ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Afternoon Tea With The Kinks / The Kinks

2013年04月10日 | クラシック・ロック

Kinks

Afternoon Tea With The Kinks / The Kinks (1995)

熱狂的なキンクス(The Kinks)ファンとして知られるコレクターズの加藤氏と音楽評論家の小松崎氏の選曲による日本独自の編集盤。たっぷり26曲収録しているが、いわゆる定番曲は少なく、マニアックな選曲になっている。どちらかというと、インパクトのある曲というよりはメロディーの妙や美しさがある曲を選んでいるという自分の勝手な印象。聴きこんだ人でないとこの選曲は出来ないわな。

名曲ぞろいのキンクスだが、世に出ているベストや編集盤はどうしても似通った選曲になりがちなので、こうして全く違った視点から集められた曲を聞くととても新鮮。しみじみとレイ・デイヴィス(Ray Davies)の書く曲っていいなぁと感じられる(でもしっかりデイヴの曲も選曲されている)。

自分はオリジナル・アルバムはほとんど持っているが、一部のアルバムを除いて、この曲はどのアルバムの何曲目、と答えられるほどには聴きこんでいないので、この編集盤を聴いてもその曲毎の時代感までは湧きあがってこない。でも特に大きな違和感を覚えないというか、不思議なまとまりがある。もちろん彼らの代表曲をまだ聴いていない人にはおすすめ出来ないが、ある程度聴いた人にこそ勧められる面白い編集盤だと思う。

いちファンとしたら自分の好みの選曲で編集アルバムを作ってもいい、なんて言われたらうれしいだろうなぁ。90年代の一時だと思うが、「Musicmaker」というサイトがあって、いくつかのアーティストの中から自分の選曲でジャケット付のCDを作ってくれた。自分はビースティー・ボーイズ(Beastie Boys)のベストを作製。どの位のコストだったか覚えていないが、アルバム・タイトルまで自由に付ける事が出来たので、随分迷って自分の名前を含んだタイトルをひねり出した覚えがある。確かザ・フー(The Who)のライヴも作れたんじゃなかったかな…。ま、CD-Rとかで作ればいいって言われればそれまでですが。

オークションにて購入(¥584)

  • CD (1995/7/21)
  • Disc: 1
  • Label: ビクターエンタテインメント
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