ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series / John Coltrane

2016年09月04日 | ジャズ

Original Album Series / John Coltrane (2011)

以前にも書いたことがあるが、ジャズ界の巨人であるコルトレーン(John Coltrane)には特別な思い入れが無く、マイルスの歴史を辿っていく途上で聴いたに過ぎず、彼の業績や音楽の特徴についてはほとんど知識がない。数枚のアルバムを所有しているだけだが、お気に入りの簡易紙ジャケ企画「Original Album Series」に彼のアトランティック時代の5枚があったので購入してみた。収録されているアルバムは、

Giant Steps (1960)
Coltrane Jazz (1960)
My Favorite Things (1961)
Coltrane Plays The Blues (1962)
Coltrane's Sound (1964)

の5枚。さっそく針を落とす…じゃなくてCDトレイに入れる。彼のキャリアから行くと中期以降ということになると思うが、代表作のひとつにも数えられる「Giant Steps」は、高速で次々と繰り出される音の洪水。隙間無く音が敷き詰められたようなこの特徴を「Sheets of Sound」と言うらしいが、目まぐるしくパートを変え、畳みかけるように連なった音は圧巻。編集がどの位あったとかの知識は全然無いが、目茶苦茶かっこいい。これ、コルトレーンも凄いが、他のミュージシャンも凄いなァ。一転して2枚目「Coltrane Jazz」はまさにスタンダードと言っていいジャズ。コルトレーンのサックスも、曲調がスローなこともあって、終始グッと腰を落とした感じ。

以前レヴューした「My Favorite Things」以降は同じセッション(1960年10月)から作られたアルバムなのだそう。こちらも1枚目とはうって変わって、落ち着いた雰囲気で鳴らす曲が多く、セッション自体がそういう方向だったのかも。狙ってやっているのか、セッションを切り取ったら、たまたまそうだったのか、ややもすると不協和音一歩手前というようなブロウがあったりするのが面白い。レコーディングしたほんの数年あるいは数か月でガラッと雰囲気が変わっているコルトレーンのサウンド。自分の好きなファンキーな要素が少ないので、のめり込むまではいかないと思うが、今まであまり興味がなかったわりに充分楽しめた。

オークションにて購入(¥1,160)

  • CD (2011/6/27)
  • Disc : 5
  • Format: CD, Import
  • Label : Rhino Flashback

 

 


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