ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ばば天 (2) @名古屋市中区・大須

2019年05月18日 | 名古屋(中区 老舗)

夜の大須でどこかで一杯やって帰ろうかなとウロウロ。久々に大須観音の前を通ったら天ぷらの老舗「ばば天」の照明看板が目に入った。夜に入ったこと無かったなァと入口の横に出ていた品書き眺めていると、意外や酒肴の一品物が並んでいる。老舗(創業明治36年)の天ぷら屋を酒場使いしてみようかなと暖簾をくぐってみた。土間に3つ並んでいるテーブル席のひとつに腰を下ろして品書きを眺める。給仕は若い女性で厨房の中も若い男性のよう。今、昼間がどうなっているのか知らないが、代替わりをしているのかもしれない。先客はまだおらずのんびりとした雰囲気。品書きの中からビール(キリンラガー大瓶)と「燻製味玉」「イカげそとネギのかき揚げ」を注文した。

冷たいビールと黄身がとろっとして温かい「燻製味玉」をやっていると後客が何組か入ってきた。そのうちのご高齢の方々は近くの人なのか、給仕女性とこの店の昔話をされている。聞こえてくる話に耳を傾けていると、この給仕女性はお孫さんのようで、自分がこの店で以前に拝見した”おばあちゃん”はまだご健在で現在93歳なのだとか。スゴイ。お孫さんも自然体の接客で感じがいい。

調理にかなり時間がかかっていて他の客への提供もまだ全然だったので、すぐ出そうな酒肴「レンコンのきんぴら」を追加。鶏肉と煮てあり胡麻油も効いている。酒を追加しようかどうか迷っているとやっと「イカげそとネギのかき揚げ」が提供された。時間はかかったがデカい。ピンク色をした岩塩と濃いめのつけつゆが用意されている。どちらでいただいても旨い。酒の追加と思ったが、お腹に入れて帰ることにして、熱いお茶をもらい「天むす(2個)」をお願いする。

「天むす」はご飯の部分もつゆの色に染まっていて海苔がたすきに掛けられている。揚げられた小海老と一緒にかぶりつくと味付けは見た目ほど濃くなく、田舎漬けのたくあんと熱いお茶にぴったり。旨かった。”マリネ”、”バルサミコソース”、”ローズマリー”などらしくない一品料理が品書きに並んだ夜の「ばば天」。以前はこういう感じではなかったと思うが、いろんな料理を用意したり、ワインもあったりと若い衆がいろいろ頑張っているようだ。なぜか「スパゲッティーボロネーゼ」なんてのもあったので、次はそんなのも頼んでみようか。おばあちゃんが作っているという千代紙の楊枝入れに入った爪楊枝をもらって店を出た。(勘定は¥2,300程)

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↓ 3月4月が寒かったせいで今年の桜は長持ちした。今は無き「百老亭・大須店」の裏の公園の桜もまだ少し残っていた(訪問4月)。

 


 

 

名代天ぷら ばば天

名古屋市中区大須2-25-10

 

( 大須 おおす 大須観音 ばばてん 婆波天 天婦羅 天麩羅 てんぷら 天丼 てんどん 老舗 )


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