ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ラドリオ @東京・神田神保町

2013年07月10日 | 東京都(老舗)

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久々の神保町古書街散歩。目当ての本は見つからなかったが、蒸し暑い中歩き回ったので一息つこうと書泉グランデの裏路地の喫茶店「ラドリオ」へ(ちなみに「ラドリオ」ってスペイン語で煉瓦のことだとか)。まだこの細い路地は昔のままで、向かいの「ミロンガ・ヌォーバ」も健在。この付近は学生時代よく通ったけれど、当時はあまり金もなく、500円が惜しい貧乏学生にとっては喫茶店に入る事は贅沢行為だったので(笑)、この店に入るのは初めて。

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歴史ある(創業昭和24年)煉瓦壁のお店に入るとほぼ満員。地元のおじさん達が何かで集まっているようだ。店員さんが店を見回して案内してくれたのは「あの」お一人様席! 行ったことがある人なら分かると思うが、店の小窓に向かってテーブルが置かれた1人用の席で、目の前の傾いた窓枠にはアール・デコ調のランプと奇妙なオブジェとシャンソンの流れるスピーカーが。前に本か何かで見て座ってみたいなと思っていた席だったのでうれしい。

暑かったので定番のウィンナー・コーヒーはまたの機会にして、アイスコーヒーにアイスクリームをのせてもらった(つまりアイス・フロート)。バニラ・アイスクリームが氷とコーヒーに触れるシャリシャリとした所を食べるのが好きです。

ようやく落ちついて店内を見回そうとするが、この席だけ完全にひとり外向きなので店を見るにはわざわざ振り返らなくてはいけない。赤い革張りの椅子もかなり年季が入っていて背中に木枠が当たって痛いし、スピーカーが目の前なので少々うるさい。いや、それでもいいんです。どのみち自分は長居出来ない性格なので。喫茶店やファスト・フードの店でひとりで20分以上座っていられる人が信じられません。

若かりし頃に入ってみたかったお店がまだ残っていて、ようやく入ることが出来て素直にうれしかった。(勘定は¥580)

ラドリオ

東京都千代田区神田神保町1-3

 

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