この店に来たのは何年ぶりだろう。現在まで続いているラーメン・ブームが、やっと東海地方にまで伝播してきたのが2000年代の初め頃だとすると、その前からやっていたんじゃないかな(自信無いけれど)。ずっと夜しか営業していなくて、酒を呑んだ後に寄ったりする店のイメージだった。夜遅い時間でも流行っていたが、席が空いている時でもカウンターの端から問答無用で詰めて座らされて閉口した覚えがある(苦笑)。新型コロナ・ウイルスの影響からか昼から営業し始めたと知って久しぶりに寄ってみた。開け放した入口から中に入ると以前と変わらないカウンターと小さいテーブルのレイアウト。でも調理と給仕は若い人がやっていて、むかし見た年配の主人や給仕の女性らは見当たらない。注文したのはメニュー先頭の「へそまがりタンタン」。昔からいわゆる担担麺的なラーメンの店だったが、その路線は変わっていないようだ。
しばらくして「へそまがりタンタン」が出来上がった。見るからにこってりとしたスープの水面にはチャーシュー、海苔、ニラ、胡麻、メンマ、コーン、かいわれ大根、が浮かんでいる。スープは濃厚な辛味噌味でしっかりと辛さがある。今でこそ様々なラーメンのヴァリエーションがあってこういうラーメンも珍しくないけれど、まだ町の中華料理屋が中心だった当時は、こういう濃厚さと辛さの強いラーメンはまだ珍しかったんじゃないかな。麺はストレート気味の中細麺。麻辣を効かせた昨今流行りの担担麺とは違って懐かしい感じ。さすがに昔食べた時はどうだったかは全然覚えていないが、これはこれで十分に旨い。特に好きでもないけれど、スープに残ったコーンはなぜか必死になってすくってしまう…。岐阜市内に点在したこの店の系統だったといわれる店も今はもう無い。(勘定は¥800)
この後の記事はこちら
へそまがりラーメン (ラーメンへそまがり)
岐阜県岐阜市岩田西1-860
( 岐阜 ぎふ へそまがり 担々麺 タンタン麺 ちょいタン 辛みそラーメン 辛味噌ラーメン ラーメン ダンダンミェン )