ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大甚本店 @名古屋市中区・伏見

2013年04月22日 | 名古屋(中区 老舗)

テレビや雑誌に何度となく取り上げられ、居酒屋を語る書籍では必ず掲載され、評論家いわく「日本一の居酒屋」と称される大甚本店へ初めて行ってみた。開店は午後4時。その時間になると店の前に腕時計を眺めてソワソワする男性が幾人か(笑)。自分もその一人となって開店と同時に中へ。主人に促されるまま席に着いて飲み物を注文。もちろん迷うことなく日本酒。特に聞かれなかったが燗をつけた賀茂鶴の樽酒。大徳利なので2合だろうか。そして皆おもむろに立ち上がって台の上に並べられた酒肴を吟味して勝手に取っていく。とりあえず酢締めの鯖を取る。その間にも客は続々と入ってきてしばらくするとほぼ満席に。もちろん相席だ。これでも主人曰く今日は客入りがゆっくりなのだとか。時計を確認したがまだ4時台です(笑)。 

酒はいい塩梅に燗されていて、一口含むと口の中に樽香が広がり抜群に旨い。時代を重ねてきた店内を見回しながら店の人や客の動きを見ていると特段変わったことがある訳でもないのに飽きない。一人で飲みに来ている客も多く、それぞれのペースで飲むことが出来る。自分は早食いだし、特に一人だとあまりゆっくりするのは苦手なのだがここではいい時間が流れていた。大声を出すような無粋な客はいないので落ちついた喧騒がいいBGM。主人のよく通る声が響く。

次の酒肴はぬた、白和え、おからなど渋めのものばかり取ってきたが、少々甘めの味付けとはいえ酒を邪魔せずよく合う。焼物や刺身を頼んでいる人もいて旨そう。今日はひとりだから自重しておいた。店内に女性店員が居ても基本的には自分で何でもやる店なので、特に客あしらいがいい悪いもないし、主人以外の店員の愛想がいい訳ではないので、マニュアル化されたファミレス対応に慣れてしまっている人にはなぜ皆がここに来たがるのかは分からないだろうな。酒呑みにとって心地良い空間としか言いようがない。でかい算盤で勘定をしてもらい、外に出るともちろんまだ明るい。とてもいい気分になってライヴに出かけた。(勘定はお酒大2本とつまみで¥2,800程度)

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 大甚本店

 愛知県名古屋市中区栄1-5-6

 

 ( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ だいじん だいじんほんてん 大甚 居酒屋 酒場 老舗 )


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