ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

みつわや @岐阜県各務原市 (※閉店)

2020年06月08日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜県各務原市の苧ヶ瀬(おがせ)池のほとりにある「みつわや」へ。このおがせ池沿いの道は何度も通ったことがあるのだが、店があるとは全然気付いていなかった。池の北側に「八大白龍大神」という小さな神社があり、そのすぐ脇に店舗がある。しっかり見てみると確かに建物の道路側には暖簾が掛かっていた。薄っすらと控えめな”名物・100円・お好み焼」の文字(もっと目立つように書けばいいのに・笑)。池側の売店には品書きやテーブルが出ていて「お好み焼き」や「焼きそば」「みたらし団子」等を売っている。家族連れの姿が多く、この日もテーブルには家族連れが座っていた。店はお母さんと手伝いの女性でやっている様子。お母さんに名物という100円の「お好み焼き」と「玉せん」をお願いした。

「玉せん」とは東海地方の祭り屋台等でみられる駄菓子の類で、大きく平べったいえびせんべいやたこせんべいに鉄板で焼いてソースやマヨネーズを塗った玉子焼などを挟んで食べるもの。これがこの地方以外では見られない物だと知ったのはまだ最近(笑)。ただ自分が子供の頃に地元の祭りで買って食べた覚えはあまり無い。地元の香具師が扱っていなかったんだろう。

「お好み焼き」は既に出来上がって包まれたものを渡され、「玉せん」はその場で出来上がりを待つ。店の奥から「お母さーん、ビールまだー?」と声が掛かる。店側にはカウンターがあって、そちらで昼間から出来上がっている客が居るようだ。品書きには「おでん」や「どて煮」があるからそれで一杯やっているのだろう(羨ましい…)。お母さんは「待っとって!」「こっちが先!」とピシャリ(笑)。

紙に包まれて渡された2つを貰い、勘定を済ませて池のほとりに用意されたベンチに座っていただく。「お好み焼き」は、”昔ながらの””むかしふう”なんて書いてあったが2つ折りのタイプ。銀紙と紙で包んである。大きくはないが、キャベツの他に玉子も入ってこの値段というのには恐れ入る。時間が経っているのでややふやけているが十分なもの。近くに居た家族連れの子供達も旨そうに喰らいついていた。こちらの「玉せん」はたこせんべいを使用。平らに焼いた玉子焼をせんべいの片側にのせてソースとマヨネーズを塗り、半分に折って挟んで出来上がり。いかにも屋台のおやつといった感じ。味は想像のままだが、まだ熱々なので旨さは倍増。ビールがあれば3倍増にもなったろうが、そうはいかない。願わくば店内のオッサン達のようにビールを呑みながら喰らいたいが、ここで呑んだらどうやって帰るんだろう?(勘定はお好み焼¥100、玉せん¥150)

 

 

みつわや (彌堤和家)

岐阜県各務原市各務おがせ町8

 

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コメント (2)
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