ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

七里庵 @名古屋市西区・枇杷島

2020年08月21日 | 名古屋(中村区・西区)

日曜は朝からやっている枇杷島(びわじま)の銭湯「白山温泉」でたっぷりと汗を流した後、自転車で美濃路(東海道の宮宿と中山道の垂井宿を結んだ脇街道)から北に入った住宅街の路地にある人気の蕎麦屋「七里庵」へ。長屋のような建物の一部が店舗になっている。店の横に自転車を停めて、先客に続いて呼ばれ中に入る。間口は狭く、奥にテーブル席が3つ、手前がカウンター席になっていてカウンターの端に案内された。コロナ禍対策で一応席は離して案内するようだが、後から客が次々とやってくると普通に隣にも案内していたし、そもそも狭い店で他のグループ客は入店して一斉にマスクを外してお喋りを始めるんだからあまり対策効果は期待出来ない。

それはさておき、何しろ銭湯で喉がカラカラなのでポットで出される冷たいお茶をグイっと飲み干す。サイコー。風味の強い蕎麦茶とかじゃないのもうれしい。最近はどこも食前に蕎麦茶を出すことが多いが、後で食べる蕎麦の邪魔になると思うのは自分だけかな。勝手に水をお代わりしつつ、多くない品書きから男性給仕に「ざる」と「えびの天盛」を注文した。カウンターの向こうのあまり広くない調理場で主人の調理が進んでいく。さすが人気店、続々と客がやってくるが、前は車がすれ違うのが大変なぐらいの狭い道で、駐車場もあるにはあるが多くはないようなので、空きを待っている客も居る様子。

しばらくしてまず天ぷらが出された。隣の席の男性にも「とり天」が出されたが、この男性、全く箸をつけない。メインで頼んだ「味噌煮込」(←蕎麦だそう。次は是非食べてみたい)が出てくるまで待っているようだ。案の定、それが届くと一緒に並べてスマホで写真を撮り始めた。写真の為なのか、ただの猫舌なのか。自分なら天ぷらはまず出来たてを頬張るけどなァ…。

閑話休題。こちらの「えびの天盛」は、海老2尾、大葉、細切りの玉ねぎがカラッといい具合に揚がっている。ミルに入ったピンク色の岩塩を挽いていただく。「ざる」も出来上がった。つゆを先に啜ってみる。キリッとした辛汁。山葵と刻みネギが付いているが、ネギが白葱でなく細い薬味葱なのが珍しい。蕎麦を手繰る。福井県産の蕎麦粉十割だという蕎麦は張りが強く、かなり硬めの食感。しなやかさは無いのでのど越しは良くないが、十割蕎麦らしさはしっかり。こういう蕎麦は啜り辛いのでどうしてもモグモグという食べ方になってしまう。給仕男性にお願いした蕎麦湯は主人に通じていなかったらしく、箸を置いて待っていると主人から「蕎麦湯、もう出していいですか?」と尋ねられてしまった。次は「味噌煮込」を食べてみよう。(勘定は¥1,280)

↓ 日曜だけ朝からやっている銭湯「白山温泉」。サウナは使わなかったが、打たせ湯や薬風呂など設備も充実していて気持ち良かった。朝から銭湯っていい気分。コロナ感染再拡大でまた行けなくなったのが辛い。

↓ 「枇杷島スポーツセンター」近くにあったお屋敷(建築詳細不明)。塀に囲まれた広い敷地内には隅切り屋根の洋館も建っていた。

 

↓ こちらも大きな屋敷(建築詳細不明)。2階の窓が掃き出し窓位の高さがある家は時々目にするけれどどんな内装になっているんだろう。

 

 


 

手打そば 七里庵

愛知県名古屋市西区枇杷島3-19-11

 

( 名古屋 なごや 枇杷島 びわじま しちりあん 蕎麦 そば 手打ち蕎麦 手打ちそば 十割蕎麦 天麩羅 天婦羅 そば茶 ミシュラン ビブグルマン 近代建築 銭湯 )

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Steal This Disc / Various Artists

2020年08月20日 | クラシック・ロック

Steal This Disc / Various Artists (1987)

ふと見付けて購入したのはライコ(Rykodisc)から発売されたコンピレーション盤。1987年発売というからまさにライコが色んなアーティストと契約してCDを発売し始めた頃(のはず)。そのプロモ的な意味合いがあったのだろう。ライコはCDのみ発売する若いレーベルで、当時は薄い緑がかった透明プラスチックCDケースを使用していた(割れたりすると替えが無くて困ったものだった…)。当時目玉だったのはボウイ(David Bowie)とザッパ(Frank Zappa)だろう。まだCDが発売されてそれほど経っていない時期なので、しっかりとしたマスタリング、データのクレジット、ボーナス・トラックの追加など、アナログをCDに焼き直しただけの大手レーベル(当時)と比較して音楽ファンの評価も高かったと記憶している。調べてみるとこのシリーズはVolume3まで発売されたようだ。収録されている曲とアーティストは次の通り。

01 Josh White, Jr. With Robin Batteau - You Won't Let Me Go
02 Johnny Adams - I Feel Like Breaking Up Somebody's Home
03 Frank Zappa - G-Spot Tornado
04 Sugar Minott - Good Thing Going
05 Mahavishnu John McLaughlin - Something Spiritual
06 Old & In The Way - Wild Horses
07 Phil Woods & Chris Swansen - Moose The Mooche
08 George Thorogood & The Destroyers - Madison Blues
09 The Residents - Serenade For Missy
10 The Residents - Hello Skinny
11 Schoolly-D - B-Boy Rhyme & Riddle
12 The Red Clay Ramblers - Home Is Where The Heart Is
13 Dave Stewart & Barbara Gaskin - Henry & James
14 Guy Van Duser & Billy Novick - Jubilee Stomp
15 Devo - Jerkin' Back And Forth
16 Bill Frisell & Vernon Reid - Size 10½ Sneaks
17 Nanci Griffith - Once In A Very Blue Moon
18 Mark O'Connor - Flight Home
19 Richie Havens - If Not For You
20 Doc & Merle Watson - Hesitation Blues
21 The Jimi Hendrix Experience - Fire

多岐に渡るロックはもちろん、ソウル、カントリー、ブルーズ、レゲエ、ヒップ・ホップ、フュージョン等々多彩な面子が収録されている。もう1曲毎にジャンルが違うといった感じ。ボウイが収録されなかったのは何でなんだろう。正直知らないアーティストも多いが、こういうコンピ盤は大体アーティストを半分知っていたら”買い”なので(自己基準)興味深く聴けた。ストーンズ(The Rolling Stones)のカヴァーを披露しているOld & In The Way(1973年結成)は名前も全然知らなかったのだが、グレイトフル・デッド(The Grateful Dead)のジェリー・ガルシア(Jerry Garcia)が参加しているブルーグラスのバンドだとか。ジミ(The Jimi Hendrix Experience )は契約の関係か「Radio One」と「Live At Winterland」だけこのレーベルで発売されたんじゃなかったかな。

ちなみにレーベル名の「Ryko」って日本語の「雷光」から採られているらしい。自分はつい最近まで知らなかった…。

オークションにて購入(¥550)

  • CD
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Rykodisc
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恵比寿 @岐阜県高山市

2020年08月19日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

高山市内散策。雨は上がって時折パラパラする程度。ギリギリ自転車で廻ることが出来た。以前は繁華な場所を自転車で走り抜けることはほぼ不可能だったが、観光客は沢山居るものの前ほどの混雑はなく、聞こえてくるのが日本語ばかりというのもある意味新鮮。そんな中でも人気のラーメン屋には行列が出来ていたが、それを横目に向かったのは上二之町の風情ある建物が並ぶ通りにある手打そばの「恵比寿(恵比寿本店)」。創業は明治31年(1898)と市内でも屈指の老舗だ。店前に自転車を停めると外に何人かの人が。並んでいるのかなと暖簾をかき上げ中を覗くと「どうぞー。」とあっけなく案内された。奥の座敷でもと言われたが、最近右脚が不調で胡坐が辛いのでテーブル席にしてもらい、ビニールで仕切られた席に腰掛けて品書きを眺める。普段蕎麦屋に入ると大抵ざるを注文するが、この日は種物を食べたい気分。種物の種類は多くなく、天ぷら以外は山かけとなめこがあるくらい(冬なら鴨があるんだけどなァ…)なので、「天ぷらそば」をお願いした。

店員も老若男女沢山居て、活気がある店内。客も間断なく入ってくる。しばらく待っていると、やや小振りな丼ぶりに盛られた「天ぷらそば」が運ばれた。水面には中サイズの海老天と山菜(?)の天ぷら、ほうれん草、大根おろし、刻みネギがのっている。さっそく蕎麦を手繰っていく。表の麺打ち場でまさに打っている所だった蕎麦は細切り。熱いつゆの中にあってもしっかりと張りがあり、だれていない。旨い蕎麦だなァ。海老天はカラリと揚がっていてプリプリとした食感。時折おろしを溶いたり、七味をかけたりしながら熱いままいただく。少し天ぷらの油が落ちて風味の増したつゆもほとんど飲み干すくらいだった(汗が止まらないけれど)。次は「ざるそば」にしてみようか、それとも鴨の季節に来られるかな。(勘定は¥1,500)

 

 


 

↓ 高山市の景観重要建造物にも指定されている馬場町の「〇五みそや」(大正前期・建造)。人混みからも離れていて、これぞ高山の商家といった感じの風情ある建物。来る度に買おうと思うが、たまり醤油はなかなか消費しきれず、まだ他のが残っているのでまた購入は見送り。

 

↓ 上一之町にあるお茶の「長瀬茂八郎商店」(大正2年以降・1913・建造のち改修)。こちらは国の登録有形文化財にも指定されている。

 

 


 

名代手打ちそば 恵比寿 (恵比寿本店)

岐阜県高山市上二之町46

 

( 高山 たかやま えびす 恵比寿本店 蕎麦 そば 手打そば 手打ちそば 手打蕎麦 鴨南蛮 老舗 近代建築 丸五味噌屋 丸五味噌醤油屋 国登録有形文化財 )

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PACHE(ペーシュ) (2) @岐阜県岐阜市

2020年08月18日 | 岐阜県(岐阜)

何か買っていこうかと嫁と岐阜市の人気洋菓子店「ペーシュ」へ。相変わらずの人気のようで、多くない駐車場は車でいっぱい。運良く奥の1台が出たので車を滑り込ませた。コロナ禍とあって入店人数を制限しているようで外に客が並んでいる。それでも喫茶の方は別なのか、後から来てスッと入っていく人も居るのでシステムがよく分からない。少し順番を待って店内へ。寄る度にそうなのだが、人気の店とあって午後にもなると並んでいる菓子の種類が少ないのが悩ましい。選択肢も多くないので焼菓子をいくつか選んで買って帰った。

購入したもので自分が口にしたのは「きび砂糖のガレットブルトンヌ」「フロランタン」「ケークショコラオランジェ」の3種。ガレットは嫁の大好物なので自分もいただくことが多くなった。しっかりと厚みがありサクサク。バター感がしっかりとあって言うことなしに旨い。「フロランタン」は生地の上にキャラメルで絡められた香ばしいアーモンドの層がある細くカットされた菓子。ねっとりとした上のアーモンドの部分とサクッとした生地の部分の違う食感がクセになる旨さ。「ケークショコラオランジェ」は文字通りオレンジを使ったチョコのカットケーキ。濃いチョコの味でオレンジの風味はさりげないが、下の方にはオレンジのコンフィが入っているので味が強くなっていく。自分がこのチョコレートとオレンジという組み合わせが大好きになったのは、(たぶん)小学生の頃に発売されていたロッテの「ジャフィ」というビスケットから(知っている人いるかな?)。今でもこの組み合わせの菓子を見るとつい買ってしまう。もちろんここのと比べるのも失礼な話だが…(笑)。 (勘定知らず)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3

 

PATISSERIE PECHE (パティスリー・ペーシュ)

岐阜県岐阜市福光東1-19-11

 

( 岐阜 ぎふ 福光 ふくみつ ペーシュ 洋菓子 焼菓子 ケーキ 喫茶 カフェ 移転 LOTTE ジャフィ JAFFY )

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みやこ本店 @名古屋市中村区・大門

2020年08月17日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

名古屋駅の西、大門。大型スーパーの前にソープランドが建ち並ぶ異空間を通って(笑)、麺類食堂の「みや古本店」(古は変体仮名)へ。暖簾をくぐって中に入ると年季の入った分厚い木製テーブルが6つと小上がり席が2つほど。卓上にあった相撲の番付のように改行の狭い綺麗な筆づかいの品書きを眺める。お店の人が書くのだろうか、素敵だなァ。この日、空はどんよりと曇り蒸し暑い日だった。店先に立っていた涼しい色の幟に強烈に惹かれたので「冷し中華」にしてみた。今年の夏は個人的に”冷やし中華”流行り。風格ある落ち着いた店内を眺めながら出来上がりを待つ。この日は時間がなかったけれど、こんな店で何かおかずをつまみにゆっくりと一杯やってみたいものだ。

そんな妄想をしていると出来上がった「冷し中華」が運ばれた。たっぷりめに注がれた濃い色のつゆ。きゅうりやハム、紅生姜などの具材の他に、しっかりと味を含ませて煮込まれた椎茸を刻んだものが沢山入っている。これは「木の葉丼」にも使われる椎茸だろう。さすが麺類食堂の冷し中華、贅沢だなァ(→椎茸の炊いたのが入った品は大抵値付けもやや高め)。胡麻油の風味と酸味のしっかり効いたつゆを絡めながら麺をいただき、途中途中で椎茸や他の具をつまんで味わう。旨い。輪切りのきゅうりにのった辛子(←これもイイ)もちょっとづつ使いながらいただいた。次は白つゆの「きしめん」か「煮込うどん」に「かやく御飯」、それか丼物あたりを食べてみようかな。(勘定は¥850)

この後の記事はこちら (2

 

 


 

↓ 「稲垣邸(旧・春福、ツルノヤ)」(大正12年・1923・建造)に再々訪。この近辺の妓楼建築の名残も来る度に少なくなっている印象。更地になっていると何が建っていたか思い出せなくなる。

 

 

 

 


 

みや古本店 (みやこ本店)

愛知県名古屋市中村区名楽町5-1

 

( 名古屋 なごや 大門 おおもん みやこ みやこ本店 麺類食堂 大衆食堂 うどん 中華そば ラーメン 近代建築 妓楼建築 中村遊郭 食の軍師  )

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I Can See For Miles (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年08月16日 | 雑誌付録CD

I Can See For Miles (MOJO Magazine) / Various Artists (2009)

このブログでは何度も紹介している英音楽誌の付録CD。当時、本当は定期購読したかったのだが、近くにタワレコも無く諦めていた。時々見付けてはCD単体、あるいは中古雑誌と一緒に購入している。今回購入したのはMOJO Magazineの2009年4月号付録。「I Can See For Miles」と名付けられたアメリカン・サイケデリックのコンピレーション盤。副題は”Lost Tracks From America's Psychedelic Underground”。タイトルはザ・フー(The Who)の名曲から(きっと)。当時からドラッグを連想させると言われていた曲だ。ジャケット・デザインは13th Floor Elevatorsが1966年に発表した「The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators」から(ジャケ写真下)。自分はついこの間このアルバムを購入したばかりだ。

このコンピに収録されている曲とアーティストは以下の通り。

01 First Crew To The Moon - The Sun Lights Up The Shadows Of Your Mind
02 The Mystery Trend - Johnny Was A Good Boy
03 Terry Manning - Guess Things Happen That Way
04 13th Floor Elevators - (I’ve Got) Levitation
05 The Red Crayola - Hurricane Fighter Plane
06 The Bubble Puppy - Days Of Our Time
07 The Balloon Farm - A Question Of Temperature
08 The Music Machine - The People In Me
09 The Chocolate Watch Band - Are You Gonna Be There (At The Love-In)
10 The Ashes - Let’s Take Our Love
11 Lost And Found - Don’t Fall Down
12 The Free Spirits - I’m Gonna Be Free
13 Golden Dawn - Starvation
14 Endle St. Cloud - Come Through
15 13th Floor Elevators - You Don’t Know (Live At The Avalon Ballroom, SF)

13th Floor ElevatorsとThe Red Crayolaは知っているが、あとは知らないバンドばかり。もちろん副題の如くアンダーグラウンドなアーティストばかりだからこうなるのは仕方がない。聴いてみるとチープな香りがプンプン。でもそれが楽しかったりする。サイケな雰囲気は抜群。きっと大して売れていない曲ばかりなんじゃないかな(未確認)。

アメリカのサイケ・ガレージ・バンドといったらレニー・ケイ(Lenny Kaye)が編纂し1972年にエレクトラから発売された「Nuggets」(写真下左)を抜きには語れない。イギリスのバンドばかり注目されていて、アメリカのバンドは完全に埋もれていた状況に一石を投じた功績は計り知れないし、このアルバム以降様々な形でアメリカのガレージ・バンドも発掘、注目され、それが70年代中期以降のニューヨーク・パンクのムーヴメントにも繋がっていく。MOJO誌自身も過去にイギリスのアーティストを対象とした同趣向の4枚組のボックスCD「Acid Drops, Spacedust & Flying Saucers」(2001)を発売していて(写真下右)、そちらには有名バンドも収録されていたが、秀逸な内容だった。

 

なのでこのCDはアメリカのアーティストを対象としたMOJO版「Nuggets」と言っていいだろう。この雑誌の凄いところはこんなディープな内容のコンピ盤を毎月のように付録として付けるところ。もちろん有能なブレーンや知識の蓄積がないと無理だし、あったところで(販促の面はあるにしろ)版権の壁を越えなければいけない。いったいどうしてそんなことが可能だったんだろう。

オークションにて購入(¥450)

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プリンス松葉 @岐阜県中津川市

2020年08月15日 | 岐阜県(東濃)

しっかりと雨が降る日の多い今年の梅雨。午後遅い時間に雨中の19号線を走っていて立ち寄ったのが道路沿いにある「プリンス松葉」。見ての通り城のような建物は、以前記事に書いた”松葉”系の店の特徴であるハーフティンバーのヨーロッパ調(ただし以前に手にした系列のマッチにはここの店名は載っていなかった)。こちらの創業は昭和58年(1983)とわりと遅め。今でこそどんな小さな町にもファミレスがあるが、当時はこういうローカルチェーン店がその”はしり”だったと言えるだろう。こちらも中津川市民のソウルフードと呼ばれるくらい愛されているそうだ。店に入ると赤いベロアの椅子、重厚かつキラキラした豪華な内装など、まさに松葉のイメージそのまま。イイねェ。午後3時を過ぎた時間ではあったが結構な客入り。やはり年配の客が多い。いくつかのテーブルに予約席とあったのはコロナ対策だろう。奥はどのくらい広いのか分からないくらい沢山の席数がありそうだ。空いている席に腰掛けメニューを眺める。200種類以上の品があるというすごい品数。値付けは品によってやや高めのものもある(鉄板スパでも野口英世越え)。昼食を摂り損ねていたのでしっかり食べようと、数ある洋食メニューの中から店名の一部を冠した「プリンス定食」に決定。

しばらくして運ばれた「プリンス定食」には、ハンバーグ、海老フライ、からあげ、スパゲティにご飯と味噌汁、漬物が付いているという中学生のようにやんちゃな定食(笑)。大きめのご飯茶碗を片手にお子様ランチのような品々に箸を入れていく。ハンバーグは昨今のようにフワフワでないややしっかりめの昭和な食感。中サイズの海老フライにはタルタルソースとレモンの輪切りが付いている。脇に追いやられたスパゲティにはしっかりとしたミートソースの濃い味。そしてからあげと、どれもご飯がひと口では足らない懐かしい”ザ・日本の洋食”という味だ。旨い。多めの千切りキャベツと、合わせ味噌の味噌汁、それにたくあんを口直しにしながら濃い味の四重奏をやっつけた。こんな時間にこれだけ食べてしまって夕飯食べられるかな…。次はちょっと珍しい鉄板のせの「オムライス?」(←”?”も品名)か、それとも豪勢にステーキにしてみようかな。(勘定は¥1,190)

 

珈琲&ステーキ プリンス松葉

岐阜県中津川市手賀野419-1

 

( 中津川 なかつがわ プリンスまつば 松葉 フランチャイズ ステーキ Prince Matsuba Coffee & Stake 喫茶 ファミリーレストラン 国道19号線 )

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川原せんべい屋 @岐阜県高山市

2020年08月14日 | 岐阜県(飛騨)

ずっと雨予報だったが、何とか沢山は降られなかった高山市内での散策。自転車で古い町中や郊外を走り廻る。コロナ禍(訪問時は第一波の後)の為、海外から度を超える数の観光客が押し寄せていた以前と違って落ち着いた市内。観光客は戻ってきているようだが聞こえてくるのは日本語だけになっていた。走っていると繁華な場所から少し駅方面に外れたところにある手焼きせんべいの店に目がいった。民家の軒先といった感じの売場には”高山のせんべい・製造直売所”とあったが屋号は出ていない。後から調べたら「川原せんべい屋」というのだそう。土間に置いた昔懐かしいガラスケースの中に素朴なせんべいが並んでいる。昔から飛騨地方に来るとドライヴ・イン(←懐かしい響き)や土産物屋でよく目にした薄い色の塩せんべい。長いこと食べてないナと買って帰ることにした。店に入って奥に声を掛けると主人が出てきた。”えび””たまり””ミックス””油”などの種類があったが、ここはやっぱり昔食べた塩味をと「塩せんべい」を一袋購入して家に持ち帰った。

雨続きで湿度が高いのでもっと天気が良くなってから開けようと思ったが、どのみち袋の中には乾燥材も入っていないので早い方がいいと、帰ってからすぐに封を開けてしまった。軽くて素朴なせんべいが6枚。元々こうなのか、本当はもっと乾燥しているのか知らないが、パリッ、サクサクッという感じではなく、ミシッという食感。ほのかな塩味。うん、懐かしいなァ。晩酌の時間に封を開けたのだが、これが意外と日本酒に合う(笑)。ま、米と米だから不思議でも何でもないか。少し時間が経った時はトースターを最弱のワット数にして少し焙ってみた。芯までパリパリになるという訳ではなかったが、少し風味が上がってなかなか。次に機会があったら”油せんべい”というのを食べてみよう。(勘定は¥360)

 

 


 

↓ 宮川沿いの片原町にあった「新名鍛冶屋」(建築詳細不明)。古い街並みに溶け込んだ吹き抜けの作業場が渋い。外国人観光客に「何の店ですか?」と質問されるのだろう、”BLACKSMITH"と貼紙がしてあった。

 

 


 

 

手焼きせんべい専門店 川原せんべい屋

岐阜県高山市花川町35

 

( 高山 たかやま かわはらせんべいや 川原煎餅屋 高山のせんべい 製造直売所 しおせんべい 塩煎餅 おみやげ 近代建築 鍛治 )

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鷹羽 @名古屋市北区・楠

2020年08月13日 | 名古屋(東区・北区)

ある土曜日、仕事で長々と電話をしていたら昼時をとうに過ぎてしまった。ある食堂に行くも早じまいだったようで振られてしまったので、近くの人気喫茶「鷹羽」に行き先を変更。場所は楠インターのすぐ近く。ずっと前から知っている店だが読み方知らず。「たかはね」?「たかは」?。駐車場に車を停め中へ。サンプル・ショーケースは正面の裏側にある。中に入ると年配の客でいっぱい。一部はかなり”密”にも見える(笑)。空いているテーブルの赤いベロアのソファーに腰掛け、メニューを眺める。食事メニューは豊富で、焼きうどん、定食、丼物、雑炊まである。注文したのは「イタリアンスパゲティ」。もちろんイタリアには絶対に無い、あの喫茶特有のスパゲッティーだ(この地方ではいわゆる”ナポリタン”のことを”イタリアン”と称する店が多いです)。「サービスで”味噌汁”が付きますが…。」と訊かれたが(笑)、つい遠慮してしまった(←頼めば良かったナ…)。

しばらくして運ばれた「イタリアンスパゲティ」はこの地方ならではの鉄板(ステーキ皿)にのったタイプ…ではなかった。ある意味当たり前になっているので、そうでない方が逆に驚く(笑)。楕円の皿に盛られていて上に目玉焼がのっている。脇には生野菜サラダとオレンジが1切れ。早速フォークでクルクルと巻き、口に放り込んだ。こちらのスパゲティーは、「アルデンテって何っすか?」と言わんばかりの軟らかさ(笑)。ここまで軟らかいのもあまり記憶に無いかも。けれど今では信じられないが、昔の喫茶店のスパゲッティーはどこも軟らかい茹で加減だったよなァ(そもそも喫茶では茹で置きが多いし)。中にはマッシュルーム、玉ねぎ、ピーマン、縦に割ったソーセージが入っている。添えられたタバスコ、粉チーズ、ウスターソース(←この地方ではソースも添える店が多い)を駆使していただいた。次は人気だという「オムライス」に「ハンバーグ」を添えた「オムライスバーグ」にしてみようかな。(勘定は¥600)

 

カフェテラス 鷹羽

愛知県名古屋市北区楠4-817

 

( 名古屋 なごや くすのき 味美 あじよし たかはね たかは たかばね 喫茶 カフェ カフェレスト お食事 モーニング ランチ ナポリタン 鉄板スパ)

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Fender : The Golden Age 1950-1970 / Various Artists

2020年08月12日 | ポップス・オールディーズ

Fender : The Golden Age 1950-1970 / Various Artists (2012)

なかなか興味深い内容のコンピレーション盤CD。ジャズやロックを語る上で欠かすことの出来ないフェンダー(Fender Musical Instruments Corporation)のエレクトリック・ギター。これはそのフェンダーの黄金期、1950年から70年にフェンダーのギターを使って録音された名曲をコンパイルしたCDで、副題は”Inspirational Guitar Music That Defined The Sound Of Rock'n'Roll”。途中で当時のフェンダーのラジオCMを挟みながら数多くの名曲、名演を収録している。編集はこういう企画では定評のあるイギリスのレーベル「ace」。軽く調べてみると同内容で発表された書籍の補則的な役割をしているCDのようだ。収録曲とアーティスト、そして演奏者(及び使用ギター)は以下の通り。

01 Bob Wills And His Texas Playboys - Boot Heel Drag
     [Fender Custom Steel Guitar] – Herb Remington
02 Tennessee Ernie Ford With Cliffie Stone's Band - Catfish Boogie
     [Broadcaster Guitar - Solo At 1:25] – Jimmy Bryant
03 Ike Turner - Feelin' Good / Please Love Me (From All The Blus, All The Time Medley)
     [Stratocaster Guitar] – Ike Turner
04 Johnny Cash - Folsom Prison Blues
     [Esquire Guitar] – Luther Perkins
05 Faron Young - Fender Radio Ad
06 The Crickets - I'm Looking For Someone To Love
     [Stratocaster Guitar] – Buddy Holly
07 Dale Hawkins - Susie-Q
     [Stratocaster Guitar] – James Burton
08 Otis Rush - All Your Love (I Miss Loving)
     [Stratocaster Guitar] – Otis Rush
09 The Ventures - Walk Don't Run
     [Precision Bass] – Nokie Edwards
     [Jazzmaster Guitar] – Bob Bogle
     [Stratocaster Guitar] – Don Wilson
10 The Shadows - Wonderful Land
     [Precision Bass] – Jet Harris
     [Stratocaster Guitar] – Hank Marvin
11 Jet Harris - Besame Mucho
     [Fender VI Six-String Bass] – Jet Harris
12 Hank Snow - Fender Radio Ad
13 Booker T & The MG's - Green Onions
     [Precision Bass] – Lewie Steinberg
     [Telecaster Guitar] – Steve Cropper
14 Dick Dale & The Del-Tones - Miserlou
     [Precision Bass] – Rick Rillera
     [Jazzmaster Guitar] – Nick O'Malley
     [Stratocaster Guitar] – Dick Dale
15 Jack Nitzsche - The Lonely Surfer
     [Fender VI Six-String Bass] – Ray Pohlman
16 The Kingsmen - Louie Louie
     [Jazz Bass] – Bob Nordby
     [Jazzmaster Guitar] – Jack Ely
     [Stratocaster Guitar] – Mike Mitchell
17 Ronnie Hawkins & The Hawks - Who Do You Love?
     [Telecaster Guitar] – Robbie Robertson
18 The Beach Boys - Fun, Fun, Fun
     [Precision Bass] – Brian Wilson
     [Jaguar Guitar] – Carl Wilson
     [Stratocaster Guitar] – Al Jardine
19 The Bobby Fuller Four - I Fought The Law
     [Precision Bass] – Randy Fuller
     [Stratocaster Guitar] – Bobby Fuller
20 The Yardbirds - I Ain't Got You
     [Telecaster Guitar] – Eric Clapton
21 Otis Redding - Rock Me Baby
     [Precision Bass] – Donald "Duck" Dunn
     [Telecaster Guitar] – Steve Cropper
22 Barbara Mandrell - Fender Radio Ad
23 Buck Owens And His Buckaroos - Buckaroo
     [King Acoustic Guitar] – Buck Owens
     [Jazz Bass] – Doyle Holly
     [Telecaster Guitar] – Don Rich
24 King Curtis & The Kingpins - Memphis Soul Stew
     [Jazz Bass] – Jerry Jemmott
     [Stratocaster Guitar] – Reggie Young
25 Willie Mitchell - Soul Serenade
     [Precision Bass] – Leroy Hodges
     [Telecaster Guitar] – Teenie Hodges*
26 The Velvet Underground - Beginning To See The Light
     [Electric XII 12-String Guitar] – Sterling Morrison
27 Donovan - Barabajagal (Love Is Hot)
     [Telecaster Bass] – Ronnie Wood
     [Stratocaster Guitar] – Jeff Beck
28 Jan Howard - Fender Radio Ad

最近でこそ裏方のプレーヤーに焦点が当てられた本や映画は沢山存在するが、彼らが現役当時バック・バンドのメンバーが表に出てくることは少なく、ここに列記されたアーティストも当人がギターを弾いている場合は別として、(特に日本では)あまり有名でないバイ・プレーヤーも多い。ブルース、カントリー、ロック、ポップス、ソウル、と様々なジャンルの音楽が、フェンダーのエレキ・ギターによって支えられてきたことが分かる重要な曲ばかり。

どれも有名な曲ばかりだが、びっくりしたのは26のヴェルベッツ(The Velvet Underground)。この面子の中に入るとちょっと唐突という感じがしないでもない。今でこそロックを語るうえで欠かせない重要バンドだが、当時は全然売れなかったバンドだからなァ。しかもロック界最高のリズム・ギタリストの1人、ルー・リード(Lou Reed)でなくスタール(Sterling Morrison)のギターをフィーチャーした曲というのも興味深い。12弦ギターの演奏だったから選ばれたんだろうか。27のドノヴァン(Donovan)のバックをロン・ウッド(Ron Wood)とジェフ・ベック(Jeff Beck)ら、ジェフ・ベック・グループ(The Jeff Beck Group)が演っていたということも全然知らなかった。1枚のCDを聴いたりクレジットを見るだけでも知らないことだらけ。面白い。

amazonにて購入(¥435)

  • CD (2012/3/6)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Ace Records UK
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