Out Of Exile / Audioslave (2005)
オーディオスレイヴ(Audioslave)の2枚目のアルバム。前作に続き全米初登場1位と大ヒットしたらしい。
レイジからザック(Zack de la Rocha)が脱退したのは本当にびっくりした。雑誌とかでインタビューも読んだ気がするが、結局脱退理由もよく分からなかったし、何しろ絶頂といっていい時期で死角が見当たらなかっただけに残念だった。そして残されたメンバーがとった道がこのスーパー・グループ。レイジ(Rage Against The Machine)+クリス・コーネル(Chris Cornell)というこのユニットは音もそのまんまという感じで、個人的にはどうしても「無理やりくっつけた感」がつきまとう。レイジ+サウンドガーデン(Soundgarden)という夢のような組み合わせなのに。
でも実際プロダクションはリック・ルーピン(Rick Rubin)+ブレンダン・オブライエン(Brendan O'Brien)の完璧な布陣だし、ロック・アルバムとしては本当によく出来てる。でもどうしてもレイジ時代に感じたようなピリピリとした緊張感を求めてしまう自分としてはロッカー然としたクリスのヴォーカルがピンとこない。サウンドガーデンは好きだったのに、だ。曲毎に入るトム・モレロ(Tom Morello)のトリッキーなプレイが「曲にとって必然」というよりは「バンドの必須」だから入っている感がどうしても拭えない。あの過激なバンドから音楽性(厳密にはバンドの音はそのままだが…)を変えたことをメンバー自身はどうとらえていたんだろうか。
なんだか厳しい見方ばかりだけれど、自分自身も純粋に楽しみたいのに、何回聴いてもなぜか全然楽しめないんだ、このバンド。
中古店にて購入(¥100)