ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live At Woodstock / Joe Cocker

2015年07月07日 | クラシック・ロック

Live At Woodstock / Joe Cocker (2009)

1969年に開催されたウッドストック・フェスティヴァル(正式名:The Woodstock Music & Art Fair)の40周年を記念して発売された、ジョー・コッカー(Joe Cocker)の同フェスティヴァルでのパフォーマンスを収めた1枚物CD。同コンサートを収録した映画サウンドトラックは1970年に発売されて大ヒットしたが、ジョー・コッカーのパフォーマンスは、映画もサントラも、ビートルズ(The Beatles)のカヴァー「With A Little Help from My Friends」の1曲、8分程のみ。だが、その強烈なパフォーマンスは同映画のハイライトのひとつにもなり、彼の知名度を上げた歴史的パフォーマンスだった。

このフェスティヴァルの音源は、何周年か毎にいろいろ発掘されてきたが、近年になって各アーティストのフル演奏を収めたアルバムが「Woodstock Experience」というシリーズになって発掘、発売されている。どういう権利関係を辿ったのか分からないが、当時たった1回の開催だったこのフェスティヴァルは、その後の音楽界にも大きな影響を残したので、その価値は大きい。ジミヘン(Jimi Hendrix)などを除いて、どうして今まで発売されてこなかったのか不思議なくらい。でもこのジョー・コッカーに関してはそのシリーズとは関係のない発売のようで、経緯は正直よく分からない。

それはさておき、その演奏内容。もちろん先述の最終曲11はもちろん、どれも力の入った(力み過ぎと言われるかもしれないが・笑)素晴しい演奏。バック・バンドはザ・グリース・バンド(The Grease Band)。キーボードのクリス・ステイントン(Chris Stainton)をはじめ、その後の音楽界で活躍する実力者揃いだ。若干ドタドタと荒い演奏に聴こえるところもあるが、これはフェスで混乱を極めただろうステージでの演奏なので仕方のないところ。むしろそれを考えたら安定していると言ってもいいかも。収録曲のほとんどがカヴァー・ソングだが、これはジョー・コッカーの当時の音楽スタイル。決して技巧派ではないが、その迫力ある(痙攣気味の)圧倒的なヴォーカルで、自分流に料理してその曲の別の魅力を見せてくれている。昔、ジョン・ベルーシ(John Belushi)が米深夜番組「サタデー・ナイト・ライヴ(Saturday Night Live)」でものまねをしていたのをVHSビデオで見たなァ。これでジョー・コッカー抜きで演奏されたという冒頭2曲が収録されていたら完璧だったが…。

amazonにて購入(¥1,352)

  • CD (2009/10/6)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: A&M
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