ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

12 Hits & A Bump / Nicklebag

2016年03月10日 | オルタナティヴ・ロック

12 Hits & A Bump / Nicklebag (1996)

スティーヴィー・サラス(Stevie Salas)とバーナード・ファウラー(Bernard Fowler )のユニット、ニッケルバッグ(Nicklebag)の唯一のオリジナル・アルバム。日本語読みだと人気(らしい)バンド「Nickelback」と間違いやすい。バーナードはストーンズ(The Rolling Stones)ファンには馴染みのヴォーカリスト。80年代のミック(Mick Jagger)のソロ・ツアーの頃からサポートを始め、以後ずっとストーンズを支えている実力者。日本のアーティストとの縁も深い。歌が上手いのはもちろん、様々なタイプの音楽に対応出来る懐の深さが持ち味。でもその実力と人柄、それにキャリアのわりには自分名義のソロ・アルバムは少なく(やっと2007年と2015年に1枚づつ)、ずっと裏方あるいはこうしたユニット、セッション・マンとしての活躍がメインなのはショービズの難しいところ。

基本の音楽性はギターのスティーヴィー・サラス寄り。ファンク・テイストのハードロック。バーナードはいつものソウルフルな歌い方は引っ込めて、ハードロック寄りに歌っている。ただその歌い方が逆に没個性になってしまっていて、あまり面白みがないのも事実。音楽としての完成度はとても高いのだが、2人が合体して簡単に予想出来る範囲というか…。カヴァー曲はファンカデリック(Funkadelic)の2、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の8、ボウイ(David Bowie)の12、ツェッペリン(Led Zeppelin)の13など。ゲスト・アーティストも豪華なこのアルバム、ロン・ウッド(Ron Wood)、リサ・フィッシャー(Lisa Fischer)、ダリル・ジョーンズ(Darryl Jones)と現在のストーンズ・ファミリーの他に、バーニー・ウォーレル(Bernie Warrell)やTMスティーヴンス(T.M. Stevens)などすごい面々が参加している。

中古店にて購入(¥108)

  • CD (1996/5/28)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Iguana Records

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 恵那寿や @岐阜県恵那市 | トップ | 美濃忠 @名古屋市中区・丸の内 »

コメントを投稿

オルタナティヴ・ロック」カテゴリの最新記事