ープレシャスーPRECIOUS: BASED ON THE NOVEL PUSH BY SAPPHIRE
2009年 アメリカ
リー・ダニエルズ監督 ガボレイ・シディベ(プレシャス)モニーク(メアリー)ポーラ・パットン(ミズ・レイン)マライア・キャリー(ミセス・ワイス)シェリー・シェパード(コーンロウズ)レニー・クラヴィッツ(アース・ジョン)
【解説】
ハーレムを舞台に、過酷な運命を生きる16歳のアフリカ系アメリカ人少女、クレアリース“プレシャス”ジョーンズの人生を描く人間ドラマ。サンダンス映画祭でグランプリを受賞したほか、各映画賞の目玉的存在となっている。新星ガボレイ・シディベが悲惨な家庭環境で育った主人公プレシャスを熱演。マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツら、有名スターの助演も話題を呼んでいる。全米公開時には口コミで評判となった、力強く感動的なストーリーに注目だ。
【あらすじ】
実父と義理の父によって妊娠を2度させられ、母親(モニーク)からは精神的にも肉体的にも虐待を受ける16歳の少女プレシャス(ガボレイ・シディベ)。悲惨な家庭環境に生きる彼女は、学校の先生や友達、ソーシャルワーカー(マライア・キャリー)らの助けを借り、最悪の状況から抜け出そうとするが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
実話と聞いて、びっくりです。
こんな悲惨な話があるなんて。
この映画は、今年のアカデミー賞でガボレイ・シディベが主演女優賞にノミネート、母親役のモニークがみごと助演女優賞に輝き、感動的なスピーチをしたのは記憶に新しいところです。
☆ネタバレ
16歳のプレシャス(ガボレイ・シディベ)は妊娠していることを理由に学校を退学させられてしまう。
彼女にはもうひとり、2歳になるダウン症の娘がいた。
衝撃的なのは、その父親がプレシャスの実父だということ。
しかも、プレシャスを守るべき母親は、プレシャスに嫉妬して憎悪している。
母親からの虐待がさらにプレシャスを痛めつける。
プレシャス(左)と鬼母
身も心も傷だらけのプレシャスだけど、学校は好き、数学は好き、と心の中で思っている。
数学の先生が自分を愛してくれているという妄想の中に生きている。
また、いつかアイドルみたいにみんなに愛されたいという願望もある。
みんなが自分を認め、愛してくれると言う妄想。
自分が窮地に陥ると、ゴージャスな妄想に逃げ込むプレシャス。
でも、誰にも打ち明けたことがない。
学校を退学したプレシャスは、フリースクールを紹介され、通い始める。
そこで出会った、ブルー・レイン(ポーラ・パットン)先生と個性的な落ちこぼれ仲間たち。
汚い言葉が行き交う教室だけど、みんな心が傷ついた子供たちです。
先生は、厳しく教え、みんなを愛します。
ブルー・レイン先生
文字を覚え、心の中の思いを文字にし始めたプレシャス。
やがて、元気な男の子を出産しました。
でも、次に待っていたのは、父親の死とその死因がHIVだったということ。
そして、プレシャスもエイズに感染していたことがわかりました。
でも、プレシャスはその現実を受け入れ、二人の子供とともに、勉強して生きていくことを決心します。
反抗的だったソーシャルワーカー(マライア・キャリー)の助けも借りて、母親の真実を暴き、その悲惨な生活にピリオドを打ちました。
素顔のマライア・キャリー
プレシャスの現実はまだまだ辛いと思いますが、社会が助けて、いつか独り立ちできる日が来ることを願わずに入られませんでした。
「しあわせの隠れ場所」は、同じような境遇の男の子が、富豪の夫人にみつけられて、その才能を開花させたと言う感動物語。
これも実話でした。
すごい美談ですが、すごく稀な例でしょう。
プレシャスの方が大多数です。
誰にも見つけられず、辛い生活を送っている子供たち。
日本でも増え続ける子供の虐待。
2004年の是枝裕和監督の「誰も知らない」はあまりに悲惨でした。
私は、ほとんど見ることができませんでした。
それでも、毎日のように新聞では子供が虐待で亡くなるニュースが載っています。
事件にならないけど家庭の中で傷ついている子供たちは、果たしてどのくらいいるのでしょうか?
精神的にいじめられている子もいるでしょう。
ほったらかされている子もいるでしょう。
もはや、子育ては親に任せておけない時代なのかも知れません。
苦しんでいる彼らを早く見つけ出して、その生活から抜け出させて、教育を付けて、社会で生きていけるようにするのが、成熟した社会なのだと思います。
それには、社会全体の理解と後押しが必要なのだと思いました。
プレシャスの前向きな性格と、生きる力、それを支える人々に感動しました。
人間の底力をみせてもらった映画でした。
2009年 アメリカ
リー・ダニエルズ監督 ガボレイ・シディベ(プレシャス)モニーク(メアリー)ポーラ・パットン(ミズ・レイン)マライア・キャリー(ミセス・ワイス)シェリー・シェパード(コーンロウズ)レニー・クラヴィッツ(アース・ジョン)
【解説】
ハーレムを舞台に、過酷な運命を生きる16歳のアフリカ系アメリカ人少女、クレアリース“プレシャス”ジョーンズの人生を描く人間ドラマ。サンダンス映画祭でグランプリを受賞したほか、各映画賞の目玉的存在となっている。新星ガボレイ・シディベが悲惨な家庭環境で育った主人公プレシャスを熱演。マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツら、有名スターの助演も話題を呼んでいる。全米公開時には口コミで評判となった、力強く感動的なストーリーに注目だ。
【あらすじ】
実父と義理の父によって妊娠を2度させられ、母親(モニーク)からは精神的にも肉体的にも虐待を受ける16歳の少女プレシャス(ガボレイ・シディベ)。悲惨な家庭環境に生きる彼女は、学校の先生や友達、ソーシャルワーカー(マライア・キャリー)らの助けを借り、最悪の状況から抜け出そうとするが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
実話と聞いて、びっくりです。
こんな悲惨な話があるなんて。
この映画は、今年のアカデミー賞でガボレイ・シディベが主演女優賞にノミネート、母親役のモニークがみごと助演女優賞に輝き、感動的なスピーチをしたのは記憶に新しいところです。
☆ネタバレ
16歳のプレシャス(ガボレイ・シディベ)は妊娠していることを理由に学校を退学させられてしまう。
彼女にはもうひとり、2歳になるダウン症の娘がいた。
衝撃的なのは、その父親がプレシャスの実父だということ。
しかも、プレシャスを守るべき母親は、プレシャスに嫉妬して憎悪している。
母親からの虐待がさらにプレシャスを痛めつける。
プレシャス(左)と鬼母
身も心も傷だらけのプレシャスだけど、学校は好き、数学は好き、と心の中で思っている。
数学の先生が自分を愛してくれているという妄想の中に生きている。
また、いつかアイドルみたいにみんなに愛されたいという願望もある。
みんなが自分を認め、愛してくれると言う妄想。
自分が窮地に陥ると、ゴージャスな妄想に逃げ込むプレシャス。
でも、誰にも打ち明けたことがない。
学校を退学したプレシャスは、フリースクールを紹介され、通い始める。
そこで出会った、ブルー・レイン(ポーラ・パットン)先生と個性的な落ちこぼれ仲間たち。
汚い言葉が行き交う教室だけど、みんな心が傷ついた子供たちです。
先生は、厳しく教え、みんなを愛します。
ブルー・レイン先生
文字を覚え、心の中の思いを文字にし始めたプレシャス。
やがて、元気な男の子を出産しました。
でも、次に待っていたのは、父親の死とその死因がHIVだったということ。
そして、プレシャスもエイズに感染していたことがわかりました。
でも、プレシャスはその現実を受け入れ、二人の子供とともに、勉強して生きていくことを決心します。
反抗的だったソーシャルワーカー(マライア・キャリー)の助けも借りて、母親の真実を暴き、その悲惨な生活にピリオドを打ちました。
素顔のマライア・キャリー
プレシャスの現実はまだまだ辛いと思いますが、社会が助けて、いつか独り立ちできる日が来ることを願わずに入られませんでした。
「しあわせの隠れ場所」は、同じような境遇の男の子が、富豪の夫人にみつけられて、その才能を開花させたと言う感動物語。
これも実話でした。
すごい美談ですが、すごく稀な例でしょう。
プレシャスの方が大多数です。
誰にも見つけられず、辛い生活を送っている子供たち。
日本でも増え続ける子供の虐待。
2004年の是枝裕和監督の「誰も知らない」はあまりに悲惨でした。
私は、ほとんど見ることができませんでした。
それでも、毎日のように新聞では子供が虐待で亡くなるニュースが載っています。
事件にならないけど家庭の中で傷ついている子供たちは、果たしてどのくらいいるのでしょうか?
精神的にいじめられている子もいるでしょう。
ほったらかされている子もいるでしょう。
もはや、子育ては親に任せておけない時代なのかも知れません。
苦しんでいる彼らを早く見つけ出して、その生活から抜け出させて、教育を付けて、社会で生きていけるようにするのが、成熟した社会なのだと思います。
それには、社会全体の理解と後押しが必要なのだと思いました。
プレシャスの前向きな性格と、生きる力、それを支える人々に感動しました。
人間の底力をみせてもらった映画でした。
何とも言えない気分で見終わりましたが これが現実?!
どうなっていくのでしょうねぇ・・・・
本当「しあわせの隠れ場所」と対照的で どちらもがアカデミー賞にノミネートというのが 面白い?!
ほんと、そうやね!!
それだけ、アメリカの深刻な問題と言えるのでしょうね。
日本の子供虐待の映画が少ないのは、まだ救いでしょうか?