人混みの中、向かいの「魚三」で小鮎の天ぷらを食べていると「橋川酒店」の前で酒造の試飲をやっている。ちょうど”冷やおろし”の季節になったから並んでいるのは冷やおろしの酒ばかり。「どうぞ。」と言われて惹かれたが…、嫁に確認すると”帰りの運転はしません”宣言…。涙を飲んでお断りする。悔しいので酒は買って帰ることにして店の中の棚を物色。自分が日本酒を呑むきっかけにもなった銘柄のひとつ高島市・上原酒造の「不老泉」や、木之本町・冨田酒造(注・音が出ます)の「七本槍」など地元滋賀の酒が揃っていてそそられる。でもせっかくならご当地長浜の酒造がいいナと女将さんに訊くと、表で試飲をやっている「佐藤酒造」が長浜の酒造だと教えてくれた。この酒造なんと創業が2010年、免許所得が翌2011年という新しい酒造。珍しいなァ。そこで購入したのはこちらの筆頭銘柄「湖濱」の特別純米酒。初めてなので”ひやおろし”ではなく普通の4合瓶を買ってみた。
さっそく家に帰ってから封を開ける。香り高い酒ではないが、どちらかというと自分の好みはそっちの方なので願ったり叶ったり。しっかりとしたボディでまとまりが良い。クセは強くないので呑み易いが、時間差でしっかりと効いてくる感じ。濃いめの味噌鍋なんかでも負けない旨味がある。次は道中に米原市・醒井の「ヤマキ醸造」で購入した「鮒寿し」と合わせてみる。強い酸味のあるふなずしだとさすがに風味が飛んでしまうだろうと思いきや、逆にふわりと香り、ふなずしの酸味を和らげてくれ、めっぽう旨い。大人しい酒が途端に雄弁になってどちらも引き立ててくれた。若い酒造なので頑張って欲しいなァ。またどこかで見つけたら買おうっと。(勘定は¥1,500程)
橋川酒店
滋賀県長浜市元浜町11-25
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