなあ、なんて思っていました。
お風呂掃除も合間を見てこなして、ちょっと休憩とホットコーヒーを入れて居間へ。
すかさず母が、
「片付けていた障子を出してくれないか。それ飲んだ後でいいから」と。
半分まで飲んでから、すぐに隅にしまい込んでいた障子を出して縁側の窓に立てかけました。

それを見た母が具合の悪い足をバタっとバタと運びながら台所へ向かうのです。わたしは何をするのかなと思いながら後をついていきました。小麦粉を出してほしいというので、つり下げ棚の中から出してあげました。小鍋を用意し、そこに小麦粉を投入する母。
「ああ!、 入れすぎた!」思ったよりどんと入ったようです。それでもそのまま使うと水を何度か入れてかき混ぜていました。でも長い間立っているという仕草が一番こたえる母なので、わたしが代わりにやるからと。
固かったら水を足してやってくれと言われ。何度か足しながら温めました。
ボールに水と刷毛を入れ、出した障子の前に二枚のシートを広げました。刷毛を水に入れ、貼っていた障子紙の桟のところに刷毛を這わせます。
面白いように障子紙が剥がれていくのです。母にしてみたら、もう何度も経験済みです。

障子紙の寸法を測り、今度は裁断です。母のやり方を教わり、コタツの上での作業。
真ん中に指を差し込み、反対側まで紙を伸ばしたら指を入れていた方をきちっと折る、それを片方ずつ繰り返すと。最初の二枚は母がお手本を見せてくれましたが、辛そうだったのですぐにわたしが代わりました。母の計算だと28枚必要なようです。28枚せっせと印をつけ折り込み、最後はカッターで切り取りました。母が
「カッターよりも包丁のほうがスパッと綺麗にできるんだけどね~」っと言ってましたが、母のおめがねにかなうような切れ味の包丁はないだろうとカッターに。でもカッターも結構古かったのです。

切る役目はわたし。折り目をつけるのもわたしでしたが、この切るのが案外気を遣う仕事でした。

で、中の4枚だけ高さが狭い部分があって、そのサイズ調整を母がしていました。いよいよ小麦粉で作ったのりの登場です。
一番下の段から。のりの付け方を教わり一度やったのですが、なにせ初めてのことです。やった後で母にだめ出しをもらいました。刷毛は塗るんじゃなくてぽたっぽたって置くような感じで、と注意され。
端と端をそろえながら、次の段の端を下の段の端に揃えながら。

あぁ、でもなあに、これ。
母もわたしも苦笑い。
だって、切り方がヘタすぎて・・・
「これじゃ・・・」と母も呆れ気味。「いいよ、乾いたら脇はカッターでそろえればいいから」と。
わたしはショボン。
あまりにショボンとしすぎて、時間も時間なので後は明日にしようということになりました。

初めてやった障子紙貼り。
これを母は何度も何度もやってきたんだなあ。わたしったら全然こんなことやろうとも思わなかったし、やらなくてもいい環境だったんだなあ。今更ながら自分の甘さに気づいた日でした。母のそばにいて、庭の剪定やらストーブ取り付けやら季節の決まり事をあれこれと初めて目にしたり、手がけたりすることが近年は多くなってきました。それもこれも体が不自由になった母が頼むからですが、それまでは母が自分でやってきていたのです。すごいなあと思います。母から今になって学ぶことが多い日々です。
父は家の中のことや庭の手入れに関しては全然でしたから、母がひとりで引き受けていたのです。障子貼りをしながら母が
「これは勤め先の社長さんがやり方を教えてくれたんだよ」と教えてくれました。母にとっても結婚して初めて知った作業の一つだったようです。

今朝早く母のところへゴミ出しに。ちょうど母も起きたところでした。玉子焼とオクラのスライス、長芋のすりおろしを準備しておきました。後は冷蔵庫にあるものを出せば大丈夫です。お味噌汁もあります。
今朝は靄が強く、寒い朝でした。朝起きたら体の半分が痛かったという話を聞いて、マットレスをもっと違うものにしたらいいかもしれないなあとふと思ったのでした。体圧分散マットレスってどうなのかしら・・・
結構高かったような気がするなあ。それでも母にとってよければ使ってみるのもいいかもしれない。

さて、今は晴天。
ベランダのへりに日光が当ってフローリングにカーテン越しに明るさを提供してくれています。
朝早くから動いたら、今頃になってなんだか眠くなってきました。ゴミ出しの日はなんだか気になって3時頃から目が覚めてしまうのです。小心者のわたしらしいなあと思います(笑)。