ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

朝日屋 @名古屋市北区・大曽根

2016年09月03日 | 名古屋(東区・北区)

大曽根の駅前にある「オズモール(大曽根商店街)」にあるサンドイッチの店「朝日屋」へ。交通要所の大曽根駅前で、かつてアーケード街があったという場所。元々はこちらも戦後の闇市から発展したのだろう。大須や円頓寺と並び称されていたその頃の様子は全然知らないが、現在は綺麗に整備されて、アーケードも撤去され、明るい商店街に生まれ変わっている。ただ空は広いが何だかガランとした印象で、お世辞にも盛り上がっているふうではない。近代建築好きにとっても、大曽根は登録有形文化財だった料亭「十州楼」は取り壊されているし、歴史ある劇場の「鈴蘭南座」もつい最近営業を終えて解体と、再開発の名の下に残酷な現実がある。仕方がないとはいえ、車ばかりで人が歩かず、大規模商店ばかりで面白みの無い街へと変貌しているように見えて少し寂しい。ま、ここに限った話ではないんだけれど。

それはさておき、この朝日屋。実は今までにも何度か訪れているが、都度振られていた。店は開いている風であっても、主人ひとりなので、用事でよく店を空けるようで、入口に南京錠がかけられていることがあるのだ(この日は開いていたが、自分が店を出ると主人はまた入口に錠をかけ、どこかに出かけたようだった)。間口の狭い小さな店で、店内のガラスショーケースには惣菜やフルーツなど様々なタイプのサンドイッチが並んでいる。菓子類もいくつか並べてあった。自分の他にも何人も客が来て、事前に電話注文したサンドイッチを大量に買い込んでいく人も。しっかりと地元に根付いているようだ。この日購入したのは「キウイサンド」。実はフルーツサンドを食べるのはほとんど初めて。ずっと、どうせならフルーツサンド・デビューは東京・日本橋の「千疋屋」にしようと決めていたが、あそこ、今はオッサンひとりでは入り辛い雰囲気になってしまったので見送っていたら、最近は上京する機会が消失…。随分と庶民的な店に方針変え(笑)。甘味の少ないあっさりとした生クリームと、キウイとミカンが挟んであり、酸味と甘みが同居してなかなか旨いものだ。どこのパンを使っているのか知らないが、こうして食べると惣菜パンの時よりも食パンそれ自体の味が重要になってくる気がする。次は別のフルーツサンドも買ってみよう。(勘定は¥270)

 


 

↓ 近くの杉栄町に建つ元・医院(建築詳細不明)。玄関口や窓枠にそれらしい意匠が残っている。この建物の道を挟んだ隣が”大人のお風呂”だったが、この辺り、昔は「城東園遊郭」と呼ばれる花街だったそうだ。反対側の隣は「松竹」と名の付いた元・バーのようだし、さらに裏の細い路地に入ると旅館跡の妓楼建築など、それらしき遺構が残っている。

 


 

サンドイッチの朝日屋

愛知県名古屋市北区大曽根2丁目11-5

 

( 大曽根 おおぞね あさひや サンドイッチ サンドウィッチ 大曽根商店街 大曽根本町通商店街 闇市 御進物品 近代建築 城東遊郭 花街 妓楼建築 )


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