ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

三朝 @名古屋市千種区・千種

2016年09月30日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

千種の住宅街の中にある、創業昭和6年(1931)の「三朝」。カレーうどんが旨いと聞いてやって来たが、少し調べてみると、カレーうどんの発祥(諸説あり)とされる早稲田の「三朝庵」(未訪・※かつ丼発祥の店としても知られる)で初代が修行したのだとか。すると、現在隆盛のいわゆる名古屋のカレーうどんとは出自が違うことになるのかも、と興味津々。ただし、現在のこちらの3代目は名古屋式カレーうどん元祖の店(あそこかな?)での修行経験があるとか。

という訳で、もちろん最初からカレーうどんに決め打ちをして店に入ったのだが、壁一面に様々な創作麺の品書きが貼ってあって、ちょっとたじろぐ。品書きが豊富過ぎ(笑)。老舗らしからぬ「イタリアン煮込み」、「地獄餡かけ」をはじめ、「台湾~」はもちろん「幅広きしめん」「どてきし」までと、ものすごい振り幅。これを進取の気風があるというのか、節操が無いというのか(笑)。そんな数々の品が気になりつつも、とりあえず初志貫徹して「カレーうどん」を注文した。

しばらくして運ばれた「カレーうどん」の餡は、鮮やかな黄色で、意外にも名古屋らしい色。このあたりはやはり東京の始祖よりも名古屋の影響が強いのかな。とろみが強く、手打ちだという太いうどんと一緒に啜ってみると、しっかりと麺肌に絡んで、旨い。うどん自体も決して硬過ぎない、いい感じのコシがある。具は少な目だが、程よい辛さがあり、出汁の旨味もしっかり。とてもいい塩梅で、うどんを食べ終わっても丼ぶりに残ったカレー餡を残すことが出来なかった。ごちそうさま。次は復活したという「昭和きしめん」とやらを値打ちなご飯もの丼ぶりとのセットで食べてみようか。(勘定は¥700)

 


 

↓ 東区葵にある「葵倶楽部」(明治34年・1901・建造、昭和27年移築)。築115年の町屋をギャラリーとカフェに改造してある。

 


 

手打ちめん処 三朝

愛知県名古屋市千種区千種1-4-25

 

( 千種 ちくさ さんちょう お食事処 三朝庵 さんちょうあん 早稲田 わせだ カレーうどん発祥 カツ丼発祥 冷やしたぬき発祥 近代建築 登録地域建造物資産 )


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