goo blog サービス終了のお知らせ 

ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Dream Academy / The Dream Academy

2019年05月17日 | エイティーズ

The Dream Academy / The Dream Academy (1985)

80年代ポップ、”ネオ・アコースティック”などと呼ばれたドリーム・アカデミー(The Dream Academy)の1985年発売のファースト・アルバム。グループは白人と黒人の男性、それに女性という珍しい3人組。3枚のアルバムを発売して消滅していたバンドだが、なぜか2016年に突然ニック・レアード=クルーズ(Nick Laird-Clowes・ジャケ中)とケイト・セント・ジョン(Kate St John・ジャケ右)の2人だけで再結成し、日本のみの単発のライヴをやった(いまだにその後の活動が聞こえてこない)。自分がこのグループの曲を知ったのは、このブログでも何回か紹介した80年代の青春映画、ジョン・ヒューズ(John Hughes)監督の「Ferris Bueller's Day Off」(邦題:フェリスはある朝突然に・ポスター下)で。

このアルバムにも収録されている「The Edge Of Forever」を始め2曲が印象的に使われていた。この映画にサントラは無かったが、映画のファンは大勢いて、主演のマシュー・ブロデリック(Matthew Broderick)が2012年のスーパーボウル限定のホンダのCMにもセルフ・パロディで出演していたり、ネット上ではサントラと称して音源が(勝手に)発表されたりしていたので愛聴していた(ちなみに市販映画DVDの日本語訳は訳し足らずで面白さが全然伝わらない…)。CDのジャケットはメンバーがトリミングされている(オリジナルは写真下)。

ヤマハのDX-7的なシンセサイザー音全盛の80年代にあって、このアルバムもシンセ・ポップであることは間違いないのだが、アコースティックな曲調と雰囲気、上手くはないが透明感のあるニックのヴォーカル、ケイトの奏でるオーボエやホルンの優しい音が特徴的で、アルバム全体にも叙情的な雰囲気と浮遊感が流れている。この時代では異色。クレジットを見てびっくりしたのだが、プロデュースと演奏にピンク・フロイド(Pink Floyd)のデイヴィッド・ギルモア(David Gilmour)が参加している。ビックリ。これは全然知らなかった。ジョン・ヒューズ監督がどうしてこのバンドに引っ掛かったのか知らないが、普段こういった優しいポップ・ミュージックをあまり聴かない自分も、何度も聴きたくなる不思議な吸引力がある(映画によるエコヒイキあり)。 

オークションにて購入(¥590)

  • CD  (2000/3/13)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Warner Bros UK

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うえの @岐阜県多治見市 | トップ | ばば天 (2) @名古屋市中... »

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハリー)
2019-05-18 08:16:19
Blue Wing Oliveさん、こんにちは。

聴いていらっしゃいましたか。再結成ライヴには私もびっくりしました。呼び屋がVINYL JAPANだったので、
このネット時代にそのニュースや内容が全然伝わってこないのも、さもありなんという感じでしたが。

https://www.facebook.com/nick.lairdclowes/videos/10154711095907848/
返信する
懐かしい (Blue Wing Olive)
2019-05-18 07:46:07
昔、時々聴きました。
CDとかは、持っていませんが、'80のコンピレーションアルバムだとかに入っていたりもしますね。コンピアルバムへの収録の優先順位はそんなに高くはなさそうですが。
再結成、日本での単発ライブの件は知りませんでした。想定外のことで軽く驚きました。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

エイティーズ」カテゴリの最新記事