ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

烈風 (Reppoo) / Styx

2013年10月26日 | アナログ・レコード

Styx

烈風 (Reppoo) / Styx (1981)

スティクス(Styx)の1981年発売の来日記念盤アナログ・レコード。当時は持っていなかったが、100円コーナーに刺さっていたのでつい購入。日本独自編集で、インパクトあるジャケットといい、コンパクトにまとまったベスト的選曲といい、なかなかの好盤。こういう思い切ったアートワークや選曲での発売を各国の担当レコード会社の裁量に任されて発売出来ていた事が素晴しい。ま、「酢亭久洲=スティクス」の当て字には脱力するが。

自分が初めてスティクスを聴いたのはNHKで放送されていた貴重な洋楽番組「ヤング・ミュージック・ショー」の武道館ライヴの映像だった(こういう人も多いのでは?)。当時我が家には新し物好きの父が購入したビクター製のビデオテープレコーダーがすでにあった。当時の記憶を基に検索をかけてみると、なんと当時の値段は約25万円(!)とのこと。確かに録画用のVHS生テープが1本5,000円位した記憶があるからそんなものかもしれない。そこにこのスティクスの武道館ライヴ映像も録画して何度も見たからあの番組の印象は強い。

ちなみにその当時のビデオ・デッキがこれ↓ チャンネルがアナログ・ダイヤルだ(!)

Victor

つまり時期的にはあの名盤「Paradise Theater」には間に合っておらず、後追い。もちろん番組を見た後にレコードを買いに走ったのは言うまでもない。それでもヒット曲「Babe」ぐらいは聴いていたかな。

スティクスはバンドとして行き着いた先が、邦題「ミスター・ロボット」として知られる「Kilroy Was Here」だったのでキワモノっぽいイメージは拭えないが(笑)、ストーリー性を含んだプログレっぽい展開に、アメリカらしいハード・ロックとポップが組み合わさった多彩で面白い音楽性を持っていた。「Paradise~」に収録の「Half Penny Two Penny」のハードなギター・リフなんて今でもしびれるほどかっこいい。日本では某評論家達が「産業ロック」と名付けて揶揄したために、あまり音楽性うんぬんで語られることのなかったバンドだが、人気は安定してあったように思う。久しぶりに聴いたが、編集盤で内容がバラバラとはいえ、なかなか良かった。バンドに歌える人間が3人もいるというのはなかなかの強み。

A-Side
1  Borrowed Time
2  Crystal Ball   
3  A.D. 1928
4  Rockin' The Paradise
5  Suite Madame Blue
6  Boat On The River

B-Side
1  Come Sail Away 
2  Renegade
3  Miss America   
4  Blue Collar Man (Long Nights)
5  Babe 

(中古店にて購入¥105)


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