ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

パブリック・イメージ・リミテッド @名古屋・クラブダイヤモンドホール

2013年05月17日 | ライヴ(日本公演)

Pil

パブリック・イメージ・リミテッド (4月2日 名古屋・クラブ・ダイヤモンド・ホール)

あまり記述を見かけないので遅ればせながらパブリック・イメージ・リミテッド(PIL, Public Image Limited)の名古屋公演をレポート。初の中国公演を経て待望の来日公演初日がここ名古屋だ。

うっかり少し前のパティ・スミス(Patti Smith)名古屋公演のチケットを買いそびれ、売り切れとなってしまい残念だったので、あわてて入手に走ったがこちらはあっさりと購入出来た。場所はダイヤモンドホール。ここのホールに足を踏み入れるのはかなり久しぶりだ。開演前に会場のビル付近を歩いても全く人が居ない(笑)。会場を間違えたかな、と思う位ひっそりしていて不安が…。ロック界の生ける伝説がお目見えするというのに名古屋の人の冷たい事よ。日本はもっと外国みたいに公演予告ポスターをベタベタと貼りつける事の出来るスペースを作るべきだと思うなぁ。宣伝不足なのは明らか。

会場入りしてもその「静けさ」は変わりなく、小さなハコにも関わらず一段上になった席も開放されない。開始20分前でも100人以下(数えました)という信じられない状況で、友人に不安のメールを送るも、「それ多分”握手会”かなんかに変更して中止っすよ(笑)」と返信される始末。実際、内心ジョン(John Lydon)が本当に演ってくれるかどうか心配した。

ほぼ定刻のガラッガラのホールにメンバー登場。やっぱりジョンの存在感はバツグン。マイク・スタンドの横にアンチョコ用の譜面台があるのは御愛嬌。そして原始的な叫びから始まる1曲目からジョニー節炸裂。そうそう、この声。これが聴きたかった。ジョニーの声は絶好調といった感じでグイグイと引き込まれる。正直ここまでのコンディションを期待していなかったので大感激。初期のPILが好きな人でも後期のポップなPILが好きな人でも充分に満足出来る演奏内容だ。メンバーの演奏もタイトだし、特に仙人のような容姿になったギターのルー・エドモンズ(Lu Edmonds)は様々な形態の弦を操り大活躍。

ジョニーはおどけてみたり、「何も見えんから赤いライトを消せっ!」と怒ってみたり、お約束の手鼻をかんだりと相変わらず表情豊か。そして肝心のパフォーマンスに手抜きは一切無かった。いやぁ、来て良かった。このクオリティのライヴと生ける伝説を、高校文化祭の出し物の客程度の人数で見守るのはある意味貴重な体験だった。でも、この客入りじゃもう二度と名古屋には来ないだろうな…(涙)。

<セットリスト>

01. 4 Enclosed Walls
02. Albatross
03. Deeper Water
04. Memories
05. Reggie Song
06. Disappointed
07. Warrior
08. Flowers of Romance
09. One Drop
10. Death Disco
11. Love Song
12. Public Image
---encore---
13. Out Of The Woods
14. Rise
15. Open Up

Piljapantour


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