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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Naked / Talking Heads

2016年02月05日 | パンク・ニューウェーヴ

Naked / Talking Heads (1988)

トーキング・ヘッズ(Talking Heads)のラスト・アルバム。前作まではリアルタイムでフォローしていたが、このアルバムを通して聴くのは初めて。当時どのくらい話題になったかの覚えが無いが、何度かこの頃の作品に触れたとは思う。すでにデイヴィッド・バーン(David Byrne)はソロ活動をしていて、このアルバムが出たのも意外に感じたくらいだったんじゃないかな。確かソロ作品にもこのアルバムで見られるようなラテン風味があったと思うが、クレジットを見ると、ワールド・ミュージックのミュージシャンの参加も多いみたいだし、当時の彼の中の流行りだったに違いない。プロデューサーはスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)とバンドメンバー。

シングル・カットされたのは1「Blind」と5「(Nothing But) Flowers」の2曲。どちらもこの頃のヘッズらしいポップさと、ちょっとハズれたような滑稽さがある佳曲。こうしてアルバムとして聴いてみると、かなりしっかり作り込まれていて、なかなかの力作。全体のイメージも統一されていて、自然とアルバムを一枚聴き通してしまう感じがある。でも過去の作品のように胸躍るかと言われると…。なんだろう?成熟しきってしまったものを見るようで、いつも先に行っていた音楽にとうとう追いついてしまったような感覚になる。って当時聴いていないんだけれど…。この後に解散してしまったという事実を知ってしまっているからそう思うのかな。そう考えると、ちょっと不幸な作品だ。

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (2002/8/19)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Fame

( デビッド・バーン デイヴィッド・バーン デヴィッド・バーン)

 

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Peace And Love / The Pogues

2016年01月30日 | パンク・ニューウェーヴ

Peace And Love / The Pogues (1989)

ポーグス(The Pogues)を初めて聴いたのは90年代初め頃だったと思う。クラッシュ(The Clahs)のジョー・ストラマー(Joe Strummer)の関係からたどり着き、プロデュースはもちろん、共演、ついにはグループ参加してツアーまでしてしまうに及んで、聴かずにはいられなかった。その時に購入したのは1991年に発売されたベスト盤。でも最初に音を聴いたときには、あまりにもアイリッシュ・スタイルが濃い音に面食らったのも確か。ヴォーカルのシェーン・マクゴーワン(Shane MacGowan)がその昔パンクスで、唾を吐きつつポゴ・ダンス(一説には彼が創始とか)を踊っていたのも、昔「パンク・ロック・ムービー」を見て知っていたので、もっとパンク色が強いのかと思っていた。縦笛やアコーディオン、バンジョーをかき鳴らすそのスタイルは、便宜上「パンク・ニューウェーヴ」のカテゴリーに入れたが、どう聴いてもパンクとは言えない。ただ繰り返し聴いていると、歯抜けシェーンの酔いどれヴォーカルと、多彩な演奏がだんだんしっくりしてくるから不思議。ベストの続編も購入して、だんだん好きになり愛聴した。

こちらは1989年のアルバム「Peace and Love」。プロデュースはブリティッシュ・ニュー・ウェーヴ系のバンドやストーンズ(The Rolling Stones)との仕事で有名なスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)。インストで始まるアルバムは、彼らの魅力である少し哀愁が漂うメロディーと、多人数バンドならではのごった煮感、そしてシェーンのヨレヨレのヴォーカルが楽しめる。グループとしてもノリに乗っていた頃だろう(この後シェーンはアルコールなどの影響でメンバーに手を焼かせ、遂にはバンドから離れざるを得なくなる)。やはり唯一無二のバンドだ。ライヴでは好不調がかなりあったようだが、アルバムで聴く彼のヴォーカルは味があってイイ。安心して聴いていられる。歌詞については全く理解していないが、アイルランド独自の文化や、歴史的背景、イギリス本土との微妙な関係などの知識があったら、もっともっと楽しめるのかも。

中古店にて購入(¥257)

  • CD (2004/12/25)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Original recording remastered, Import
  • Label : Warner Spec. Mkt. UK

( ザ・ポーグス ポーグズ シェイン・マガウアン シェーン・マゴーワン シェーン・マクゴウワン シェーン・マクゴーワン )

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Rank / The Smiths

2016年01月08日 | パンク・ニューウェーヴ

Rank / The Smiths (1988)

1988年にラフ・トレードから発売されたザ・スミス(The Smiths)のライヴ・アルバム「Rank」。ライヴ自体は1986年にロンドン・キルバーンにて録音されたもの。3枚目のアルバム「The Queen Is Dead」が発売された直後のツアーからだという。自分はスミスの事を当時から好きだった訳ではなく、ある曲のPVだけすごく気に入っていたり、評判を聞いていくつかのアルバムを買った程度。むしろベスト盤を買った最近の方が好きなくらいだ。やはり当時はモリッシー(Morrissey)の歌声とスタイルがどうにもしっくりこなかったし、衝撃を与えたという歌詞を理解していなかったからに他ならない。若い頃にしっかり歌詞カードを読んでいたらのめりこんだかもしれない。

アルバムはメンバーが最初からトップギアで飛ばしていて、当時のバンドの充実した状態が垣間見える演奏だ。選曲もベスト的な内容で、スタジオ・ヴァージョンのポップさが薄れスピード感が加わっている。まとまりはいいが、編集の加減か意外にも会場の熱い空気感っていうのはやや抑え気味で、ライヴ盤としてすごく優れているとは言い難いんだけれど(後から映像を観たら印象が変わった←揺れた見づらい映像だけれど、こちらの方はずっと熱いです)。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (1993/11/10)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Warner Bros UK
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The Last Post / Carbon/Silicon

2015年12月27日 | パンク・ニューウェーヴ

The Last Post / Carbon/Silicon (2008)

元クラッシュ(The Clash)のミック・ジョーンズ(Mick Jones)と、元ジェネレーションX(Generation X)のトニー・ジェイムス(Tony James)が作ったバンド「カーボン・シリコン(Carbon/Silicon)」。彼らは通常の音楽リリース形態と違い、ネットでフリー・デジタル音源を発表したり、アルバムもデジタル音源のネット購入が主で、実際にCDとしてフィジカルに売られたものはごく限られていた。自分もそういうダウンロード音源をわざわざCD-Rに起こして聴いていたが、たまたまオークションでCDを見つけたので即購入。

クラッシュ~ビッグ・オーディオ・ダイナマイト(Big Audio Dynamite)を経て、病気があったりと活動を縮小していたというミック・ジョーンズ。下手くそだが味のあるヴォーカルと、切ないメロディーで、心に残る曲を書く彼の活動再開を素直に喜んだ。しかも相棒が、クラッシュ以前に「ロンドンSS(The London SS)」というグループからの付き合いがあるトニー・ジェイムス。このバンドでは完全にサイド・マンの役割を引き受けているが、盟友とあってとても楽しそうな雰囲気が伝わってくる。前述のようにディスコグラフィーが特殊なので、どういういきさつのどういうアルバムなのか情報が少ないのだが、ネットで既に発表された曲が大半なのでサンプラー的な扱いだろうか(※後で調べるとフランス限定発売の2枚組だそうだ)。ポップで明るい曲調の曲が多く、印象的なギターリフが目立つ曲群はどれもなかなかの出来映え。2枚目は2008年のライヴ盤。ライヴだと特に、相変わらずミック・ジョーンズのヴォーカルは下手くそだが、あの声にはなぜかグッとくるんだよなァ。2年ほど動きが無いようだが活動はどうなっているのかな? このまま消えて行くには惜しい。 

オークションにて購入(¥634)

 

  • CD (2008/11/17)
  • Disc : 2
  • Format : Import
  • Label : Wagram

 

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At CBGB, Whisky A Go Go / Television

2015年12月13日 | パンク・ニューウェーヴ

 

At CBGB (SR-035)Whisky A Go Go (SR-028/29)  / Television (2007)

来年早々にも来日公演が予定されているテレヴィジョン(Television)。残念ながら東京にも大阪にも参戦出来るメドはたっていない…。手に入れたのはアルバム・デビュー前の1976年のニューヨーク、CBGBでのライヴと、アルバム発売直後のハリウッドはWhisky A Go Goでのライヴ・ブートレグ(海賊盤)。自分が彼らを聴き始めた80年代後半の音源リリース状況は現在とは雲泥の差があり、オリジナル・アルバム2枚こそ入手は簡単だったが、ライヴ音源というと、自分が所有している他のタイトルは、ROIRレーベルの「The Blow Up」オリジナル・カセットテープ版(下左)や「Live Portland Oregon 1978」(下中)、それに有名なイーノ(Brian Eno)デモ関係を収録した「Double Exposure」(下右)の一部ぐらいだった(もちろんアナログ・ブート)。西新宿(海賊盤の世界的メッカなのです)に日参していた頃もあまり多くのタイトルを見た覚えはない。

  

現在はオフィシャル盤は貴重なボーナストラック付きだし、ライヴ音源も、入手困難ではあるがオフィシャルでライノ・ハンドメイドの作品があったり、そこそこいい音のブートレグも入手可能だ。それより何よりネット上には数多くの音源が転がっている。すごい時代だなァ。

「At CBGB」は、76年というメジャー・レコード・デビュー前の音源ながら、良好な録音。すでに74年頃からグループとしてライヴ活動をしていて、トム(Tom Verlaine)はパティ・スミス(Patti Smith)とも活動を共にしていたからか(2人は同棲していたことも…)、完成された演奏。でもインプロヴィゼーションともなるとフリーキーで、ある意味彼らのピークはすでにこの頃にあったのかもしれない。彼らのファースト・シングルで、バンドの最重要曲のひとつ「Little Johnny Jewel」では「メリーさんの羊」のメロディーを挟み込む余裕も。貴重なのは、未発表曲の「(I Don't Know Why)?」、「Breakin' In My Heart」と、トムがソロ・アルバムで発表し、かのデイヴィッド・ボウイ(David Bowie)がカヴァーしたことで知られる「Kingdom Come」と同名の曲が演奏されていること。後年に発表されたソロ曲とは歌詞も曲調も全く違ってパンキッシュなのが興味深い(らしくないドラム・ソロも!)。演奏のテンションが高いっ。

2枚組「Whisky A Go Go」は、1977年の2公演3セットを収録。拡がりの感じられる素晴らしい隠密良好録音。ファースト発表後なので冒頭のアナウンスでは「Elektra Recording Artist!」と紹介されている。ディラン(Bob Dylan)の「Knockin' On Heaven's Door」、米ガレージ・バンドのカウント・ファイヴ(Count Five)の「Phychotic Reaction」、13th・フロアー・エレヴェーターズ(The 13th Floor Elevators)の「Fire Engine」のカヴァーを含む演奏。前述の録音からたった9か月経っただけの演奏なのに、なんだか落ち着き払った雰囲気。セカンド・アルバムのタイトルになり(当時)未発表の「Adventure」や、名曲「Marquee Moon」の完成された長尺ヴァージョンが聴けるのがうれしい。

ネット上の情報ではこの2作品や、以前手に入れた作品のリリース元「Seymour Records」は日本のメーカーとなっているが、真実はいかに…。

・「At CBGB」Live at CBGB, New York City, NY July 31, 1976 (SR-035)
・「Whiky A Go Go」Live at Whisky A Go Go, Los Angeles April 1977 (SR-028/029) 

オークションにて購入(各¥336)

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What The World Needs Now / Public Image Limited

2015年11月23日 | パンク・ニューウェーヴ

What The World Needs Now / Public Image Limited (2015)

今年発売されたPIL(パブリック・イメージ・リミテッド)のニュー・アルバム。彼らのような歴史的バンドでも昨今は大手レコード会社との契約は難しいようで、独自のレーベルからの発売。ジョン・ライドン(John Lydon)は発売にあたって「早く買わないと売り切れるゾ!」とハッパを掛けていた(笑)。往年のバンドがここにきて活発な活動を続けている。ライヴでの充実度、PVやメイキングの様子なんかからすると、現メンバーと余程ウマが合っているんだろう、はつらつとしているのが分かる。相変わらず譜面を置いて、歌詞は覚えられないようだ(苦笑)。

先行して発売されたシングル1「Double Trouble」はまさにジョンならではの叫び。目をひんむいて歌う姿が頭をよぎる。静かな雰囲気の6「The One」、昔を彷彿とさせるような音の暗さがある3「Bettie Page」(コーラスはバカバカしい・笑)など立て続けに(チープな)PVで発表された曲をはじめ、聴きどころは多い。アルバム全体としてはグッと腰を落として落ち着いていて、過去のようなアバンギャルドさを期待するのはもはや無理かもしれないが、後半のマイナーコードの曲にはやっぱり”らしさ”がしっかり。音楽的にはとても充実しているように感じられる。残念ながらもう名古屋に来ることは無いだろうが(注・参照)、いつでも真面目で、サービス精神がたっぷりで、お茶目なジョンがますます好きになっている。

amazonにて購入(¥1,728)

  • CD (2015/9/4)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Pil Official

 

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The Bus Driver's Prayer & Other Stories / Ian Dury

2015年11月11日 | パンク・ニューウェーヴ

Dury

The Bus Driver's Prayer & Other Stories / Ian Dury (1992)

1992年に発表されたイアン・デューリー(Ian Dury)の7枚目のオリジナル・アルバム。ザ・ブロックヘッズ(The Blockheads)との最初の2枚が超のつく名盤なだけに、後期の彼の作品はどうしても影が薄いが、聴くとどれもクオリティーは維持している。そういう自分も最初の3枚とベスト盤を愛聴してはいるものの、その後は気が向いた時にポツポツと買い足している程度なのだが。もう亡くなって15年も経つのか…。

個人名義のアルバムだが、バックを務めるのはブロックヘッズを中心とした面々。勝手知ったる関係のメンバーらだけに、音楽的にも大きな変化はなく、歳を重ねた分、落ち着いた印象がする。プロデュースはミッキー・ギャラガー(Mickey Gallagher)と共同とのこと(インフォは少ない)。タイトルだけ見るとコンセプト・アルバムのようだが、特にストーリーがあるわけではないようだ。アメリカ人的ではないファンキーさと、ロンドン訛りたっぷりの渋いイアン・デューリーのヴォーカル。時に調子っぱずれでとぼけた雰囲気がいっぱいだが、歌詞は結構辛辣だったりする。ミドルテンポの曲が多く、弾けた曲は見当たらないが、イアン・デューリー節は健在。

中古店にて購入(¥780)

  • CD (1994/7/5)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Demon Records UK
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The Wonder / Tom Verlaine

2015年11月02日 | パンク・ニューウェーヴ

The Wonder / Tom Verlaine (1990)

テレヴィジョン(Television)のトム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)の6枚目のソロ・アルバム。商業ベースに乗っていない彼のような音楽の場合、仕方がないことだとは思うが、アルバム毎にレーベルを転々としていて、これはFontanaからの発売。当時はテレヴィジョンの再結成(1992)少し前の時期。どんな活動をしていたかはさすがに思い出せないが、たしかこのアルバム、本国アメリカでは発売されなかったんじゃなかったかな。CDでも随分長い間手に入り難い状況が続いていたはず。バンドのパーソネルを見ると、ソロ活動を初期から支えてきたジミー・リップ(G:Jimmy Ripp)、フレッド・スミス(B:Fred Smith)という現在も一緒に活動を続けるメンバーの他にベテランのアンディー・ニューマーク(Andy Newmark)がドラムスを担当していたのは意外だった。

冷たく燃えるトム・ヴァーレイン独特のトーンで始まるアルバム。自分が聴きだしたのはもちろんテレヴィジョンからだったが、この後の再結成後のテレヴィジョンとこのアルバムを比較しても、前半はその違いをあまり感じないほどしっくりときている(当人はインタヴューでソロとテレヴィジョンで出てくる音は全然違うと言っているが…)。もちろんソロでも6作までの間には音楽性の振幅があったんだけれど、アナログ盤で摘み喰いしかしていないのでその辺は把握していない。確かに違うのはドラムスのタッチか。後半のポップな曲になるとさすがにソロ色が強くなる。でもコレ売れるか?…売れないわなァ…(笑)。(注・とうの昔に結果は出ております)

オークションにて購入(¥336)

  • CD (1996/3/15)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Fontana

( トム・ヴァーライン テレビジョン ヴェルレーヌ NYパンク ニューヨーク・パンク )

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Before And After Science / Brian Eno

2015年10月16日 | パンク・ニューウェーヴ

 

Before And After Science / Brian Eno (1977)

ブライアン・イーノ(Brian Eno)1977年の作品。1977年と言えば、イーノは共作やプロデュースでトーキング・ヘッズ(Talking Heads)の連中やデイヴィッド・ボウイ(David Bowie)と関わっていた時期。音を聴いてみてもニュー・ウェーヴっぽさが満点だし、歌声を聴いてみても、心なしかデイヴィッド・バーン(David Byrne)そっくりに聴こえるところもある。こういったコマーシャリズムから少し離れたアーティスティックな音楽が、だんだんとメインストリームを侵食し、第2期ブリティッシュ・インヴェイジョンを含むMTV世代に繋がっていくことになる。自分はちょうどその頃に多感な(笑)小学生だったので、モロにその影響を受けたと思う。ただ当然、当時はそれとは知らずに聴いていたのでイーノらの存在を知るのはもうちょっと後だったが。

アルバム前半ははそんな空気いっぱいの曲が多く思い切りポップだが、その後はだんだんと、ある意味イーノらしい静かなアンビエントな雰囲気に落ちていく。アナログ・レコードだともっとはっきりと空気が割れただろう。でも必ず「歌」があるのがこのアルバムの特徴。クレジットを見ると、フィル・マンザネラ(Phil Manzanera)、ロバート・フリップ(Robert Fripp)、フィル・コリンズ(Phil Collins)など、なるほどといった豪華なプログレ系アーティストの名が並ぶが、意外にもヘッズの連中は誰もクレジットされていない。やることなすことかっこよかった才気溢れるイーノの傑作。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Eg

 

( デビッド・バーン デビッド・ボウイ ロキシーミュージック キングクリムゾン ジェネシス ブランドX )

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Damned Damned Damned / The Damned

2015年10月11日 | パンク・ニューウェーヴ

Damned Damned Damned / The Damned (1977)

言わずもがなの名盤、1977年発売のロンドン・パンクの雄、ダムド(The Damned)のファースト・アルバム。もちろんアナログ(オリジナルでなく再発盤)で所有しているので、買い直しの愚行。CDではベスト盤しか持っていなかったので、つい元の曲順で聴きたいな、と買ってしまった。初っ端の「Neat Neat Neat」のベース音からサイコー!の一言。あとは怒涛の12曲、全部名曲(他にビートルズのカヴァー「Help」他2曲をボーナス収録)。これで「コナい」奴はパンク・ロックに用無しだろう。ほとんどの曲がギターのブライアン・ジェームス(Brian James)の作曲。セカンド(一般的評価は低いがこれも名曲揃い)の後に袂を分かつことになるのだが、普通ならメインのソングライターが居なくなったらバンドは完全消滅だろうが、そうはならなかったのが偉いところ。

パンクのオリジネーターと言えるバンドのひとつでありながら、政治的なメッセージがほとんど感じられないのも特徴。特に日本では評価が今ひとつだったが、再結成した後の80年代のゴス路線は、欧米ではパンク時代よりも評価が高かったような覚えがある。確かに日本人にはちょっとついていけない世界だったかも(自分もあまり聴いてない)。日本でのCD発売元はテイチク。確かTレックス(T・Rex)もテイチクだったと思うが、何だかレーベルとしてのイメージが野暮ったく、洋盤CDの廉価シリーズを出し始めたのもここが早かったが、粗製乱造で、自分の中ではずっとイメージが悪いレーベルだった。様々な編成で何度か来日しているが、一度もライヴを見ることはなかった(はず)。ただ、ギターのキャプテン・センシブル(Captain Sensible)は何かのライヴで見た覚えがあるんだよなァ。あれ何だったかな…。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (1992/9/30)
  • Disc : 1
  • Label : テイチクエンタテインメント
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