ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

美濃忠 @名古屋市中区・丸の内

2016年03月11日 | 名古屋(中区 老舗)

意外にも京都や奈良を抑えて日本一仏教寺院が多く、茶道の盛んな名古屋において重要なのは和菓子。もちろんここ名古屋には江戸時代から続くような老舗もあり、和菓子好きな人には評判の店が沢山ある。そんな名店のひとつ、安政元年(1854)創業という「美濃忠」。以前に人から頂きものをしたことはあったが、自分で店まで出向くのは初めて。店は丸の内の端にあり、すぐそこはもう那古野・五條橋。晴天の中、自転車で店の前まで来ると、立派な門が工事中で横から店内へ。広い店内にはガラスのショーケースの中にお菓子がいっぱい。こちらは販売のみで店の中で頂くことは出来無いようだ。何にしようか迷ったが、自転車だという制約があるので大きな包みは持ち運べない(カゴも無いので)。有名な羊羹は諦めて、最中「福万年亀」と銘菓「ごっさま」を購入。少量にも関わらず快く包んでもらった。申し訳なし。

最中種(皮)には「福」の文字が浮き出ている。中身は粒餡。軽めの食感の皮と甘さでスルリと胃の中へ。「名古屋方言まんじゅう」と書かれた包みに入った「ごっさま」は以前にも食べたことがあったのだが、カステラ生地の四角い饅頭。きれいに焼かれた皮には女性が微笑んでいるユーモラスな顔が付いている。ずっと「ごちそうさま」の意だとばかり思っていたが、尾張徳川家藩祖夫人の事を「御前様」と呼んでいたのが「ごぜんさま」「ごっさま」となり、一般の奥様のことを「ごっさま」と呼ぶようになったのだとか。この呼び方聞いた事ないけれど、今でも残っているのかな? ふわっとした皮とこしあんのバランスが良く、これも旨い。昔あんこが好きでなかったのが信じられないくらい、最近は和菓子ばかり食べているなァ。(勘定は最中¥155/個、饅頭¥129/個)

 

 

 

↑ 名古屋と言えば、近代建築好きには堪らない、この奇跡の並び。「愛知県庁」(奥)と、「名古屋市役所」(手前)。

 

↑ 「愛知県庁本庁舎」(昭和13年・1938・建造)(上左)と、「名古屋市役所」(昭和8年。1933・建造)。どちらも帝冠様式建築で、こんなに大きな建物なのに戦災を生き延びた。

↑ こちらも素晴らしい「名古屋市市政資料館(旧・名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎)(大正11年・1922・建造)。中に自由に入って楽しめるのがいい(喫茶室もあります)。

 

 

美濃忠 本店

愛知県名古屋市中区丸の内1-5-31

 

( 名古屋 名古屋市 丸の内 丸ノ内 まるのうち みのちゅう 檀渓通店 羊羹 ようかん ごっさま 和菓子 徳川家 徳川菩提寺 近代建築 )


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