本日の「世界ふしぎ発見!」(TBS)はマヤ・ホンジュラスの王とティオティワカンの王との謎めいた関係、そしてこれまた謎の「ゴーグル」についてを取り上げていました。
面白かったですね、南米の古代文明は研究が進むにつれてますます謎だらけになってくる。どの学問に於いてもそうなのかもしれませんけれども。
それで、今回の特集の主旨とはやや離れるところに、ワタクシはいたく感心したのですよね。
ホンジュラスとティオティワカンは交易する関係にあった、という一つの学説は、それによって双方の食文化や土木技術が混ざり合い補強し合い、そして多様で高度な文明を生み出していったというのです。
そうか、異文化がお互いの持っている良さを取り入れあいをすれば、お互いに文化を発展させ豊かになることが出来るのだ。異文化同士衝突している場合ではないのだ、と現代世界に置き換えながら、古代文明の「国際化」が如何に進んでいたか、そんなことを思っていました。
シルクロード然り、海上交易然り。今でこそグローバル社会云々といっているけれども、大昔の方が余程交流が盛んで、うまい具合に付き合っていたのではないか。
科学技術は今の方が「進んでいる」のでしょうけれども、コミュニケーションの技術とか、外来文化の寛容及び摂取能力は、古代の方が遥かに進んでいたのではないか。
だとすると考古学とか歴史学というのは、時が経るにつれて「退化」してきたそれら人類の能力技術の英知を、取り戻すためにあるのではないだろうか、などと考えておりました。
番組の感想どころか内容とは関係の無い、私個人的に思ったことを書いただけの記事でございました。
でも、それが大事じゃないんですか、テレビで得た知識を丸呑みするのではなくて、確りと噛み砕いて、そして(自分なりに)吸収しやすいように掻き混ぜてそして消化するという、一連の思考力が。これもひとつのメディアリテラシー。