Full Moon Fever / Tom Petty (1989)
トム・ペティ(Tom Petty)の初ソロ・アルバム、1989年に発表された「Full Moon Fever」。当時トム・ペティは、ロイ・オービソン(Roy Orbison)、ディラン(Bob Dylan)、ジョージ(George Harrison)、ジェフ・リン(Jeff Lynne)らとトラヴェリング・ウィルベリーズ(The Traveling Wilburys)のレコーディングも行っており、多くの曲がジェフ・リンとの共作になっている。ディランを除くウィルベリーズの面々もゲスト参加している。ハートブレイカーズ(The Heartbreakers)のマイク・キャンベル(Mike Campbell)も参加、他のメンバーも一部には参加しているが、内心ちょっと複雑な心境だったよう。
どういう経緯があってソロ作品を発表しようとしたのか分からないが、冒頭から素晴らしいクオリティの曲が目白押し。すでに評価が固まっている曲ばかりだが、特に前半は彼のキャリアで欠かせない名曲ばかり。彼のフェイヴァリットでもあるバーズ(The Byrds)そっくりの曲があったりと、自分のルーツに素直に対峙した感じがある。嘘のような話だが、MCAのお偉いさんは当初、このアルバムにはヒット曲になりそうな曲が無いと発売を拒否していたとのこと。まったく…。面白いのは5曲目の後にトム自身のナレーションで「CDリスナーの皆さん…」とコメントが入り、レコードやカセットをひっくり返すタイミングなので数秒下さいと言ってから6曲目が始まること。トムもCDを続けて聴くのは長過ぎるなァと思ってたんだろうナ。
中古店にて購入(¥500)
- Label : MCA
- ASIN : B000002O5L
- Disc : 1
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