ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

魚勝 @岐阜県羽島市

2016年08月02日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

有名な木曽三川公園の至近ではありながら、周りは田んぼばかりで、住居さえそう多くない場所にある川魚料理の老舗「魚勝」。創業年は定かでないらしいが明治末期の1910年頃というから100年以上の歴史がある。木曽川沿いだけあって名物は鰻、鯰、鯉、鱒などの川魚が中心(他の魚介類の品もある)。場所は決して便利な所とは言えないと思うが、昼時を外しても駐車場には車が何台も停まっている。木造の大店(おおだな)で、ガラス引戸を開けて店に入るとすぐに下駄箱があるので靴を下駄箱へ。給仕の女性が「どうぞー」と言うので入れ込みの座敷の卓のひとつに腰を下ろして品書きを眺める。鰻と迷ったが、丼ぶりで食べるのは初めての「なまず丼セット」に決めた。お姉さんを呼ぶと、こちら、注文と会計は最初に入口でするのだそうだ。玄関先でどうぞって言われたら普通上がっちゃうけれど、そこで注文を決めるってこと? 品書きの品は決して少なくないから、入ってすぐに注文を決めるのはなかなか難しいと思うけれど…。ま、郷に入れば何とやらで一度下ろした腰を上げ、わざわざ玄関横の窓口で注文と会計を済ませ、木札をもらい、改めて腰を下ろした(給仕の女性はいっぱい居るのになァ…)。

広い中庭を眺めながら待つ。店内では老若男女さまざまな客が思い思いに料理をつついている。家族連れ、町内会らしき集まり、ツーリング、高齢の仲良しグループ。みな何かのついでに寄ったのか、それともここ目当てなのか。周りに何もない所だけに、ここで100年ってスゴイなァ。自分が座ったのは入れ込みの広間だが、建物が大きいのでまだ部屋がたくさんありそう。給仕の女性も多い。しばらく待っていると丼ぶりと赤だし、それに香の物が運ばれた。見た目は鰻丼と変わらないが、鯰の身は分厚く、皮は剥いである。刻み海苔とねぎがご飯との間に散らしてある。口に入れるとびっくりするほどあっさりとした白身。鰻と比較すると淡泊さが際立っていて、旨味も歯応えも少し頼りないくらい。なるほどこれは濃いめのたれが必須だ。ご飯は少し柔らかめ。ふわっとした身を食べながら、薬味か山椒、山葵などで味を変えながら食べればもう少し楽しめるのになァと思っていたが、軽いのであっという間に胃の腑に収まってしまった。昔、水槽で鯰を飼っていたのでもっと躊躇するかなと思ったが、食い意地の張った自分には関係なかったようで…(苦笑)。(勘定は¥1,030)

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↑ 「墨俣一夜城跡」(この意味不明な新しい建物には全く興味なし)の目の前にある「犀川溢流樋門」(建造詳細不明)と「犀川制水樋門」(昭和9年・1934・建造)。どちらも上部は自動車道路になっている。

 

↑ 位置関係はこんな感じ。左側が「犀川溢流樋門(さいかわいつりゅうひもん」、右側が「犀川制水樋門(さいかわせいすいひもん)」。奥が木曽川、手前に一夜城。

 


 

川魚料理 魚勝

岐阜県羽島市桑原町八神5234

 

( 羽島 はしま 魚勝 うおかつ うなぎ 鰻 ウナギ 鰻丼 うな丼 鯰 ナマズ 鯰丼 墨俣 すのまた 墨俣一夜城 犀川調節樋門 新犀川 近代化遺産 近代土木遺産 )


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2 コメント

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Unknown (ハリー)
2018-05-19 10:19:27
Unknownさん、こんにちは。

ごめんなさい。仰っている意味が分かりません。
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魚勝 (Unknown)
2018-05-18 17:42:07
海津市の木曽三川公園にあるナマズバーガーのパクリ!
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