ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Gangsters / The Specials

2016年02月19日 | レゲエ・スカ

Gangsters / The Specials  (1996)

スペシャルズ(The Specials)のライヴ音源は様々な物が発表されているが、これはその中で最も有名な音源のひとつ、1979年のイギリス、Aston Universityでのライヴ音源。この音源、権利関係とかが無茶苦茶なようで、様々なレーベルから、様々なアートワーク、曲順で色々発売されていて、このダサいジャケットの1枚はHallmark Recordsという聞いたことのないレーベルから出されたもの。曲順も曲数も怪しく、編集されていることは間違いないだろう。ま、買って聴いてから気付いたのだが…。で、全然聴けないかというと、そこは全盛期のスペシャルズ、内容はいいし、定番の音源だけあって音も悪くない(でも買うならReceiver Recordsとかの盤を勧めます)。つなぎも自然なのでこれはこれで楽しめる。ひょっとしてラジオ音源か何かで、ダイジェストになっているのだろうか…。

スペシャルズは白人黒人の混成バンドだが、この時期の彼らは、音楽性はもちろん、ファッションも、バンド・コンセプトも、レーベル・デザイン的にも、ほとんど完璧と言えるんじゃないかというくらいかっこいい。ライヴ演奏でも、テクを見せつけるバンドではないが、その熱気と勢いのよさはピカイチ。この音源では観客などの盛り上がりは少々分かりにくいのが残念だが、テリー・ホール(Terry Hall)の無感情なハイトーン・ボイスが、熱いネヴィル・ステイプルズ(Neville Staples)のトースティング(かけ声)と対照的で、軽快でタイトなバンド演奏とぴったりマッチ。近年再結成してライヴ活動を成功させた彼らだが、バンド・リーダーで創始者とも言えるジェリー・ダマーズ(Jerry Dammers)抜きだったのは意外だし、疑問。その後も活動は続けているようだが、オリジナル・メンバーの流出は続いているようだ(というか、テリー・ホールが残留しているのが不思議)。 

中古店にて購入(¥327)

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エイトリイ @岐阜県岐阜市

2016年02月18日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市にあるドイツ菓子の「エイトリイ」。ドイツ菓子という括りにあまり詳しくはないが、ずっと気になっていたので行ってみた。ちょっと調べると創業は昭和26年(1951)という古いお店なのだそうだ。オーナーはヨーロッパで腕を磨いたのだとか。店の隣の駐車場に車を停め店内へ。店の表向きはとても地味で、自然と「ドイツ=質実剛健」なんていう勝手な方程式が頭に浮かぶ…。店内では飲食も出来るようでメニューが載った大きなテーブルがあった。どういったものがドイツ菓子かという判断も出来ないし、どれほど店がドイツに拘っているかは知らないが、ガラスショーケースの中には通常目にするようなケーキの他、ティラミスもマカロンも置いてあり、思ったよりも普通の洋菓子といった品揃え。迷った挙句、焼き菓子を中心に色々籠に入れて勘定をしてもらい、持ち帰った。

自分が買って帰った焼き菓子が果たしてドイツ菓子なのかどうかは別として、どれも華美な装飾のない一見地味なものばかり。ただし後で調べると、ほとんどフランス菓子の範疇にあるものばかりだった…(苦笑・「ドイツ菓子セット」なんてあるといいのにナ…)。外がしっかりと硬めのフィナンシャは甘さ控えめで旨い。嫁の好物、ガレットブルドンヌはザクザクとした「プレリュード」のものと違って肌理が細かいもの。ラズベリージャムが塗られたヒンベルンは酸味と甘味がちょうどいい感じ。レモンサブレは思ったよりも柔らかい食感で爽やかな酸味が旨い。エンガーディナー・ヌストルテは中のヌガーの部分も旨いが皮が秀逸だった。これを食べたときに飲んでいたのが、頂き物のスタバのハウスブレンドをペーパードリップしたもの。これの苦味が強すぎて相性は良くなかったが(淹れ方がダメ?)、なかなか美味しいおやつタイムだった。(勘定は¥1,000程)

※ 残念ながら2017年5月閉店されました。

※ 閉店していましたが再開されました(2022年現在) 

再開後の記事はこちら (2)(3

 


 

↓ いわゆる近代建築ではないが、いかにも昭和らしい美江寺町の「岐阜蚕糸会館」(昭和36年・1961・建造)。このあたりの年代の建物も存続は風前の灯だろう(実際に新市役所の候補地だとか)。

 


 

ドイツ菓子 エイトリイ

岐阜県岐阜市桜通3-7

 

( 岐阜 岐阜市 ぎふ ドイツ菓子 ドイツ ドイツ風菓子 エイトリィ フランス菓子 イタリア菓子 焼き菓子 さんし会館 閉店 )

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Streetcore / Joe Strummer & The Mescaleros

2016年02月17日 | オルタナティヴ・ロック

Streetcore / Joe Strummer & The Mescaleros (2003)

ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロス(Joe Strummer & The Mescaleros)の最後の作品。といってもジョーが存命時(1952-2002)に発表されたのではなく、死後にまとめあげられたアルバム。1999年のファースト・アルバムから順調に活動出来ていたと思っていただけに突然の死去には驚いた。ただ、ロック史に残る伝説のバンドのアーティストでありながら、新しいバンドを率いて各国の地方ラジオ局を地道に宣伝に廻るなど、ドキュメンタリーDVDでショービズ界の厳しさを知り、彼ほどの知名度がありながらも、ずっと恵まれた生活をしていた訳ではないという事実に驚いた。ミック・ジョーンズ(Mick Jones)の活動はずっと追っていたにも関わらず、ジョーの活動はポツリポツリとしか追ってこなかったので、このアルバムも中の数曲を除いて通しで聴くのは初めて。

若い頃から大して変わらない彼のヴォーカルを聴くと、クラッシュ(The Clash)を後追いしていた若かりし頃(つまり青春時代)にグッと引き戻されてしまうが、こちらの勝手な思いとは裏腹に、落ち着いた感じのストレートな曲が多い。5「Ramshackle Day Parade」なんてなかなかグッとくる感動的な作品だ。そしてボブ・マーレイ(Bob Marley)の6「Redemption song」。シンプルな弾き語りがしみじみと胸に響く。ただ、わりと淡々と歌っているのが意外。この録音に関わっていたのはリック・ルービン(Rick Rubin)なのだとか。という事は、レコーディング現場に入り浸っていたというジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)との関連で録音されたのかな。でも自分は7「All in a day」のような新機軸のビートの曲の方により惹かれる。ソロ活動後の彼はラティーノ風の曲調が特徴だったが、このアルバムではあまりそれは感じられない。「London's Burning」(8)、「London Calling」(9)なんてフレーズが出てくると泣きそうになるし、これがジョーの最期の歌声だと思うと聴く度に切なくなるが…。このアルバムを中古で今頃買った私をお許しください、ジョー。R.I.P.

 

  Joe Strummer (1952-2002)

 

中古店にて購入(¥450) 

  • CD (2009/1/8)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Epitaph
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桔梗園 @岐阜県岐阜市

2016年02月16日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の長良にある中華料理店「桔梗園」。岐阜市を通る古い街道から東に入った道にあり、創業は昭和37年(1962)だとか。近くの駐車場に車を停め、店の中へ。外からは分からなかったがほぼ満員の盛況。中年以上の年齢の方が多かったが、主人に気さくに声をかけているところを見ると常連客が多いようだ。広くてきれいな店内は、カウンター席とテーブル席だけでなく、奥にも部屋があるようだ。カウンターは席が空いていたので腰を下ろし、こちらの名物である「両面焼き焼きそば・A」を注文した。具材の種類によってA・B・Cと分かれていて、+海老(B)や+唐揚げ(C)が入ると値段が変わる。厨房には高齢の主人と息子さん(多分)。ホールには給仕が3人で、次から次へと入って来る客を捌いていて、活気がある。

厨房の中の手際が良いのだろう、思ったよりも早く「両面焼き焼きそば」が出来上がった。大きな平皿に盛られた焼きそばは、たっぷりの餡に隠れて麺が見えない程。餡は薄い色をした塩味で、野菜も肉もたっぷり。熱々の餡の塩加減が良く、旨い。焼き色の着いた麺は、すぐ近くにある主人の実家で創業昭和10年(1935)という製麺所「桔梗屋」で特注しているものだとか。細麺で、しっかり餡を絡め取り、焼かれて硬い部分とふやけて柔らかい部分の食感の違いが楽しい。餡の具には豚細切れ肉の他に、鶏レバー肉が入っているのが面白い。時々それに当たるとレバーのコクがいいアクセントになる。熱かったが、あっという間に完食。満足。同じ餡を使っていると思われる天津飯や、炒飯も旨そう。こちら、同じ長良にある「金龍」とも関係があるお店だそうだ(そういえば料理が似ているかも)。次は何にしようかなァ。(勘定は¥880)

この後の記事はこちら (2)(3

 


 

↓ 金華山の麓、鏡岩にある「水の資料館・水の体験学習館(旧・鏡岩水源地エンジン室・ポンプ室)」(昭和5年・1930・建造 ※登録有形文化財)。趣ある建物が2棟並んで建っている。

 

中の展示はおざなりな内容だが、建物の状態はいい。並びの建物で、設計は同じでも構わないだろうに、鉄骨の柱が外(エンジン室・写真上)と中(ポンプ室・写真下右)と違うのが洒落ていて面白い。扉や柱の薄ピンク色の塗装は元々なのか、どうなのかな?

 

 


 

中華料理 桔梗園

岐阜県岐阜市長良大路1-17

 

( 岐阜 岐阜市 ぎふ 長良 ながら ききょうえん 両面焼きそば 中華 中国料理 金龍 きんりゅう ききょうや 鏡岩水源地 国登録有形文化財 近代建築 )

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The Amazing Bud Powell Vol. 2

2016年02月15日 | ジャズ

The Amazing Bud Powell Vol. 2 (1954)

「訳も分からずブルーノートのアルバムを激安で買っちゃったよ」シリーズ第6弾。バド・パウエル(Bud Powell)のブルーノート2作目。この頃のブルーノートのオリジナル盤は10インチ盤だったので、ジャケットも内容も違う。調べてみたら、その後に発売された12インチ盤も、CD化された後も、再発される毎に曲順や収録内容が違うようで、どれが正しいのか全然分からない(きっとオリジナル10インチ盤以外で正しいなんてのは無いんだろうな…)。

彼の生い立ちや来歴は全然知らないのだが、このアルバムの録音の頃に精神疾患で電気治療を受けたり、警官の暴行による負傷などのせいで、プレイに影響が出たというのが通説らしい。だからこの「アメイジング」シリーズでも3作目以降は「違う」のだとか。その辺の事情には全く疎いが、このアルバムでの彼の「指」が絶好調だっただろうことは詳しくない自分にも分かる。よくこんなに動くなァと感心するほど滑らかに指が鍵盤の上を転がっている。「アメイジング」なんてつけるのは大胆だなと思っていたが、演奏を聴いた誰もが「アメイジング」と絶賛しただろうことは想像に難くない(でもこれはバンド名と捉えた方がいいのかな?)。じっくり聴いていると違和感というか、不思議な感じを受けるのが、演奏に「声」が録音されていること。調子をとっているとも、うめき声ともとれるこの声がバド・パウエルのものなのかは分からないが、演奏中の声だとしたら興味深い。50年代の録音なので奇想天外な曲展開はなく、特にスローな曲でのベースとピアノだけのアレンジはジャズとしてスタンダードなのだろうが、ドラムも入るミドル~アップテンポな曲での気持ちよさは格別。名盤と誉れ高いVol.1も買ってみようかな。

Bud Powell – piano
George Duvivier – bass
Tommy Potter – bass
Art Taylor – drums
Roy Haynes – drums

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2004/9/23)
  • Disc : 1
  • Format: Limited Edition, Original recording remastered
  • Label : EMIミュージック・ジャパン
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せいがん (2) @岐阜県岐阜市

2016年02月14日 | 岐阜県(岐阜)

冬の冷たい雨が降る中、岐阜市大洞(おおぼら)の天然記念物「中将姫誓願桜」で有名な願成寺の脇にある蕎麦屋「せいがん」へ。入口前のイーゼルには「飛騨牛そば」なる限定の品書きも。店に入りテーブル席へ。まだ口開けとあって先客は居ない。久しぶりにシンプルなざるそばをと思って入ったが、先の限定品や他の品にも気を惹かれ、注文を取りに来た給仕の女性に"待った"をかける。品書きを眺めて更に迷っていると、また注文を訊きに来ちゃった(他に客は居ないし、こちらが声を掛けるまで放っといてくれないかな…)。こちらの店は厨房付近から客席が全く見えない造りで隔絶しているのでそうなっちゃうのかな。間の壁は取っ払っちゃった方がいいのに(←勝手なことを…)。寒かったので暖かいそばに方針変更。その中で「蕎麦好きの方に」と書かれた「釜揚げそば」に引っ掛かった。蕎麦を釜揚げで…。ハイ、それを。

何人かの地元女性グループが入ってきて賑やかになった。然程待つまでもなく、あっという間に「釜揚げそば」が運ばれる。蕎麦は湯付きで土鍋に入っていて、薬味は山葵のみ。この品には名物という「せいがん団子」が付く。表面に粒の見える蕎麦切りはいかにも旨そう。早速猪口の中のつゆに漬けて手繰る。ぶわっと増幅された蕎麦の香りが鼻腔を通り、少し表面にぬめりけを残した蕎麦が口に入る。シンプルで旨い。こんな風に蕎麦を食べたのは初めてだけれど、なかなかいい。土鍋なのでゆっくりしているとどんどん蕎麦が柔らかくなってしまうだろうと、次々に手繰った。ちょっと安っぽく見える土鍋なので、これを塗りの桶かなんかにしたら風情があっていいかも。湯付きなのでつゆがすぐに薄まってしまうが、お代わりが徳利に充分入っているので心配なし。蕎麦の量はかなり多く、途中少し単調になりつつも充分に蕎麦の旨さを堪能した。体もホカホカに暖まった。せいがん団子はつぶした里芋が入っていて丸く平らに成型されて揚げられている。きれいに味噌が塗られ、のせられた山椒の芽がきれい。風味良く、食感良く、旨い。これ120円なら他の品を注文したの時にも付けたいな。別にとろっとした蕎麦湯も出て、たっぷりいただく。蕎麦にも団子にも満足。(勘定は¥1,300)

前回の記事はこちら

この後の記事はこちら

 

↑ 大草履が飾ってある願成寺の仁王門。仁王像は鎌倉時代の作だそう。 

 

せいがん

岐阜県岐阜市大洞1-21-5

 

( 岐阜 岐阜市 ぎふ 大洞 おおぼら 願成寺 がんじょうじ ちゅうじょうひめせいがんざくら 蕎麦 そば まつや 神田まつや ごまそば 釜揚げそば 十割 )

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Come / Prince 1958-1993

2016年02月13日 | ソウル・ファンク・R&B

Come / Prince 1958-1993(1994)

1994年に発表されたプリンス(Prince)による15枚目のアルバム。レコード会社(ワーナー)とのゴタゴタにより、プリンス名義で最後の作品として発表され(アルバム表記は「プリンス1958-1993」)、以後は読みの無いシンボル・マーク表記にするという一連の騒動の渦中の作品(現在はプリンス名義復活)。芸術家故のエゴと企業のエゴの対立という、まぁショービズにはありがちな話だが、このゴタゴタの頃にはもう彼に対する興味は以前と比べて薄くなっていたので、このアルバムを聴くのは初めてだった。でもCDラックを漁ってみたら、ちゃんとこの後のアルバムが何枚も出てきたので、このアルバムだけ飛ばしていただけのようだ。

で、肝心の中身はというと…、これがイイのだ。ジャンルとしては完全にファンク。終始クールなリズムとベースラインで、曲調こそ派手さ、ポップさこそないものの、繰り返される骨太のリズムが官能的で、知らず知らずのうちに1枚流し終わっている。そしてまた頭から繰り返して聴いてしまう中毒性もある。こういうのを演らせたらやっぱり凄いな、プリンスは。コアなプリンス・ファンの中ではどんな位置づけなんだろう、このアルバム。自分が彼を知ったのは「1999」で、その後もずっと気になるアーティストではあった(まだマイナーだった81年にストーンズの前座をやって激しいブーイングにあったという話も聞いてたかな)。それでもこのアルバムの後の2000年代ぐらいからは発表される作品の数が膨大になりついていけなくなった(もう彼のディスコグラフィーには全然ついていけてない)。多作な天才の宿命で、各アルバム毎の印象が薄くなりがちだけれど、全然手をつけていない最近の作品も聴いてみようか…。

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1994/8/12)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Explicit Lyrics, Import
  • Label : Warner Bros / Wea
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海鮮や じゅらく @岐阜県関市 (※閉店)

2016年02月12日 | 岐阜県(中濃)

人寄りがあり、集まったのは岐阜県関市にある「海鮮や じゅらく」。創業は55年以上前というから1960年以前か。大店で、送迎バスなんかもあるのでお座敷席が中心の店のようだ。店の表には「じゅらく荘」と言う名前が書いてあった。暖簾をくぐると宿泊施設のようにロビーがあり、水槽なんかも置いてある。仲間が集合したので部屋に案内してもらう。靴を脱いで上がる畳敷きの和室。自分たちの人数には広すぎるくらいの部屋だった。こういう和室でも最近は高齢の方達の為にテーブルと椅子を用意している事が多い。うちの母もそうだが、長時間足を曲げて座る(特に女性は胡坐をかく訳にはいかないので)のが辛いのだそうだ。この日集まったのは中年世代だが、一応新年で自分も含めてスーツを着ている人も居るので楽でいい。

お決まりで生ビールで乾杯し、宴席が始まる。この日お願いしていたのは、店に名にもある海鮮が沢山入ったコース。大きなお頭付きの刺身盛りや、ふぐの唐揚げなどの他に、和牛ステーキなども入っている盛り沢山のコース。種類は多くないが刺身の調子はいいし、ステーキ肉も悪くない。他に出る小品はまぁそこそこという感じ。海の無い岐阜県でもちゃんとした海鮮を食べられる。ありがたい事です。自分はすぐに燗酒にしたが、酒の銘柄は知らず。どれだけ呑んだかも知らず(笑)。最後に出たのはこの店の名物という「鯛めし」。土鍋で炊かれた出来立ての鯛めしは、味付けは塩梅良く、ほんのり鯛が香り、シンプルで旨い。あれだけ食べて食べて呑んだのに、まだ喰うかという感じ。土鍋に残った鯛めしは包んでもらい、持ち帰った。(勘定は¥7,500程)

海鮮や じゅらく

岐阜県関市日ノ出町2-16

※令和2年現在は閉店されているようです(令和3年現在)

 

( 関 関市 せき 海鮮屋 じゅらく じゅらく荘 料亭 割烹 和食 ふぐ 鯛めし 帆立めし )

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Stevie Salas Colorcode

2016年02月11日 | オルタナティヴ・ロック

Stevie Salas Colorcode (1990)

ネイティヴ・アメリカンの血を引くというスティーヴィー・サラス(Stevie Salas)のソロ・デビュー・アルバム。以前からかっこいいギターだなァとは思っていたが、1枚も所有することなく、最近中古店に彼のアルバムが沢山刺さっていたのを見て、まとめて買ってしまった。このアルバムのずっと以前からセッション・ギタリストとしてジョージ・クリントン(George Clinton)総帥率いるP-Funk軍団らに出入りしていたというからギターの腕は卓越していたんだろう。今まで知らなかったけれどブーツィー・コリンズ(Bootsy Collins)の「What's Bootsy Doin'?」(持ってる!※)にも参加していてファンキーなギターを弾いている。一聴してジミヘン(Jimi Hendrix)の影響が強い事は分かるが、Pファンクとの繋がりは知らなかった。ロッド・スチュワート(Rod Stewart)のツアー・ギタリストだったり、一時的にミック・ジャガー(Mick Jagger)のライヴに参加したりと、彼のファンキーなワウワウ・ギターに魅せられたミュージシャンも多いようだ。「カラーコード」というのがバンド名なのかどうか知らないが、この後は使ったり、使わなかったり。

1990年のこのアルバムではエクスペリエンス(Experience)を彷彿とさせる3ピースで、思い切りジミヘン寄りかと思いきや、ファンキーな曲ではやはりPファンクっぽさが強く出ている。それでもミディアム・テンポの曲になると途端に音がジミみたいになってしまうのは、スタイルも似ているレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)らと同じく仕方のないところか。この時代特有のプロダクション(ドラムの音に顕著)を除けば、すごくかっこいい音を出しているし、曲も粒揃い。こういうギターをライヴで聴くと気持ちいいんだよなァ。ただ、この頃は先のレニーをはじめ、リヴィング・カラー(Living Colour)なども似たような音を出していたので、自分の中では埋没気味だったのかもしれない。惜しい。それでもヨーロッパと日本ではなかなかの売上だったそうだ。その後、日本での人気のお陰か、アルバムやライヴ盤も日本で出したり、日本のミュージシャンのアルバムに参加したりと日本との関係が深くなったようす(これも知らなかった)。これだけの才能がありながら、世界的に見ると近年はパッとしたイメージが無いのが残念だが、コンスタントに活動を続けているようだ。

中古店にて購入(¥108)

  • CD (1990/6/1)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Polygram Records

 ↓ ※久しぶりに聴いてみた

What's Bootsy Doin'? / Bootsy Collins (1988)

スティーヴィーは「Steve "No Wonder" Salas」とクレジットされている。どこでソロをとっているのか分からないぐらいで意外と目立たないプレイだが、他のメンツが凄いので、若造(当時)がここに一緒にいるだけですごいことだ。このアルバム、当時はエレクトリック・サウンドがトゥー・マッチで好みでなく、あまり聴き込んだ覚えがないが、こうして久し振りに聴いてみると80年代を端的に表現するような音になっていることに気付く(シンセ・ドラム、キーボード、ラップ…etc)。これはこれで悪くない。再発見。

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ねのひ @岐阜県岐阜市

2016年02月10日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市芥見(あくたみ)の156号線沿いにある食事処「ねのひ」。建物は新しくなく昭和の食堂の装いだが、前を通る度にいつもしっかり駐車場に車が停まっている人気店。この日はまたもや休日出勤で(もう2週間以上休み無し…)、この近辺で車を走らせていて、チャンスと思いハンドルを切った。開店直後なのでまだ駐車場に車は無い。店に入ると左がカウンターと厨房、右がテーブル席と小上がり席。店内に提灯がぶら下がる典型的な昔の和食処だ。「ねのひ」といえばソニー会長の実家でもある盛田のお酒ブランド。この店がどういう経緯で「ねのひ」を屋号にしたのかは分からないが、看板にも書かれているし、店の中にもちゃんと「ねのひ」のお酒が置いてあった。店名が入った湯呑みでお茶をもらい、注文したのは季節の「カキフライ定食」。

まだのんびりとした厨房で作業が始められる。調理は男性2人。給仕は女性2人。テレビの音を聞きながら待っていると、しばらくして「お待ちどうさま」と定食が運ばれた。大きめの牡蠣が4個と、千切りキャベツののった平皿、茶碗蒸し、香の物、そして味噌汁。ご飯は大きめの茶椀でやや多め。カキフライにはソースはかかっておらず、下にソースが敷かれていた。横にはタルタルソースも添えてある。熱々のカキフライを口に放り込むと海の香りが口いっぱいに拡がって、旨い。フライのパン粉は細かくて自分好み。ソースは味噌タレと中濃ソースの間くらいに感じる味。4つ食べてもどちらとも言い難い不思議な味だった。牡蠣の調子も良く、4個とは言わず、もっと食べたくなってしまう。味噌汁が大好きなあさりの赤出汁なのも嬉しい。満足。自分が勘定してもらっている頃には続々と客が入ってきた。こういう店に入りそうにない若い客の姿も見えるので、しっかり地元に根付いた店だというのがよく分かる。他の定食も旨そう。店から出て、隣のホームセンターに行こうと思ったら、店のブロック塀に「定食の店」と大書きが(笑)。素晴らしい。(勘定は¥900)

この後の記事はこちら

お食事処 ねのひ

岐阜県岐阜市芥見大船2-85
 
( 岐阜 岐阜市 ぎふ 芥見 あくたみ 大船 おおふね 食事処 大衆食堂 和食 和食処 定食 ランチ 昼食 )

 

 

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