ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

さらしな @岐阜県大垣市

2016年10月01日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県大垣市の大垣駅を出ると南北に駅前商店街が広がっているが、駅に最も近い飲食店のひとつ、うどん・そばの「さらしな」に入ってみた。創業は大正8年(1919)だという(もうすぐ創業100年だ)。現在は4代目なのだとか。いかにも駅前の麺類食堂といった感じで、こちらも当然のように”手打ち”だ。店に入るとテーブル席が並んでおり、そこのひとつに腰かけて品書きを眺める。この後に用事は特に無かったので、蕎麦前を楽しもうという魂胆。感じのいい若女将に、冷酒「大垣城」(武内酒造・大垣市)の小瓶と、人気だという「京都にしんの棒煮」をお願いした(店の外にどっしりと腰を下ろしていらっしゃったのが女将のようだ)。まだ暗くなっていない時間帯だったので、ちょっと嬉しい。店の中は食堂然としているので、気を使うような事は何も無く、流れているテレビの音など聞きながらゆっくりと手酌する。棒煮には山椒粉が付いていて、甘辛く煮付けてある味を引き締める。いつも日本酒を呑む時には傍らに「和らぎ水」を置いておくので、若女将にお願いすると、「うちの水は井戸水なので美味しいですよ」とのこと。冷やされた水は確かに丸く感じられて旨い。さすが水の都・大垣。思わず飲み干してお代わりをお願いしてしまった。

もう少しここで、とも思ったが、久しぶりに近くを歩いてみたかったので蕎麦で締める。普通ならざるそばを注文するが、気になっていたのが、こちらの店がかなり「飛騨牛」推しなこと。蕎麦屋でブランド牛肉って組み合わせも珍しい。こちらの店、単品の品は決して安くないが、駅の真ん前でもあるから仕方のないところ。ただし、昼やセットもの、企画ものは値打ちにしてある。蕎麦も「ざるそば」と、飛騨牛のA5ランクを使用しているという「肉そば」が70円しか違わないので、興味もあって「肉そば」を注文した。運ばれた肉そばは、長ネギと薄切り肉がたっぷりとのり、ナルトが添えてある。かなり濃いめのたまり醤油つゆ。確かに肉が旨い(こりゃ反則だ・笑)。蕎麦は二八の平打ち。あっという間に平らげたが、つゆが濃いので残ったつゆに蕎麦だけお代わりして浸けたいくらい。次はこの”あたま”で一杯もいいし、ご飯でもいいな…、と妄想したが、ちゃんとそれぞれ「肉吸い」と「牛めし」が用意されているのだった。若女将は日本酒にも詳しいようで、大垣にある酒造の酒を勧めて下さった。次が楽しみ。(勘定は¥2,200程)

↓ 店のマッチの裏おもて

 

 


 

↑ 本町2丁目にある「本町橋」(昭和10年頃・1935・建造)。牛屋川に架けられた橋は、大小の砲弾で型を取った親柱が珍しく、戦前の世相を感じ取ることが出来る。

 


 

駅前さらしな (別HP

岐阜県大垣市高屋町1-8

 

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