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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Ticket That Exploded / Television

2015年09月21日 | パンク・ニューウェーヴ

Ticket That Exploded / Television (2008)

テレヴィジョン(Television)最期のツアーである1978年オレゴン州ポートランドのThe Earth Tavernでの公演を収録したブートレグ(海賊盤)。アナログ時代から有名な音源で、自分もアナログ2枚組の盤(写真下)を所有している。さすがに最近はアナログ・ブートレグをひっぱり出して聴くパワーは無くなってしまったが、こうして久しぶりに聴いてみると、貴重な音源をむさぼり聴いていた頃の興奮が甦る。現在ほど簡単にそういった音源を聴くことが出来る時代ではなかったので、西新宿や下北沢の店に通い、悩みに悩んで高額だったアナログ・ブートレグを購入して、家に持ち帰り、針を落として音質の悪さにがっくりと肩を落とした経験も数えきれない。

この公演の音源は昔から良好音源として知られていたが、アナログ時代から比較すると格段に音が整理され聴き易くなっているのが分かる。隠れた名曲で、セカンドの最後に収録されていた「The Dream's Dream」から静かに始まる演奏は、このツアー後に解散するとは思えないテンションの高い演奏と、冴えまくるギター・コンビネーションで最初からグッと惹きつけられる。独特の痙攣するようなギター・トーン、クールな中にも絶叫するヴォーカル、キャリアを総括するような選曲、と聴きどころが一杯。かっこいい。最後「Marquee Moon」の絶頂時に音のレヴェルが下がる部分があるのだけ残念。1月に来日が決定したようだが、その時期に東京(あるいは大阪)まで行けるか?どうする?

前回の来日公演の記事はこちら

オークションにて購入(¥338)

・Disc:1
・Format: Bootleg
・Label: Seymour Records

 

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L.A.M.F. The Lost '77 Mixes / Johnny Thunders & The Heartbreakers

2015年09月08日 | パンク・ニューウェーヴ

L.A.M.F. The Lost '77 Mixes / Johnny Thunders & The Heartbreakers (1994)

70年代後半のロンドン・パンクに強い影響を与えた元ニューヨーク・ドールズ(New York Dolls)のギタリスト、ジョニー・サンダース(Johnny Thunders)が結成したハートブレイカーズ(The Heartbreakers)。最初期にはリチャード・ヘル(Richard Hell)が在籍していたことでも知られる。パンク勃興期にロンドンでライヴ活動した事もあって、その影響力は大きく、グループとしては短命だったにも関わらず、ある意味神格化されていた。Track Recordsから発売された彼らのファーストで唯一のスタジオ・アルバム「L.A.M.F.」のオリジナル盤は80年代後半の西新宿で見かけたことがあったけど、とんでもない値段が付いていたなァ。当時はまだネット環境がない時代だったので、オリジナル盤の存在を知るには、書籍のわずかな記述や実際に店まで足を運んで見るしかなかった。今考えると面倒臭い時代だったが、自分の身の程が実感できる、ある意味幸せな時代でもあった。

自分がCDを集め始めてから最も初期に購入した輸入盤のひとつが「L.A.M.F. Revisited」と題されたリミックス盤だった。当時はまだパンク関連はレコード盤を集めていたが、上述の通り廃盤で、とても手が届かない値段だったので、仕方なしにCDを買ったのだった。でものめり込む程までは聴きこまなかったと思う。共作曲「Chinese Rocks」がかぶるラモーンズ(Ramones)の方がハマったかな。CDでも長く発売されていなかったオリジナル盤が発売されたのは1994年(ただ若干の改変はあるようです)。今回購入したこれはその再発2枚組。ボーナス・ディスクには歌無しや、別ミックスが収録されている。77年のオリジナル・ミックスは、タイトなロックンロールがぎっしりと詰め込まれ、それでいてジョニーの歌はルーズで、今聴くと改めてかっこいい。これを聴く分にはRevisited発売に至ったミックス・ダウンの不満なんかあまり感じさせないけど…。オリジナル・アナログはもっとモコモコの音だったんだろうか。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2011/2/14)
  • Disc: 2
  • Format: Import
  • Label: Jungle
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My Life In The Bush Of Ghosts / Brian Eno-David Byrne

2015年09月04日 | パンク・ニューウェーヴ

My Life In The Bush Of Ghosts / Brian Eno-David Byrne (1981)

大阪に行った際に難波を歩いていたら、ブックオフが屋外ワゴンセールをやっていた。暇つぶしに覗いてみたら、(自分にとっての)お宝がザックザク。ボックスだろうと、何枚組のCDだろうと全部250円均一だったので途端に真剣になり、帰りのバッグが一杯で重くなるくらい買い漁った。その中に入っていたのがこの1枚。ブライアン・イーノ(Brian Eno)とトーキング・ヘッズ(Talking Heads)のデイヴィッド・バーン(David Byrne)の共作。ヘッズの同時期の名作「Remain In Light」は輸入盤カセットテープ(!)で所有していたが、こちらまでは手を伸ばさなかった。もちろんその後、断片的には聴いたが、アルバムとして聴くのはこれが初めて。実はレコード、CDなど、媒体によって若干収録曲が違うのだとか。

ヘッズのメンバーも一部参加しているから、バンド活動と並行して制作されたのだとばかり思っていたが、録音はこちらの方が先のよう(イーノは先述のアルバムまで彼らのプロデューサーでもあった)。異形のリズム1や呪術的な2など、前半は無国籍なリズムの洪水。印象としては非西欧のアフリカや中東といった地域の旋律が頭に浮かぶ(もちろん本質はそれらとは違うのだろうが)。昔のラジオから流れるようなざらついた音質のアジテーションが印象的。バーンのヴォーカリストとしての部分は全く表に出ない。進行するにしたがって音楽は、躍動するリズムが影を潜め、イーノらしさ一杯のアンビエントな世界に落ちていく。きっとCDではなく、A面B面に分かれたアナログで聴くともう少しアルバムの性格がはっきりとするんだろう。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1990/10/25)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Sire
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White Riot Tour 1977 / The Clash

2015年07月11日 | パンク・ニューウェーヴ

White Riot Tour 1977 / The Clash (2007)

オリジナル・ロンドン・パンクの雄ザ・クラッシュ(The Clash)の1977年のライヴ音源。正規盤のような扱いでamazonなんかでも売られているが、レーベル名などからいくと、ほぼ海賊盤(ブートレグ)。どういう経緯で発売されたものかは分からなかった。最近はアーティスト公認だったりするブートレグもあるので難しいが、クラッシュについては公に認めた音源は無いはず(イギー・ポップなどは一時期、海賊音源を認めて正式に許諾したことがある)。彼らの1977年の公式な高音質録音は残っていないのかな…。

1977年と言えば、ロンドン・パンクにとってシンボリックな年で、クラッシュの曲名にもなっている(このアルバムの最後にも収録)。実際は1975年辺りからニューヨーク・パンク勃興の動きがあり、ロンドンではセックス・ピストルズ(The Sex Pistols)が活動を始めているが、1977年になると、実際にピストルズらのライヴを体験した連中が、我も我もとバンドを組み活動を開始する、いわゆるDIY(Do It Yourself)という流れが出来て、雨後の筍の如くパンク・バンドが誕生したのだ。このアルバムには同年5月に行われたイングランド中部・レスターでのライヴ音源が収録されているので、観客の中には、すぐにバンドを始めるであろうパンクスがたくさんいた事だろう。ひょっとして、のちに有名になった若者も居るかもしれない。「タイムマシンがあったら、何時の、誰のライヴを観に行きたいか?」という質問があったら、自分はなんと答えるだろうか。必ず1977年のクラッシュは入るだろうと思う。

このCDに収録されている音は、当然だが良くはないし(それでもこの時期の彼らのブートとしたらかなりイイ)、演奏も上手くはないが、聴くに値しないかというとそうではない。音に出さずにはいられないどうしようもない焦燥感と、ちょっとした名声への色気が充分に感じられ、熱くて迫力ある演奏を聴くことが出来る。痺れるほどかっこいい。ファンは必聴です。ファースト・アルバムに収録された楽曲もアレンジや歌詞が違っていたりと、まだ手探りな状態なのがよく分かる。これ公式に音源を入手してリマスタリングして発売してくれないかな。彼らの魅力のひとつが、ジョー(Joe Strummer)、ミック(Mick Jones)、ポール(Paul Simonon)の3人が(ある意味)それぞれフロントマンである事。それぞれ個性の違うヴォーカルだし(3人とも下手クソだが・笑)、3人ともフォトジェニック。何しろこの頃のクラッシュはカッコイイ。

 ↓ 同公演のポスター 「at De Montford Hall, Leicester 28th May 1977」

オークションにて購入(¥842)

  • CD (2007/4/5)
  • Format: Import
  • Label:Good Times Music 
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Big Science / Laurie Anderson

2015年02月01日 | パンク・ニューウェーヴ

Big Science / Laurie Anderson (1982)

ローリー・アンダーソン(Laurie Anderson)のデビュー・アルバム。収録曲は実験的でシュール。いわゆるポップともロックとも全く違う音数少ない世界で、「パフォーミング・アート」と呼ぶのがふさわしいだろうか。ほとんどの曲でローリーは「語り」であり、いわゆる「歌」ではない。このアルバムからは「O Superman」というヒットが生まれている。この曲もヒット(イギリスで)したというのが信じられない変わった曲だ。彼女の曲で、自分が今まで唯一聴いた事があるもその曲だけで、米ライノのインダストリアル・ミュージックのコンピレーション盤「Industrial Strength Machine Music 」に入っていた。一度聴いたら頭から離れないインパクトのある曲だが、掘り下げるところまでは行き着かず、他にはアナログもCDも1枚も持っていなかった。82年というと、ポップからロックから、洋楽に興味を持ち始めた頃だから、むさぼるように色々聴いていたんだけれど、さすがに田舎の少年には彼女のような特殊なアーティストは引っ掛かってこなかったのだろう。

実は彼女、ルー・リード(Lou Reed)の晩年にパートナーとなったので、少し興味が出たのだった(結局結婚したはず)。アーティストとしての活動は知っていたが、まさかルーと一緒になるとは思わなかったので、その組み合わせにはかなりビックリしたなァ。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (1995/2/16)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Warner Bros / Wea
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The Very Best of Elvis Costello

2015年01月16日 | パンク・ニューウェーヴ

The Very Best of Elvis Costello (1999)

パンク・ニューウェーヴ系の音楽が好きな割にはエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)は熱心には聴かなかった。持っているのもアナログのファーストだけ。それも覚えてしまうほど繰り返し聴いた覚えはない。初来日時の武勇伝やなんかは知っていたので、もっと興味を持ってもよさそうなもんだったが。しばらくぶりに聴いてみたいと思い、このベスト・アルバムを購入した。

コステロと言えばあの特徴的なヴォーカル。鼻が詰まったような声ではあるが通りが良く、誰が聴いてもすぐにコステロと分かる稀有な声の持ち主。ちょっと鼻につく節回しをするけれど…。音楽性は初期のパンキッシュなものから、落ち着いた大人の音楽に変わっていったが、後期の音楽を聴いてみてもコステロの声を通すと一貫したものに聴こえてくる不思議。このベスト盤でも彼の20年間位のキャリアから選ばれているが、ベスト盤にありがちな、時代による音楽性の差が驚くほど少ない。ニューウェーヴ期の定番、初期のレゲエのリズムを採り入れた曲の切れ味もいいし、しっとり歌い上げる曲もいい。ちょっと見直した。こうして聴いてみると、若干チープではあれど、やっぱり初期のはつらつとした曲が好きだな、自分は。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (1999/10/22)
  • Disc: 1
  • Label: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
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Original Album Series / The Cars

2014年11月20日 | パンク・ニューウェーヴ

Original Album Series / The Cars (2010)

ワーナーから発売されている5枚組のオリジナル・アルバム・シリーズ。簡易紙ボックスに5枚の紙ジャケが収められている。現在どのくらいのアーティストが発売されているかは知らないが、大体1,500円から2,500円くらいの値段で代表的なアルバムが5枚揃う便利な企画。以前購入したアーティストでもそうだったが、紙ジャケは簡易なもので、各アルバムとディスクが判別しやすいように(?)、ジャケ周囲とディスクが5色で色分けされている。ちょっと大きなお世話のような気もするが、どのみち細部まであまり拘らない感じのシリーズなので、これはこれで便利。音は特になんの説明も記述も無いが、(たぶん)リマスターされた最新のものを使用している場合が多いようだ。

カーズ(The Cars)はMTV時代にPVの効果もあり大きく飛躍したが、それまでのアルバムも傑作ぞろい。自分はまさにそのMTV時代から聴き始めたので、初期のアルバムは持っておらず、ヒット作「Heartbeat City」とベスト・アルバム、それにライヴ音源を持っている程度。今回ファースト・アルバムから初めてしっかり聴いたのだが、どれも素晴らしい出来の作品ばかり。良質なポップが満載で、特にファーストは怒涛の名曲連発で充実度が凄い。2作目、3作目になると少し落ち着いた感じも出て、雰囲気も変わってくるが、それでも各アルバムにしっかり印象的なポップ・ソングがいくつかあり、そして5枚目でまたスーパー・ヒット、とキャリアを通じて素晴らしい履歴。曲のタイプは違うが、まるでポリス(The Police)のような歴史だ。ちなみに4作目までのプロデューサーはクイーン(Queen)で有名なロイ・トーマス・ベイカー(Roy Thomas Baker)。全然知らなかったので意外だった(イギリス人だし)。

オークションにて購入(¥1,368)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc: 5
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label: Warner Music

 

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The Arista Years 1975/2000 / Patti Smith

2014年11月02日 | パンク・ニューウェーヴ

 

 

The Arista Years 1975/2000 / Patti Smith (2011)

久しぶりに4枚目のオリジナル・アルバム「Wave」を聴いて、70年代のパティ・スミス(Patti Smith)のかっこ良さを再認識。勢い余って2011年に出た8枚組紙ジャケCDボックスを購入してしまった。8枚のうちアナログ・レコードは5枚、CDは3枚持っているというのに…。なんたる効率の悪さ。でもこのボックス自体の効率はいい。紙ジャケは最近輸入盤で流行りの簡単なもの。微に入り細を穿つ職人技の日本盤紙ジャケと違い、大雑把だが気にしない。これって昔のアナログ盤でもそうだったよね。それより開けて気になったのはCDのレーベル面がコロンビアの通称「Six Eyes」のようなデザインになっていた事(アイの部分にAristaの文字が…)。そうかアリスタってソニー傘下だったか。今は…どうもよく分からない。買収、買収でレコード会社もどこがどうだかよく分からない時代になりました。

それはともかく、このCDのうち5枚は(たぶん)1996年のリマスターをそのまま採用していてボーナストラックが付いたもの。やはり文句なしにかっこいい。6枚目からは自分の興味が薄れた事もあってあまりしっかり聴いていなかった。昔と比べると歳相応に落ち着いたヴォーカルで声域も低くなり、勢いこそ減っているものの、アルバムとしてのクオリティはどれも高い。楽曲も派手さはないものの、むしろ現在評価されているのは復活以後の作品なのだろう。でも自分は初期に思い入れが強すぎるので、どうしても5枚目までのアルバムばかり聴いてしまう。最近のパティを映像で見ると、歳相応に老けたとはいえ、チャーミングな笑顔は変わっていないのだが、「ヒゲ」が生えていて(笑)引いてしまう…。化粧っ気が無いのは昔からだが、ヒゲは剃ってくれても…。

カテゴリーは便宜上「パンク・ニューウェーヴ」にしているが、70年代は仕方ないとしても、今では全然違う。このgooブログの記事ひとつに対して、ひとつのカテゴリーしか割り当てられない不便さ、何とかならないのかな…。

オークションにて購入(¥2,514)

  • CD (2011/11/22)
  • Disc: 8
  • Format: Box set, Import
  • Label: Sony Import
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Change Becomes Us / Wire

2014年10月18日 | パンク・ニューウェーヴ

Change Becomes Us / Wire (2013)

ワイヤー(Wire)の2011年以来のオリジナル・アルバム。ここにきてコンスタントに活動を続けている彼らだが、大手のレコード会社ではなく、独自の配給(pinkflag.com)での発売となっていて、この日本盤も大手ではなくPヴァインからの発売。彼らのようなセールスが期待出来ないバンドが作品を発表していくには独自のレーベルでの販売というのは有効な手段だろう。でも数多くの未発表音源を表に出してくれるのは嬉しいが、ダウンロード音源や通販がほとんどなので、なかなか食指が動かず、手に入れていない音源が山ほどあって悩ましい。

何年か前からブルース・ギルバート(Bruce Gilbert)が抜け、オリジナル・メンバーではなくなってしまった彼らだが、コリン・ニューマン(Colin Newman)とグラハム・ルイス(Graham Lewis)、それにロバート・グレイ(Robert Grey)は現役。(個人的には)ソング・ライティングにもあまり影響は見られず、相変わらずじわじわとクールで熱い独自の世界は健在。時々70年代を思わせるようなパンキッシュな曲もあって頬が緩む。彼らの歌詞は難解というか、ちょっとシュールな情景描写が多いので、ネイティヴでない自分の頭にはなかなか入ってこないが、昔から彼らの音が造り出す雰囲気が好きなので、このアルバムも楽しめた。ある意味80年代以降の作品よりも初期を思わせる展開の曲が多いかも。と、書きながら後から調べたら、これらの楽曲はまさに、その頃(79~80年)に作られたもののリプロダクションなのだそう。納得。

オークションにて購入(¥1,232)

  • CD (2013/4/3)
  • Disc: 1
  • Label: Pヴァイン・レコード
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Wave / Patti Smith

2014年10月02日 | パンク・ニューウェーヴ

Wave / Patti Smith (1979)

パティ・スミス(Patti Smith)の一時引退前の1979年に発売されたアルバム。その後、死に分かれる事になる夫、フレッド”ソニック”・スミス(Fred 'Sonic' Smith)の事歌ったと言われる1曲目を始め、U2などにカヴァーされた2、バーズ(The Byrds)のカヴァー曲3など聴きどころも多い。もちろん自分はアナログ盤で所有しており、その頃は入れ込んでいた事もあって、貴重なシングルや12インチ・マキシ盤も集めていたくらいだったので、しみじみと懐かしい。ちなみにプロデュースはトッド・ラングレン(Todd Rundgren)。このCDは90年代に発表されたリマスターなので、ボーナス・トラックが付いており、シングルB面とかで発表されていた2曲が付け加えられている。

彼女の初期4作はどれも素晴しい名盤ばかり。復活したすぐ後の「Dream of Life」も素晴しい出来だったので、ある意味、奇跡的なキャリアと言っていいかも。それ以降のアルバムは続けて買っていないので断片的にしか知らないけれど、世間の評価を見ると、彼女ほど駄作のないアーティストも珍しいんじゃないかな。レコード・デビューする前の70年代初めからニューヨークではカリスマ的な存在のアーティスト(詩の朗読など)で、敏感な人達の間では元恋人のロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)らと共に知らぬ人がいないくらいだったそうだから、いわゆる「時代の寵児」というやつだったのだろう。それが痩せっぽちでボーイッシュな女性だったというのも面白い。

永いこと針を落としていなかったけど、久しぶりに聴いたら…やっぱり、いいなぁ。デビューからの3枚のオリジナル・アルバムと比較すると落ち着いた感じを受けるが、彼女特有の力強さは影をひそめ、訥々と歌い上げる、というような印象。これもまた傑作。だからちょっとボーナス・トラック2曲目の出来が邪魔にも感じる。彼女はいわゆる「ニューヨーク・パンク」というジャンル分けをされているので、テレヴィジョン(Television)と同じく、パンク・ロックとして聴くと「?」となってしまうと思うが、純粋にロックとして素晴しく、美しいアルバム。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (1996/6/18)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Original recording remastered, Import
  • Label: Arista

 

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