ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

From The Vault : The Marquee Club (Live In 1971) / The Rolling Stones (DVD+CD)

2015年07月19日 | DVD

From The Vault : The Marquee Club (Live In 1971) / The Rolling Stones (DVD+CD) (2015)

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の映像アーカイヴ・シリーズ「From The Vault」の第3弾。近年ストーンズの歴史的映像記録が次々と発表されているので、果たしてこのシリーズがどういう位置付けなのか、今ひとつ分かりにくいが、今回は1971年のロンドン、マーキー・クラブでのライヴ。これまたブートレグ(海賊盤)ではお馴染みだった映像で、テレビ・カメラで撮影された解像度のよくない映像をVHS、DVD-Rとフォーマットを変え、コアなファンが食い入るように見てきたもの。ライヴといってもテレビ撮影用で、客は関係者ばかりだそうで人数も少ない。ストーンズは69年(アメリカ)、70年(ヨーロッパ)とツアーをやったが、名作「Sticky Fingers」が発売されたこの年には短いイギリス・ツアーしかなかったので、これも貴重な記録だ。特に日本盤は必要なかったが、適価の輸入盤を探すのが面倒だったのと、このシリーズの解説は元レコードコレクターズ誌編集長の寺田正典氏が気合の入った著述をしているので、つい日本盤にしてしまった。

ラッパ隊の故・ボビー・キーズ(Bobby Keys)とジム・プライス(Jim Price)が加わり、グッと華やかになった演奏は、テレビ撮影という事もあって、やり直しがあったりと、ゆるい部分もあるが、遅刻してみんなをイライラさせたという無精ヒゲがふてぶてしいキース・リチャード(Keith Richard※)、ギブソンSGで流麗なソロを淡々とキメるミック・テイラー(Mick Taylor)、そして歌といい、態度といい、肌の艶といい、妖艶で、男もすなるという(笑)ミック・ジャガー(Mick Jagger)など、見どころは多い(←実際そういう噂があったんです)。みんな演奏中にウイスキーのボトルをかっくらうのも時代だ。緊張感には欠けていて、ライヴとしてはなんだか不完全燃焼だが、このタイトルがこんなに綺麗な映像で見られるなんて凄い時代だなァ。さぁ、ブートを処分しないと…(苦笑)。

※キースは70年代後半に姓を「Richards」(リチャーズ)と変えるまでは「リチャード」

第1弾はこちら、第2弾はこちら

amazonにて購入(¥4,242)

  • Format: CD+DVD
  • Language: 日本語
  • Region: リージョン2 
  • Disc: 2
  • Label: ワードレコーズ
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