以前から目を付けていた愛知県一宮市のお好み焼・焼そばの店「大野屋」へ。生憎の雨模様の中、車で店に向かう。狭い通りにある店だが、隣の更地が駐車場になっていたので車を停めることが出来た。こういう店の常として、近くに学校があり、店の半分は仕切られていて、駄菓子売り場、もう半分が飲食出来るスペースになっていて、女将さん1人で賄っているようす。駄菓子売り場の方は今どき珍しいくらい駄菓子の種類が充実している。広くないスペースにぎっしりと詰め込まれた陳列は、小学生ならずともワクワクしてしまうような魅力がある。チビっ子達が毎日寄ってくるんだろうなァ。
土間にテーブルが3つ置かれた側に入り、腰を下ろす。こういう店だから量は多くないだろうと「お好み焼」と「焼そば・玉子入り」を注文。AMラジオが流れるノスタルジックな店内で、冷蔵庫に入ったチェリオを飲もうかどうしようか迷いながら(笑)、出来上がりを待った。女将さんは手際良く両方を同時に調理していく。
まずは「お好み焼」。東海地方でよく見る一銭洋食タイプで、半月型に折られていてネギがたっぷり。味付けは醤油。紅生姜が効いていて、あっさりして旨い。「焼きそば」の玉子は目玉焼きではなくスクランブル・エッグ状。ソースの味が独特で、今まで味わったことがない感じもする。訊いてはみなかったのでどこの銘柄かは不明(意外と普通のメーカーだったりして…)。塩胡椒の下味も無いようで、薄めの味付け。これもまた旨くて、するっと入っていく。丁寧な受け答えの女将さんにお勘定をしてもらった。ビニール袋と容器がたくさん用意されているところをみると持ち帰りの客が多いんだろうナ。(勘定は¥500)
この後の記事はこちら (2)
↓ 繊維で栄えた一宮市内には、今もこういうノコギリ型の工場が多く残っている。採光の為だろうが、漫画に描いたようでなんだか懐かしい。
↓ 食後に寄った「尾西歴史民俗資料館」に隣接する美濃路の起宿脇本陣跡に建てられた「旧・林家住宅」(大正初期頃・建造 ※登録有形文化財)。
↓ 林家住宅の庭(自由に散策できる)。一転、雨模様が幸いして、緑や苔が湿り気を帯び、とても素晴らしかった。
↓ すぐ近くにある「旧・湊屋店舗兼主屋」(明治前期・建造 ※登録有形文化財)。起(おこし)宿の商家で、濃尾地震にも耐えた建物。現在は週3日間「茶店湊屋」として営業中。建物の西、木曽川にはその昔「起の渡し」があったそう(写真下右)。
大野屋
愛知県一宮市起西茜屋58
( 一宮 いちのみや 起 おこし おおの屋 お好み焼き 焼きそば ヤキソバ 駄菓子 かき氷 おでん みなと屋 湊屋文右衛門 国登録有形文化財 )