マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

あなたのママになるために

2017-02-06 16:56:08 | 映画ーDVD

ーあなたのママになるためにーMA MA

2015年 スペイン 112分

 

監督=フリオ・メデム キャスト=ペネロペ・クルス (マグダ) ルイス・トサル (アルトゥーロ) アシエル・エチェアンディア (フリアン) テオ・プラネル (ダニ)

 

【解説】

ペネロペ・クルスが乳がんと闘う母親役を熱演したヒューマンドラマ。幼い息子を女手ひとつで育てる失業中の教師マグダは、乳がんと診断され右胸を切除することに。そんな折、息子を応援しにサッカー場を訪れたマグダは、交通事故で妻子を亡くした男性アルトゥーロと出会い、互いに惹かれ合っていく。アルトゥーロや息子と一緒に幸せな時間を過ごすマグダだったが、やがて乳がんが再発したことがわかり……。アルトゥーロ役に「ザ・ウォーター・ウォー」のルイス・トサル。「ANA+OTTO アナとオットー」のフリオ・メデムが監督・脚本を手がけた。(映画.com)

 

【感想】

いきなり乳がんの検査室から始まります。

一人息子を育てているマグダ(ペネロペ・クルス)。

医師から乳がんを告げられ、抗がん剤治療の後、乳房を切除することになった。

 

息子ダニ(テオ・プラネル)が活躍しているサッカーの試合中に、プロサッカーチームのスカウトマン、アルトゥーロ(ルイス・トサル )から、「息子さんには才能がある」と声をかけられた。

ところが、アルトゥーロに緊急の連絡が入り、アルトゥーロの妻と娘が交通事故に遭い、娘が死亡、妻も重体という。

 

マグダも病院に付き添っていくが、アルトゥーロは気が動転している。

マグダは、自分も辛い抗がん剤治療を受けながら、アルトゥーロのお見舞いも続ける。

やがて、アルトゥーロの妻が亡くなった。

 

マグダも乳がんを切除。

 

でも、マグダの悲劇はそれで終わらなかった。

がんの転移。

今度は余命も告げられた。

 

一人残される息子のことを考えると、胸が張り裂けそうなマグダ。

今度はアルトゥーロがマグダを支えてくれた。

 

やがて妊娠がわかる。

余命が先か、出産が先かもわからないが、マグダは産む決心をする。

 

ナターシャと名付けられた胎児。

ナターシャというのは、主治医がロシアから迎えるはずの養女の名前だった。

 

スペイン人との国民性の違いなでしょうか?

母親が亡くなるのがわかっていても赤ちゃんを産むのかと、とても疑問に思いました。

でも、赤ちゃんを心から愛しているアルトゥーロと主治医の喜び方を見ていると、この赤ちゃんにも、マグダが一番愛したダニのためにも、家族ができてよかったのかなあと思えるラストでした。

 

この作品、ペネロペが主演なのに日本未公開で、それも不思議。

とてもチャーミングなのに。

悪い映画ではありません。

一部ファンタジックだし、愛に溢れているし、どんなことがあっても前向きに生きるマグダの生き方には共感できると思いました。


サヨナラの代わりに

2017-02-06 16:50:44 | 映画ーDVD

ーサヨナラの代わりにーYOU'RE NOT YOU

2014年 アメリカ 104分

 

監督=ジョージ・C・ウルフ キャスト=ヒラリー・スワンク (ケイト) エミー・ロッサム (ベック) ジョシュ・デュアメル (エヴァン) ロレッタ・デヴァイン (マリリン) マーシャ・ゲイ・ハーデン(エリザベス) フランシス・フィッシャー(グウェン)

 

【解説】

ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命わずかとなった女性と、彼女に介護人として雇われた女子大生との交流を描く感動作。性格も境遇も全く違い、接点のない生活を送っていた二人の人生が交差し、深い絆で結ばれていくさまを、オスカー女優のヒラリー・スワンクと、『オペラ座の怪人』などのエミー・ロッサムが演じる。『最後の初恋』などのジョージ・C・ウルフが監督を務め、『トランスフォーマー』シリーズなどのジョシュ・デュアメルらが共演。

 

【あらすじ】

弁護士の夫エヴァン(ジョシュ・デュアメル)と理想的な日々を暮らしていたケイト(ヒラリー・スワンク)は、35歳で難病のALSと診断される。1年半後には車椅子での生活を余儀なくされ、友人たちの前で気丈に振る舞うことに疲弊した彼女は、奔放な大学生のベック(エミー・ロッサム)を介護人として雇う。全てが正反対で反目してばかりの二人だったが、ケイトの夫の浮気を機に、遠慮のない関係になっていき……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「最強の二人」に似たテーマですが、ラストはだいぶ違います。

ヒラリー・スワンクの演技がすごい。

 

弁護士でイケメンの夫エヴァン(ジョシュ・デュアメル)と素敵な家で暮らしているピアニストのケイト(ヒラリー・スワンク)は、誰もが羨むセレブな夫婦。

でも、ケイトの35歳の誕生日パーティで、友達に促されてピアノを弾いている時、手に違和感を感じた。

それから1年半後には車椅子生活となったケイト。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命わずかと診断を受ける。

 

介護人を雇うが、ケイトは気に入らない。

自分の言うことを聞いてくれないからだ。

わがままではない、できることは自分でやりたいと思う。

自分らしくやりたいと思うだけなのだ。

 

ある日、介護人の面接に大学生のベック(エミー・ロッサム)がやってくる。

介護経験ゼロのむしろ自堕落そうに見えるベックに、エヴァンは雇うことを反対する。

でも、自分の言うことを聞いてくれそうなベックを、ケイトは雇うことにした。

 

性格も暮らし方も正反対の二人。

でも、それがお互いに相乗効果をもたらしたのか、ベックもケイトも変わっていく。

 

ケイトは自分の人生や死と向き合い、正直に生きたいと願う。

夫が浮気していることに腹をたてるし、友達たちの同情も不快に思う。

 

ベックはあくまでもケイトに側に立ってケイトを守ろうとする。

しかし、ベックも自立を迫られていくのだった。

 

ラストは、ケイトの死に二人で向き合っていくところが見所でした。

 

本当、人が生きるって、生きる証を残すって、本当に壮絶なんだなあと思いました。


DRAGON ドラゴン

2017-02-06 16:42:52 | 映画ーTV

ーDRAGON ドラゴンーON - DRAKON

2015年 ロシア 107分

 

監督=インダル・ドジェンドゥバヴ キャスト=マリヤ・ポエザエヴァ (ミロスラヴァ(ミラ)) マトヴェイ・ルィコフ (アルマン) ピョートル・ロマノフ (イーゴリ) イェヴァ・アンドレイェヴァイテ (ヤロスラヴァ)

 

【解説】

凶暴なドラゴンを鎮める生けにえとして若い女性を差し出していたロシア辺境の国。生けにえに選ばれ、ドラゴンの生息地である孤島に連れ去られた美女ミラは、同じとらわれの身だという謎の青年と出会い、次第に恋心を抱くようになる。(ツタヤレンタル)

 

【感想】

WOWOWでたまたま、見ました。

全然知らない作品でしたが、一目で気に入りました。

たまにあるんですよね、こういう出会い。

だから、映画はやめられない!

 

昔々あるところに‥

ロシアの作品ですが、正統派、ど真ん中ファンタジーです。

 

その村には、ドラゴンにまつわる恐ろしい言い伝えがあった。

絶海の孤島に住むドラゴンが花嫁を求めて村にやってくる。

村は、村を守るため生贄として若い女性を差し出していた。

ある時、英雄がその孤島に行き、凶暴なドラゴンをやっつけた。

それ以来、ドラゴンは現れない。

 

公爵の娘のミラは、イーゴリと結婚する晴れの日を迎えていた。

ミラはドラゴンの伝説がが大好き。

姉や父に諌められても、ドラゴンの話をやめない。

 

婚礼が始まり、イーゴリの希望でドラゴンの古い歌が歌われた。

一転空はかき曇り、沖の彼方からドラゴンが現れ、ミラをさらっていった。

 

ミラが気がついたところは、絶海の孤島の洞窟の中。

傷だらけで横たわっていた。

洞窟を脱出しようといろいろ試みていると、山猫のような動物が現れ威嚇した。

さらに、男の声が聞こえ、ここを出てはならないという。

 

男の声は岩の向こうから聞こえ、岩の隙間を覗くと若い男がいた。

名前を聞いても「名前はない」というので、ミラがアルマンと名付けた。

 

ミラがしつこく話しかけ、握手を求めると、アルマンが消え、ドラゴンが現れた。

アルマンがドラゴンにやられと思つたミラは、アルマンのいた岩を壊すと、そこから外に出れた。

しかし、ドラゴンに見つかり、追われる。

行き止まりに追い詰められたミラの前に、再びアルマンが現れたが、ミラには、アルマンがドラゴンだということがわかった。

 

アルマンは、英雄に殺されたドラゴンの息子だった。

父が死んでから一人でこの島で生きてきた。

この島はドラゴンの死体でできていて、島からは青空に見えても、海からこの島に近づこうとすると深い霧がかかって見えないという。

ミラが助かるためには、愛するイーゴリへ祈りが届くように祈り続けなければならないという。

 

アルマンはドラゴンとして生きたくなかったが、ミラに触れるとドラゴンに変身して理性を失ってしまう。

 

ミラはイーゴリが救いに来るまで、アルマンと暮らすことにした。

 

アルマンとミラの暮らし。

ここが素敵です。

難破船から集めたもので部屋を飾り、服を作り、まるでお姫様と王子様のようです。

 

触れられない恋人。

すごくロマンティックでした。

 

衣装も、セットも本当に素敵。

寒い国のプリンセス、うっとりするくらい素敵です。

 

結局、ミラはいろんな術を身につけて、アルマンと別れ一人船に乗ってイーゴリのもとに帰ります。

再び婚礼の日、ミラは自分の本当の気持ちに従い、ドラゴンを呼んでアルマンのもとに帰るのでした。

 

こんなにいい気分になれるファンタジーも久しぶり。

ロシアの作品というのも新鮮でした。


杉原千畝 スギハラチウネ

2017-02-06 16:38:51 | 映画ーDVD

ー杉原千畝 スギハラチウネー

2015年 日本 139分

 

監督=チェリン・グラック キャスト=唐沢寿明 (杉原千畝) 小雪 (杉原幸子) ボリス・シッツ (ペシュ) アグニェシュカ・グロホフスカ (イリーナ)

 

【解説】

第2次世界大戦中、リトアニア領事代理として日本政府に背く形で多くのユダヤ難民にビザを発給し彼らの命を救った杉原千畝の波乱に満ちた半生を映画化。世界情勢が混乱を極める中、諜報(ちょうほう)外交官として日本にさまざまな情報を送ってきた杉原を唐沢寿明が演じ、彼を支える妻に小雪がふんするほか、日本、ポーランドの実力派俳優が集結。『サイドウェイズ』などのチェリン・グラック監督がメガホンを取り、国際色豊かなスタッフ、キャストをまとめ上げた。

 

【あらすじ】

1935年、満洲国外交部勤務の杉原千畝(唐沢寿明)は高い語学力と情報網を武器に、ソ連との北満鉄道譲渡交渉を成立させた。ところがその後彼を警戒するソ連から入国を拒否され、念願の在モスクワ日本大使館への赴任を断念することになった杉原は、リトアニア・カウナスの日本領事館への勤務を命じられる。同地で情報を収集し激動のヨーロッパ情勢を日本に発信し続けていた中、第2次世界大戦が勃発し……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

すごく期待してみたのですが、杉原千畝さんのヒューマニズムがうまく伝わってきませんでした。

まず、杉原千畝ってスパイだったの?と言う疑問が。

始まりがド派手だったのに、そのあとはあまりに静かでした。

日本の外務省が頑なにその存在を隠していたのはわかりましたが、晩年の様子もよくわからなかったし、名誉回復のあたりもあまりわかりませんでした。

 

見終わって、ピンとこなかったというのが感想で、偉大な人の映画なのに、少し残念でした。