BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
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「その他」がメインのブログ。

翁の「しば」刈りは何ゆえ

2010年01月23日 | 雑感散文


  むかしむかし、あるところに
 おじいさんとおばあさんが
 住んでいました。

 ちょいと難しく言えば、
今は昔、翁と嫗ありけり。
 でもこれじゃぁ「竹取物語」に
なってしまうから好くない。
 今回のお話は、「桃太郎」でござる。

  おじいさんは山へ「しば」刈りに、
 おばあさんは川へ洗濯に行きました。

 …「芝」なんか刈って
どうすんだろうか、なんて事を
幼い頃は考えていたものです。
 要するに「ふるさと」の歌詞で
「兎おいしい」と聞き間違える類の
勘違いです。



 さぁ大人の皆さん。

 何故おじいさんは山へ
「しば」を刈る必要があるのか、
説明できますでしょうか。

 その前に、「しば」とは
一体何か分かりますでしょうか。

 ひょっとすると、これらのような
ごくごく簡単な昔話でさえ、
実はよく理解していない所が
あるのではないだろうか、
はたまた勘違いしたままの箇所が
なかろうか、と思ったのです。

 「舌切り雀」はそもそもスズメに
舌があるかどうかご存知ですか。
(念のために今調べたら、ありました。
 あったんですね、失礼しました。)
 「赤ずきん」は何故「頭巾」を
被っているのですか。

 更に言えば、世代によって
昔話に対する細部のイメージに
違いがあるのではなかろうか
とすら思う節があるのです。

 「さるかに合戦」で、
「うす」は何者だ?と思う子供が
いてもおかしくないわけでしょう。
 「ツルの恩返し」では
おつるさんは「旗」を織っていると
思っている子供もいるかもしれません。
 逆に「一寸法師」は我々よりも
上の世代でないと、その法師の大きさが
ピンと来ないかもしれません。

 昔話に対するイメージの違いや、
誤解や勘違い。
 このあたりを調べることが出来たら
実に興味深いことが分かるのでは
なかろうか、と思惟されるのですが。
 如何でございましょうか。