ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

叫ぶ人囁く、メッセージ・ソングス、追憶のエイトビート、私には夢がある / 泉谷しげる

2013年01月15日 | ロック(日本)

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叫ぶ人囁く (1991)

メッセージ・ソングス (1994)

追憶のエイトビート (1995)

私には夢がある (1998)

泉谷しげるには一時期入れ込んだ。初期ルーザー(Loser)に魅せられて学祭の追っかけまでしていた(笑)。それまでは名盤「’80のバラッド」を含む何タイトルかはカセットテープ(!)を持っていたが、積極的にアルバムを購入していた訳ではなく、「吠えるバラッド」を聴いてこれはすごいとライヴにも足を運ぶようになった。何しろ演奏力が圧倒的で(あのメンバーだから当たり前だ)、泉谷も気持ちよさそうに、楽しそうに歌っていたのが印象的だった。

その後、東京を離れた事をきっかけにだんだん興味を失っていき、泉谷が奥尻のチャリティーをやりだした頃にはもうほとんど聴かなくなっていたと思う。その後の泉谷の変遷を知るためにまとめて旧盤を購入。「叫ぶ人~」はまだルーザー名義。

まだしっかり聴き込んではいないが、どのアルバムもそれなりに充実していて、ルーザーでの充実した音楽活動が引き継がれている。やっぱり同時代に買っておくべきだったな。ただもっと「抜いた」ところを入れてもいいような気はする。結局彼は音楽的にはすごくまじめで、アルバムというものに対してそういう事が出来ないんだろう。

この中ではやはり故・加藤和彦プロデュースの「私には~」が一番気になるところ。何しろ個人的に「吠える~」と共に最高傑作と思う「’80の~」をプロデュースした人なのだから。今回購入したアルバムの中では一番落ちついた印象で、荒々しさは封印。粗野な印象の強い泉谷だが、彼の作る歌詞は独特の言葉使いを含めて繊細なものが多い。そんな泉谷の一面をうまく拾っていてアルバム全体が独特のやさしい雰囲気でまとまっている。少しひいき目もあろうが一番気に入った。

オークションにて購入(@¥412)

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