BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
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【爆問】地球の気性

2007年11月20日 | テレビ

 環境問題なんて、依然として分からないことだらけなのさ。

 農薬の代わりに、「天敵」を用いた農法で、どれだけ失敗例があることか。エイリアンの影響力は計り知れない。
 持続可能で、脱石油を目論んだ、バイオマスエネルギーは、世界中の穀物価格を高騰させ、近い将来の深刻な食糧危機をも感じさせた。

 それでは、地球温暖化はどうか。人為的作用が主たる原因であることは科学的に裏づけされたわけだが、いざそれを回避しようと動く際には、極めて慎重になる必要がある。
 それが地球にとって良いことだと思っていたら、その見えない裏側ではもっと深刻な事態を引き起こすのではないか、という「杞憂」もまた大事である。
 その好き例としてバイオマスエネルギーが取り沙汰されているが。


 今宵の「爆問学問 爆笑問題のニッポンの教養」(NHK)は、気象学。
 熱帯の気候が、日本の気候に強く影響していた、というのは台風ひとつとってもなんとなく分かりそうなものであったが、相手はそれこそ地球である、それを実証するのは容易なことではないはずだ。
 それを、気象学の教授さんが至極分かりやすく説明され、それを容易に理解できる、ということに感謝をしなくてはならない、のかもしれない。

 そして気象学の今最も関心が集まるのは、地球温暖化現象の解析。
 かつて、夢の薬DDTと世界中の科学者が太鼓判を押したような、夢の温暖化対策というものが生まれぬよう、多岐の観点及び専門分野を乗り越えての研究が、これからの「地球環境学」は求められているのではないか。
 と、いうのも、太田さんの話で思ったのだ。

 宮沢賢治は、詩人であり童話作家であるけれども、元々は気象学や地質学を専門としていたのだ。
 南方熊楠や柳田國男だって、最初から民俗学者だったのではなくて、それぞれ植物学者や農政学などを専門としていたのだ。
 一人で、様々な専門分野をカバーしていたのだ。そして偶然にも行き着いた先が、「自然学」に携わるものだった。あるいは必然的結果だったのか。

 だから、様々な視点で、という意味で、文系脳と理系脳がぶつかり合うこの番組の(時には不毛な)対談の意義というものがあるように思えた。
 多分。