The Best Of Bow Wow Wow (1996)
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のマネージャーであったマルコム・マクラレン(Malcolm McLaren)が仕掛けたポップ・バンド、バウ・ワウ・ワウ(Bow Wow Wow)。ヴォーカルのアナベラ・ルーウィン(Annabella Lwin)は当時若干14歳(!)。バックの面子は全員アダム&ジ・アンツ(Adam & The Ants)のアンツの面々を引き抜いたという曰く付きのバンド。ちなみにアダム&ジ・アンツはその後別メンバーにより再編され、海賊ルックで一世を風靡することになる。メンバーごっそりという訳で、音楽性も共通点が多く(というかまんまか…)、ポップなジャングル・ビート。丸ごと引き抜いたメンバーに、ついこの間までクリーニング屋でバイトしていたところをスカウトされたアナベラを加え、裸でジャケット撮影させたり(マネの「草上の昼食」のパロディー・写真下)、レコード盤はもう古い(当時)とばかりにカセットテープへのダビングを勧めさせたりするんだから、マルコムらしいセンセーショナルな手法だ。
じゃあ、バンドとしてはどうかというと、これがなかなかいい感じ。何と言ってもアナベラのヴォーカルが素晴らしい。テクニックは無いが女の子らしい明るさと屈託のなさがあり、ポップ。世界的に見ると”一発屋”で終わったと理解されているが、自分は結構好きだったので、オリジナル・アルバムはもちろん、編集盤(写真下)なんかもアナログ盤で所有している。さすがに最近は聴いてなくてCDは持っていなかったが、2006年公開の映画「マリー・アントワネット」などで印象的に使われてからまた聴き始めた。
これは96年に出たベスト盤。代表曲に未発表曲、アナベラのソロ曲2曲を加えたもの。ま、順当な選曲で充分楽しめる。でも買って帰ってCD棚を見てビックリ。もう家にあった…。いつ買ったかも覚えていない(←マズイぞ、こりゃ)。
ブックオフにて購入(¥280)
- CD (1996/10/29)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : RCA
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